第13話
ダッシュか飛び込んでも良いが、じりじりと接近している間に、彼女が別の技でも使ってくれれば情報収集になる。
仕掛けてこない。
仕掛けてこないまま、こちらの大きく踏み込んでーぶーんの射程内に入る。
そっちも、分からないんだろう。
異世界転生者様の僕様の技をよ。
チートスキルでも持ってるかもしれねぇしなぁ。
僕も知らねぇ。
僕はシステムも分かり切ってはいない。
It is fair game!
ここで、左スティックを前方に2回入れ、ダッシュ態勢に入り、こちらのパンチキックの射程以上に接近した。
こちらのパンチキックの射程以上どころじゃない。こちらの拳と少女の鼻がhello worldしてしまう距離だ。
そうさ、hellow worldだ。
少女はこちらの動きを読み切る事も反応速度でも対応できていない。
↓↘→+Y
このコマンドで狙い通りの技が出るかなんて分からない。
このコマンドに技があるかも分からない。
僕はどうしても、この少女の鼻にでかいのを叩きこみたいんだ。
そんな思いを少女の理不尽さに怒りを込めて
「hellow world!」
と僕は叫んだ。
<しゃがみこんでからの鼻への一点突破どっかーん>
自キャラは正しい技名を叫んだ。
「hellow world!」
僕はもう一度叫んだ。
この技は、heloow worldなんだ。
heloow worldとはなんなのだろう。
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