第48話事情説明

「―そんなわけで…これからも襲われる可能性があるという事…予想外の事が起こる可能性があるという事を常に心に秘めておいて欲しいんだ…。後は出来るだけ一人にならないようにとか…」



 優花の家の玄関先で優花と凛に色々と聞かれたものの、優花の家のリビングへと移動。そしてみんなが襲われる可能性がある事を伝えた。予想だにしなかった事も起こったわけだし、それが最善だと源氏さんに教えられたからだ。本当はヒロイン達が知らぬ間に全てが終わってるというのが一番だったんだろうけどな…。



「私は…ある程度は豊和君から聞いていたから…でも、アレよね?改めて考えると


 優花?何で日和を見ながら強調して言った?確かに一番近くには居たけども…。


「ふ、ふ〜ん…。でもよ…昔から視えてたんなら…アタシの事もず〜っと見ていたようなもんだよな?」


「んなっ!?」


 日和も何で優花を睨みつけるように言ってるんだ?頼むから喧嘩なんかしないでくれよ?


「そうですかそうですか…わたくしの事もずっと…」


 愛さんは珍しく胸に手をあてがい何かを呟いているし…。


「こ、これからは優花ちゃん達だけじゃなくて…私の事も見守ってくれるんだよね?」


 凛の問いに首を縦に振る。凛はヒロインではないんだけど…俺が関わったからか…あんな事があったわけだし…目を離せないだろうしな。


「そっかぁ…私の事を…だから…あの時も…それに…やっぱり…私の胸のは…そういう事だよね?」


 んっ?天音の俺を見る視線がやけに熱っぽく感じる気が…。


「…だから…幸は昔から──」


 そう思い返すように言ったのは水前寺さんだ。助けたとはいえ、病院に付き添っただけのようなものなので、俺の話を信じてくれるかは分からなかったから俺は呼んでいなかったんだけど…。どうやら愛さんが気を利かせて呼んでくれたみたいだ。水前寺さんの話では主人公は昔からキレたら何するか分からないところとかそういう危ないところがあったらしい。


「そっかぁ…そう聞いちゃうと…私の恋は実らなくて良かったんだなぁと…思っちゃうよね…」


 風鳴さんが少し悲しそうな表情でそんな事を呟いた。どのルートでもこのゲームの主人公は闇堕ちというか…犯罪者というか…そっちにしかいかないからな…。二人には言っていないんだけど、主人公もなんとか助けられないかと思い接触した事があるんだけど…友達にすらなれなかった…。まるで俺の事が眼中にないというか、見えていないというか…。


 そんな事を俺も思い返していると、突然優花が大きな声で…


「こ、この前なんか…わ、私は豊和君と一線を越えるところだったんだからねっ!?でぃ、ディープキシュも済ませてるしっ!?」


「はぁっ!?きききき、キスって言ったかっ!?」


「い、言ったわよ!」


「ききききき、キスくらいで…しょ、しょうもなっ」


「なんですってぇ!?」


「あ、アタシなんか…昨日一緒に風呂に入って…豊和の豊和を…に、握ったけどな?」


「ふ、風呂っ!?一緒にっ!?にぎっ、握ったっ!?」



 優花と日和は何を言ってるんだよ!?天音と凛と水前寺さんと風鳴さんのジト目が俺に非常に突き刺さってくるんだけどっ!?誤解というか…誤解ではないような…いや、とにかく語弊があるよな!?愛さんは笑ってないで助けてもらえませんかね?



 と、とにかく…後一人のヒロインはどうすっかな…。下手に接触しても相手にされないだろうし…。まだ彼女のイベントは先の筈なんだけど…いや…一度接触した方がいいよな?ああ…気が重いな…。







***

あとがき


優花「わ、私が一歩リードよね?」


凛「私もキスはしてるもん!」


日和「この二人…幼馴染という属性を最大限に活かしてやがる」


天音「ぜ、全部…じ、事故みたいなものだし…私もこれから…」


愛「ふふふっ…みんなヤる気満々ですね☆」


優花「…愛が言うと別の意味に聞こえてしまうわ」


凛「だよね」


芽依「わ、私の出番をくれぇぇぇーーー」


優花「芽依ちゃんは…と、とりあえず放っておいて…」


芽依「優花さん!?」


優花「筆者、3日間更新なかったみたいだけど?」


凛「3度目のコロナらしいよ。元々の病気に加えて抵抗力皆無だから…」


日和「どおりで…」


天音「早めに体調整えまーす!って言ってたよ」


愛「筆者…病院代だけでホントに毎月大変らしいですからね!わたくし達が脱いでサポーターを増やさねば」


一同「「「「「増えるかぁー!」」」」」


 しくしく…

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