バクテリア・ハザード！！このゲームめちゃくちゃ大変そうだ、実はクソゲー！？ 8月27 カドカワBOOKSファンタジー長編コンテスト 応募受付期間終了時点までに本文が10万字

第17話 ゲームの虚実

　葛城烈は小説を書いていた。直木賞や芥川賞を取るのが夢だ。

**タイトル**: 「旅の終焉」

**設定**: ジェイクはサハラ砂漠を旅するバックパッカーであり、彼の冒険心と探求心が彼をさまざまな試練に導いています。彼の旅は自由と知識の探求の旅であり、彼のカメラと日記は彼の冒険の証です。

**登場人物**:

- **ジェイク**: 冒険好きなバックパッカーであり、自己発見と新たな文化の探求に情熱を燃やしています。

- **マリア**: 彼の旅で出会った地元の女性であり、彼にとっては心の支えとなる存在です。

　**プロット**:

　ジェイクはサハラ砂漠での探検中、現地の政治的な混乱に巻き込まれます。彼は無実を訴えますが、政府当局に逮捕され、厳しい拘留条件下で抑留されます。彼の体力と精神力は日々の拷問と孤独によって徐々に消耗されていきます。

　国際的な圧力の下で政府は彼を解放しますが、彼の拘留中に受けた過酷な扱いが彼の身体に深刻な影響を与えていました。彼は自由の身となった直後、医師の手による治療を受けますが、その間に体力の衰えと精神的な苦痛が重なり、彼は静かに息を引き取ります。

　ジェイクの死は彼の友人や家族、そして彼が愛したマリアに深い悲しみをもたらしました。彼の旅の終わりは、彼の勇気と探究心を称える一方で、政治的な葛藤と人間の弱さを深く問いかける結末となりました。

　 トムは熱心なゲーマーであり、新作ゲーム「バクテリアハザード」に深く没頭していた。しかし、彼はやがてそのゲームが表面的な魅力に過ぎないことに気づく。

**登場人物**:

- **トム**: ゲームに対する熱意を持つ若者。新作のゲームに対しては常に期待を寄せている。

- **オンラインの仲間たち**: ゲーム内で交流する仲間たち。彼らとの意見交換がトムの覚醒を促す。

「バクテリアハザード」には初め、興奮と期待があふれていた。そのゲームはグラフィックや音楽、および物語の設定が洗練されており、トムを引き込んだ。しかし、ゲームプレイの深さやシステムの複雑さについて深く考察するうちに、彼はいくつかの重大な欠陥に気づくようになった。

　バグの頻発、予測可能なストーリーライン、およびプレイヤーの選択の制限性。これらは「バクテリアハザード」が見かけの魅力に偽りなく、ゲームプレイの本質的な魅力を欠いていることを示唆していた。彼は友人たちとのディスカッションを通じて、自分の感覚が共有されていることに気づいた。

　最終的に、トムは「バクテリアハザード」が単なる商業的成功を追求した結果、本質的なゲーム体験を犠牲にしているとの結論に至った。彼はそのゲームをアンインストールし、より意味のあるゲーム体験を追求することを決意した。この経験は、彼のゲームに対する見方を根本から変える契機となった。

　烈の小説は評判となった。彼は続編を描いた。

**タイトル**: 「東方帝国の陰謀」

**設定**: 近未来の日本、東京。葛城烈は元自衛官であり、現在はセキュリティ企業に所属しています。彼は東京を支配下に置くためのテロリスト集団「東方帝国」の活動に巻き込まれることになります。

**登場人物**

- **葛城烈**　

　過去の軍人経験を持つ主人公。義理堅く、正義感が強い。

- **エリカ**

　葛城の仲間であり、バイオテクノロジーの専門家としてバクテリア問題の解決に向けて努力している。

- **ジョン・スミス**

　裏社会で活動する情報屋。表向きは不明確ながらも、情報提供者として重要な役割を果たす。

**プロット**:

　東京は突如としてテロリスト集団「東方帝国」によって支配され始め、市民は混乱と恐怖に包まれていた。この集団はバイオテクノロジーを利用し、制御不能なバクテリアを使って都市全体を混乱させています。政府の対応は遅れ、市民は絶望感に打ちひしがれていました。

　葛城烈はセキュリティ企業に所属しており、元軍人としての経験を活かして「東方帝国」との戦いに身を投じます。彼はエリカと共にバクテリアの研究を進め、抗体の開発やテロリストの動向を追います。一方で、ジョン・スミスからの情報を頼りに、彼らの陰謀の背後にある真相に迫ろうとします。

　物語は烈が「東方帝国」の支配下にある東京で生き抜く過程を描きます。彼は個人的な犠牲を払いながらも、仲間と共に市民を守るために奮闘します。彼の決断と行動が、東京の未来を左右する運命的な役割を果たすことになるでしょう。

　最終的に、葛城烈は「東方帝国」の陰謀を暴き、東京を救うことに成功します。彼の勇気と決意は市民からの信頼を勝ち取り、彼は市民の英雄として讃えられることになります。しかし、彼の心には戦いの傷跡と、未来への不安が残ります。