第9話 三歳のトーマ
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第9話 三歳のトーマ
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月日が流れ、俺は三歳になった。
歩くのもかなり安定し、毎日できるだけ歩くようにしている。
もちろん、スキルを使ってレベル上げも忘れていない。
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【個体名】 トーマ
【種 族】
【情 報】 男 3歳 健康
【称 号】 ×××の使徒
【ランク】 G
【属 性】 神
【加 護】 変換の神(未覚醒)
【レベル】 20
【スキル】 変換・レベル1
【ライフ】 58(232)
【スタミナ】 63(254)
【マ ナ】 68(274)
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二歳を過ぎた辺りから、年齢制限で五分の一くらいだった能力値が、四分の一になった。
そして、マナが六十八もあると、食べ物以外にも変換できるものが増えた。
最近は午前中に運動し、昼からは敷地内にある林の中で、土弄りをしている。土弄りなんて、子供らしいなと思うかもしれないが、もちろんスキルを使っている。
バリボリと大豆を齧りながら、土を鉄に換え、鉄を土に戻す。これをすると、マナがゼロになって眠くなる。林の中には小動物はいるけど、肉食獣はいないからそのまま木にもたれて寝る。
一時間も寝るとマナが満タンになるので、また土弄りをして寝るを繰り返す。
夜は夜で寝る前にマナを使い切って寝るようにしている。
そんな日々を過ごしていると、招かざる客がやってくるものだ。
「おい、お前!」
ジャイズだ。彼はいきなり部屋に入ってきて、俺を指差した。ジャイズはいいものを食べているのだろう、お腹が出っ張っており、まだ八歳だというのに顔は脂ぎっている。体重は軽く俺の五倍、いやもっとありそうだ。ちなみに、今の俺の体重は十四キログラム程度だ。
「なんでしょうか?」
俺は本を読んでいるんだ。邪魔をしないでほしい。
この後、俺は訓練場でジャイズに木剣でなぐられるが、彼は体力がないから十分も続かない。そして……。
「はぁはぁ、今日は……はぁはぁ、これくらいで、はぁはぁ、勘弁してやる!」
肩で息するジャイズは本当に何がしたいのか。
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