道のまんなか。
いつも
目を閉じれば
優しい時間達
輝いてたり
褪せてたり
意味ありげに
無数に瞬いて
僕をひと撫でしたら
またねと去っていく
残雪をよける緑色
陽と夏草のにおい
包む霧と小波の音
落ち葉満たす歩道
やがて真白の沈黙
悪い夢も
良い夢も
決して続く事はないけれど
微睡に流れる季節の足音が
僕に終わらない夢を見せる
『ずっとこのままで』
『いつか違う自分に』
月が霞み
陽が昇り
そのたびに
はじまりとおわりを
かわるがわる望んで
いつか
岐路を選び終える頃に
きっと微笑んでいると
そう信じて歩いていく
透明な氷をそっと両手に包んで
溶け残った大切なものを抱えて
何かが始まって
何かが終わって
僕らは繰り返しの中で
どれほどの声と表情を
覚えていられるだろう
無邪気で無力な子供は
遠く遠く遥か遠い場所
ここにいるよ
早くおいでと
きっと誰も言ってないけど
そんな声が聴こえるんだよ
気のせいだろうけど。
僕には十分なんだよ。
それだけで。
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