第41話「命のスリル」

完璧な孤独に酔って

猛毒を吸う

このアルコールと

ウレタンの工房で

ただ毒にまいた

ロンリーなフルコースを食らう


生きてりゃいいって思えるほど

ろくな性格はしてない

死ねれば楽だろうなんて

無駄な生き方をしたわけでもない


でもやっぱり全て裏目に出た

僕は死ぬまでに

どれほどを不幸にするだろう

どれほどを闇へ落とすだろう


この工房は

ただ僕と共に腐敗し

永遠を生きるすべての若者に

闇の恐ろしさを植え付ける


痛いよな

痛いだろ


これなんだ

生きてたら心が痛む

平和では味わえない

命のスリルを感じるだろ


それでいいさ

それこそが最高の雄叫びになる


もう捨てろよ

何もかも捨てろよ

生きることを

死ぬことを

その極端さを捨てろよ


まだ見るものはある

命を題材にした本など

命が消えそうなときに読んではいけない


俺はここで

確かに孤独を売ってる

だけどな

それは孤独を癒すためじゃない


孤独になるなという

一線を与えるためだ

時間があれば誰でも闇に気づく


その闇は誰もを支配する

でもなその時に本を読んでいたら

きっと先はわかるはずだったんだ


もっと初めに出会えてればよかった

あなたはきっと闇よりも清い闇の中に居る


私は闇を売るだけの

闇商売人だ


だから間違えるな

孤独な時は

笑える本を読んでくれ


ここはまだ未完成なんだ


僕もまだ不完全なんだ。


じゃあな。


次は笑った顔で

この闇へ来てほしい

きっとくだらないほど薄っぺらくみえるはずさ


じゃあな。

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