重い荷物

KiiyPilO

第1話

今日も重い何かを持って出かける。

それは目に見えない。

触れもしない。感じもしない。

重い何かは時には僕の背中を押し、時には僕の足を引っ張る。

その正体を考えれば、考えるほど、重みは増していく。

どんどん膨れ上がって、いずれ潰される。

潰されてもいつの間にか萎んで、また動けるようになっている。

誰から貰った訳でもないのに、誰かから向けられているような気がする。

辛いと大きくなって、楽しいと小さくなる。

存在しなくてもいいと思うけど、いないと僕は生きてけない。

そんな気がする。

ただただ、そんな気がする。

そんな思い何かと今日も一緒に今日も生きてる。


明日も生きる。

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重い荷物 KiiyPilO @kYpr

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