初参加させていただきました。
右も左もわかっていないのですが、右を向いても左を向いても魅力的な作品ばかりで非常にウハウハしております。
全ての作品を推したい気持ちなのですが、私なりに【ミステリアスなキャラクターが気になる作品】、【意外な方向性に驚かされた作品】、【マイノリティな個性が光る作品】に分類して(独断と好み)10作品推してみたいと思います。
【ミステリアスなキャラクターが気になる作品】
・『澄代さん』 嘘吐きの夏/十余一さん
都会のモダンな少女。田舎娘を優しくからかうも、留が澄代に向ける憧れと描かれていない実際の澄代を取り巻く現実とのギャップからか、内に秘めた暗い感情が表面化した場面に強く惹かれました。
・『おじさん』 砂風呂おじさん/筋肉痛さん
正体不明なのに、なぜかこの人ならきっとなんとかしてくれるという謎の安心感と信頼感、これは一体なんなのでしょうか。
・『父』 頭を撫でる蝉/月井 忠さん
この人、おそらく情緒がかなり滅茶苦茶だったのだろうな、と思います。その滅茶苦茶なはずの感情が生前の描写の中で一切読み解けないので、余計に不気味さと恐ろしさがあって、真実がわかった瞬間に思わず声が出ました。
・『夏夜(ナツ)』ナツ/青切さん
狂気的な執着を見せ、強烈に印象に残るキャラクターなのに存在が謎だらけ。情報の空白部分に引きずり込まれるように、もうナツのことしか考えられません……。
【意外な方向性に驚かされた作品】
・浮遊する廃墟、落下する上海/りりあにさん
設定にまず度肝を抜かれました。ダイナミックな計画と重すぎる責任、そして最後まで失うことのなかった誇りに、胸を打たれました。
・盆・VOYAGE/紫陽_凛さん
そう来たか、と唸りました。ウキウキのおばあちゃんとおじいちゃんが素敵。きゅうりの早馬、ちょっと乗ってみたいです。
・夏。/月庭一花さん
作品に漂う雰囲気がもう、「他人の心地よい夢の中」だと感じました。そのせいか、ラストの世界観説明、意外だと驚きつつもすとんと納得できました。
【マイノリティな個性が光る作品】
・夏輝/ゆげさん
スパイスカレー作りに挑戦したくなりました。自認と他者からの認識にズレがあるの、本当にきついし、だからこそ自分が自分でいられる場所を見つけた彼女の回復が眩しかったです。
・顔が見えるまで/大和田よつあしさん
レリーフの描写に釘付けになりました。状況を見ればひたすら無力感にさいなまれます。顔のない人魚のレリーフが無力の肯定と最後の希望を浮き彫りにしているようで、心を掴まれました。
・Heavenly Blue/縦縞ヨリさん
強い強い抑圧が、ラストにはじけ飛ぶ様子が爽快で素敵でした。田舎社会では決して認められないし、そんな環境の中で自己否定もしてしまっていたのでしょうね……。お二人には幸せになってほしい!
たくさんの夏、楽しませていただきました!
よながさん、ありがとうございます! しゃべるペンギン、いいですよね。
私も推し作品も紹介させてください!※投稿の古い順・敬称略
・『八月の空』クロノヒョウ
読み終わって、ああこれは夏じゃなきゃいけない話だな、と思いました。なおかつクロノヒョウさんの祈り(=伝えたいこと)もしっかり込められているし伝わってきたので推しています。
・『冷蔵庫の女』ぬりや是々
貴方に恋人ができて自棄になった主人公によって、買ってもらったものは食べられ吐かれるところが、貴方との関係のメタファーになっているような気がして印象に残っています。
・『夏を知らない僕たちは』篠崎 時博
こういう青春味わいたかった……!と読みながら憧れました。SFでお題「夏」をどう表現するか、というところも興味深かったです。
・『汗の柱』石田くん
最初の一文が好きです。主人公が理性的に思考しているように見えながらも、脳内にお花畑が広がっていそうなところも良かったです。
最後に、選者の方の作品で好きな部分があるのでそちらも。
・『DIVE!』狐
「痛いけど、互いに怪我はない!」の!が好きです。!があることで救えた嬉しさがこちらにも分かるし、同じ気持ちになれました。
編集済
(2024/09/06 追記)
このタイミングで申し訳ないですが、全作品読ませて頂きましたので、以下に推し作品をそっと示させて頂きます。(下書き共有機能を利用しています)
https://kakuyomu.jp/shared_drafts/J5eTBLyFVo9AJ2fgOpjp4rBGsc5ZetVu
下のイタイ文章は本当はものすごく消したいのですが、ここにイタイ人がいたことを忘れないために残しておきます。合掌。
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今回すべて読み切れるかわからないので、どうしようかなと迷ったのですが、よく考えたら自薦できるじゃんここって気付きましてね。宣伝にきましたよ。
ということで、いろいろあるけど、やると決まったのなら突き進むのみ! すべてを水に流して……ん? 水に流して? まさか? 来るのか? 来ちゃうのか!? そう! 水に流すと言えば、そうめん!!
Nagashi-Somenだー!!!!!
過去一コストがかかった傑作(当社比)であり、読んだ人があまりの流しっぷりに星をつけずに流れていってしまうほどのNagashi作品! さいかわ賞唯一のW称号持ち、卯月賞・水無月賞特別が送る究極の流しエンターテイメント! お見逃しなく! 間違えた、お掴み逃しなく!!
(皆さんの熱い自薦他薦も楽しみにしてまーす! あとヨリさん、応援サンクスです! 間に合えば今回も他薦を書かせていただきますm(__)m)
犀川さま、
お世話になっております。
もちろんオッケーです。参加者全員分の感想を書けているわけではないので、その点は申し訳ないですm(__)m
作者からの返信
お疲れ様です。
下書きにしているのでこっそりなのだと思いますが、近況ノートで紹介しても良いですか?
全作品に感想を書いているので、参加者も励みになるかなあと思いまして。
掲載可のときのみコメントかDMくださいませ。基本スルーでOKです。
返信:
ありがとうございます。推し作品の感想でしたね。失礼しました。
編集済
ついに出揃いましたね、一巡目読ませて頂きました。ストーリーはどの作品も大変練られていて凄いので、ちょっと視点を変えて「推しキャラ」を挙げさせていただきます。
・雪緒ンナさん(「今年も夏を迎え打つ」花恋亡様)
天然純情雪女さん。へへへっ、の笑い声が最高にKawaii! 男性はみんな、こんな女性がアパートのインターホンを押してくれるのを待っているのです…
・柏木さん(「ハイクロンハリケーンスプラッシュ」霙座様)
自分の魅力に無自覚な元気っ子さん、今回一番「夏」っぽい子だと思います。こちらのドキドキに全く気付かない彼女のスキンシップは最高の破壊力。
・レイちゃん(「中で光る」きみどり様)
活発な方言っ子・恋心隠し系ちゃん。告白と別れを内に隠した笑顔が本当に眩しい。主人公の元太くん、全然間に合うから追いかけてやってくれ…!
・佐々木嬰子さん(「顔が見えるまで」大和田よつあし様)
本当は寂しがり屋の逆境に負けない僕っ子さん。あの環境でどうしてこんなにいい子なんだ、と守ってあげたくなる。個人的には僕っ子というだけで一翻。
長くなりました、推しキャラ以上になります! え、女の子ばっかり? いや、男性はギャルさん(「居候」惣山沙樹様)と源頼光×渡辺綱のカプ(違う)(「削り氷に、あまづら」大隅 スミヲ様)がいるから…選者様のキャラ造形、流石です…
編集済
今回もハイレベルな作品ばかりで恐れおののいております。推しを推させていただきます(順不同)
「ナツ」 青切さん
怖い……!の一言でございます。
湿度の高いベッタリとしたヒトコワ。(じゃないかもしれない?)
恋愛に全振りしたヤバい人って日常生活でも見掛けるけど怖いじゃないですか、その怖さの濃度を濃くしたというか、「もしかしたら実際こういう事あるかも……」と思わせられたのがとても怖面白かったです。
「風鈴」 旗尾鉄さん
人の死を扱うお話って悲しいとかグロテスクとか怖いとか焦燥感とか、そういうマイナスの感情を呼び起こす事が多いと思うのですが、旗尾さんのお話は静かで優しく、読み終わった後は胸がじんわりと温かくなりました。
素晴らしいお話なので、是非皆様に読んでいただきたいです。
「アゲアゲホイホイ」 船越麻央さん
スポーツ観戦をしない私は、最初拝読した時に「……( ˙꒳˙ )?」となりまして。
しかしあまりにインパクトが強かったので、YouTubeで検索しまして、その後もう一度拝読。「成程これは熱い……!」
試合展開とアゲホイだけでお話を引っ張るセンスに脱帽です。凄く面白かったです。
「Nagashi-Somen」 しぇもんごさん
しぇもんごさんのお話って何が起こるか分からないので、読み手としても、「さあ行くぞ……!」という気持ちで読むのですが……
Nagashiは想像の遥かに上です。
読み始めても、読者の「こういうお話かな?」という思考をジェット機のように追い越して行きます。
サブタイトルが素晴らしい。「第十回記念大会」……歴史ある伝統的な大会なんですよN-1は!
緻密な構成や描写も凄いです。そして世界観が凄い。
まだまだ書きたいですが、長くなるのでこの辺で。
主催様の選考結果も楽しみにしております。
霙座さま
「ハイクロンハリケーンスプラッシュ」
物語も可愛くて大好きですが、叫ばずにはいられないタイトル。
キャッチコピーの色も爽やかなストーリーに合ってますし好きです。
全然ストーリーに触れなくてすみません汗
ハイクロンハリケーンスプラッシュ!!
編集済
自分の推しをひとまず3つ挙げます。
『真夏のヴァンパイア』諏訪野 滋 さん
百合好きな自分としては題材や展開が推せるのはもちろん、起承転結がはっきりした構成をぜひとも見習いたい作品。
『トンネル、抜ける』古間木紺 さん
ペンギン、好きです。喋りだすやつはもっと好きです。ほのぼのかと思いきや、しんみりできるのもよかったです。
『夏を知らない僕たちは』篠崎 時博 さん
そうきたかー、と思わせてくれました。しかもそれほど荒唐無稽なSFなわけでもなく、いずれ現実になりそうな感じもしなくない……? 和気藹々としていて楽しいお話でした。
新しい作品を読み切れていないのですが、今のところ推したい作品を3つ書かせて頂きます(´ω`*)
・『失恋エモーショナル』竹部 月子さん
リアルでせつなくて胸にぐさぐさ刺さるのに読みたくなってしまう逸品です。
・『行きます! タック!』@J2130さん
主人公が口下手だからこそ、後輩への想いが胸にじわりと迫ります。
・『風鈴』旗尾 鉄さん
命という重いテーマを扱っているにも関わらず、穏やかであたたかさに満ちた所が好きです。
今回も色々な『夏』が揃っていて、とても勉強になりますし、楽しませて頂いております(`・ω・´)
全て読みきれてない状態で申し訳ないですが…。
篠崎は以下の作品を推したいと思います!
若干ネタバレあります(^^;;
読んでない方は、気をつけてくださいね!
『トンネル、抜ける』 古間木紺様
まず、ペンギンの付き添い、という設定に驚きました。しかも言葉を喋ります。主人公はペンギンのアカシの付き添いをしますが、このアカシが健気で、頑張り屋で人間らしいところが堪りません。
不思議な世界観を思う存分楽しめました!
『盆・VOYAGE 』紫陽_凛様
これまた「亡くなった側」目線のお盆のお話で、斬新かつ、繰り広げる会話もコミカルで面白かったです。
「ご先祖様もこんな感じで見ているのかな?来ているのかな?」と、そう思わせてくれるような、ほっこりしたお話で楽しめました!
タイトルも好きです!
『風鈴』旗尾 鉄様
「生きる」とは、「限られた命」とは、「人生」とは。そんなことを考えさせられる作品でした。テーマは重いのですが、暗い話になりすぎず、最後には微かに希望も見られます。心理描写が巧みで、ラストに向けての心情の変化に、心を打たれました。
『Nagashi-Somen 』しぇもんご様
斬新かつ、スタイリッシュ。まるでスポーツ漫画を読んでいるかのよう。流しそうめんは涼しげなのに、目の前に熱い闘いが繰り広げられるのです。
「これは小説…?」と目を疑うような描写に圧倒され、誰もが主人公たちを応援したくなる、素晴らしい作品でした!
『いきものがかり』あづま乳業様
アーティストのほうではないです。クラスの「いきものがかり」である主人公のお話です。鯰(ナマズ)は夏の季語という説明から入るのですが、「夏」をテーマに「鯰」が出てきたところに驚きました(恥ずかしながら、初めて知りました)。
でも、平仮名のタイトルとは裏腹に、物語が意外な方に進んでいったところが気に入りました。良い意味で裏切られた感じで良かったです!
…きっとまだまだ名作はあるのだと思います。
すごく個人的なチョイスになってしまいましたが、是非こちらで、と思いコメントさせて頂きました。
他の作品も読ませて頂き、とても楽しかったです!