その復讐劇、手伝いましょう。

真夜中に散りゆく桜

プロローグ

月の光に照らされて、僕らは歩く。


波の心地よい音が耳に入る。


僕の手には愛する人の手がしっかりと握られている。


僕らは目的を終え、やることは決まっている。


人によっては逃げだと感じるかもしれない。


少なくとも僕はそう思う。


だけど僕らはこの選択肢を選ぶ。


この手を離さないために。

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