第29話「目覚めぬ日々へ」
ただめぐる
このデットスランプが
心を締め付けていく
一体この心理が
何を元に構成されてるかと
そのありえないほどの
恐怖の根源が何かと
最悪を覚えるが
その至って
壊れ切ったロジックが
ただ何度も自身を切り裂く
いつか胸を張って
空のもとに飛び出したいと
そうどこか焦がれるが
それは永遠の夢で
結局今の私じゃ
何一つ出来ないのだと
そうどこまでも
闇がついて回る
振りほどくように
突っ走っても
がんじがらめになった
この思いの端々が
なんどだって足を止めさせる
そうして立ち止まることを
余儀なくされて
闇だけに狙われ続ける
いくら逃げたって
こんな世界じゃ
死ぬ以外出口はなくて
だからもう息を止めるように
自殺本能のままに
自分を傷つけ続けた
それでも悲鳴はあふれて
好んで痛めつけてるのに
自分を殴るほど痛くて
この痛みはなぜ
手を止めようとさせるかと
それほどまでに涙が込み上げた
でも死ななきゃいけないから
生きてちゃ地獄を味わうだけだから
だから早く死んで
自分を休ませたくて
この心臓にこの目に
ただもう何もないよって
終わろうねって
切り付けるけど
やっぱり涙が出てきて
ねぇ私、
ほんとは愛されたいんでしょ
そう、どこか
手を伸ばしてしまった
ああ私はほんとに
どこまでも愚かだ
どう生きたって
自分は助からないのに
死ぬことでしか晴らせないのに
ただ今日も弱さを抱いて
強く強く
目を覚まさないように
眠って眠って
それでもやっぱり
朦朧とする朝の意識の中で
あと一日なら
生きれると
そう少し思えて
どこか力が出たような気がした
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