54話 【モンスターなんて、そんなものだよ】


   「はじめてきいたよそんな事」

 「本当なの」

 「重要情報じゃない」

 「それが本当なら」

 「オロチを殺す世界の選び方だってわかるかも」

 「オロチを殺せるかも」

 「全ての世界を変えられるかも」

 「正しい世界に」

 「元の世界のありかたに」

 「変えられる」



 【そうか】

 【モンスターというのは、人間とは違う】

 【人間よりも、プログラムに従うようにできている】

 【記憶の持ち越しに関して】

 【黙ってるようにプログラミングされているなら】

 【黙っているのがモンスターだ】


  「でも、貴方は喋った」


 【それが、人間を騙すための嘘の情報かもしれない】

 【そう、プログラミングされてるのかもしれない】

 【私自身、私がよくわからない】

 【モンスターなんて、そんなものだよ】


  「そうやって、人に言われたら暴力に出る癖に」

 「自分では自虐ネタにするのよくないよ」

 「自分にヒールホールドかけて」


 【話しを進めようという考えはないのかね】

 【古角家の人間というのは】


 「ヒールホールドヒールホールド」


 【話しを進めさせてもらうぞ】

 

 「booboo。booだよねboo」

 「こんなレスラー気取りのリスのマスクしといて」

 「オーディエンスにマイクパフォーマンスした事を守らない」 

 「人間とかモンスターとか関係ない」 

 「貴方は存在が糞」

 「それをモンスターだからとか言い訳してさ」

 「最低」

 「最低だよ貴方」

 「そのマスク脱いで引退しちゃえ嘘付き野郎」

 「嘘付きレスラーは3流レスラー」

 

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