第8話 Sランク級との邂逅


「それでは、皆さんが揃った所で今後の話に着いて話し合いましょうか。」


そう麻里さんが宣言して、後ろにある巨大なモニターが光、そこに議題が書かれてした。


「それでは、今回Sランク級認定されたテスタさんの紹介したいと思います。」


麻里さんは私を見てくる。それは恐らくだがなにか準備してくれているということで間違いないだろう。多分――きっと


「こちらにいるテスタさんは、二週間前に発生した魔獣の災害を悔い止めてそのゲートも破壊した子よ。」


そうひとま置いて告げる。


「それにこの子の異能は『魔力操作』なの魔力の塊である魔獣をいち早く見つけることが出来るわ。だから皆仲良くしてあげてね。」


そう言う麻里さんは、サポートは任せてと言っているかのように私を見てくる。それにすかさず声を開いたのは


「この前いた人だよね。私は現在S級4位の魔法少女キリエで、本名は常磐薙切ときわなきりって言うんだよろしくね。」

「ええ、よろしくね。でも良かったの?本名まで行って?私は気にしなかったのに?」


私は、丁寧に挨拶をしてくれる薙切さんにそう言うと、笑顔でいいのいいのなんて言ってくれる。


そして気だるそうにする魔法少女が私に使って凄いことを告げてくる。


「いやぁ〜凄いね。私なんて空間を転移させることしか出来ないから戦闘が出来る子が来て大助かりだよ。」

「こら、ミリーちゃんそうやって気だるそうにしない!挨拶を忘れてるから名前ぐらい自分で言いなさいな。」

「うへぇ〜分かったよ薙切ちゃん。それじゃあ改めて私は魔法少女イオこの中で3番目?のS級だよ。異能はね空間転移で人や物を座標さえ分かれば飛ばせるよぉ〜よろしくね。」


そういうイオというちょっと気だるそうな少女を見て私は思う。


(この子、緊張やこう言った場所に慣れてるのね。それに気だるそうにしててもそこに揺らぎがない。頭良さそう)


そう思いながら、最後の一人が静かに口を開いて短く挨拶をする。


「―――私はセレーナ、よろしく。」

「はい、よろしくお願いします。セレーナさん」

「ん」


そう短い会話をして、直ぐに顔を会長の方へと向けてあとはよろしく思われる位に麻里さんはセレーナさんが言わない事を言い始める。


「セレーナさんのことを詳しく説明するのですがね。彼女はこの魔法少女協会のNo.1の実力の持ち主で異能は、みんなには説明できないのよ。と言うよりもセレーナさんが話してくれないだけなんだけどね。」

「それは、信用しても大丈夫なのですか?何か支障とかは....」

「大丈夫よ。教えるかは個人の意思で決めて欲しいからね。それに彼女はSランクの中だけの存在だから後のA級以下の子達には彼女のことは知らされてないのよ。余りにも力が強いからね。貴女と同じぐらい」


そう言われて、私は驚く。

それは実質上の上で成り立ったものだと思えるほどの言葉、あの星ちゃんが2番と言えるだけの何かを秘めていると言うこと、それは協会で管理されるほどのものだということ、恐らくだけど本当の非常時に出てくるタイプの魔法少女なのだと、私は納得する。


それは、私の目がそう訴えていた。魔力そのものが私と同じように全身に纏うように、それも日常的な自然体で揺らぎもなく!穏やかと言わんばかりのものだった。


そして、私という魔法少女としての説明が終わり、麻里さんの隣にいる秘書?らしき人が最後に名乗り出る。


「初めまして、テスタさん。私は八雲叶奏やくもかなでこの魔法少女たちのサポート兼麻里様の秘書をしています。今後御用の際等は私に連絡してもらっても構いませんのでよろしくお願いしますね。」

「はい、ありがとうございます。八雲さん」

「ふふ、よろしくね。それと星ちゃんが暴走したら連絡してくれれば抑えますので言ってくださいね。」

「あ、あはは」


そう言って、星ちゃんの把握を知っている人に言われると、本当に心図良くてありがたいと思えた。


そして、この邂逅は今後の日本での対策についてみんなで話し合いをするが、会議と言うよりも雑談に近い重苦しい空気でな無く騒がしくも何処か和む会議に、発展していき小一時間程で会議という名の雑談を終えるのだった。



    ✡   ✡   ✡



会議を終えて、2人の魔法少女は突如として現れた一位にもなり得る程の存在の話をしていた。


「急に決まった規格外のSランクにして魔法少女初日で規模は中級災害だけど、それを一人で解決した魔法少女テスタ、これで私の役割も減るってもんだね。いやぁ〜良かった良かった。」

「不謹慎ですよイオさん。負担を押し付けるのは感心しませんよ?」

「だけど、最近激化してる魔獣の出現で色々と駆り出されている薙切ちゃんは良かったんじゃないの?もしも魔法少女になった姿を見せたらテスタはどう思うのかね。ニヒヒ!!」

「うぅ、それは遅かれ早かれどうしようも無いことですから、き、気にはしてません!!」

「そんな強がらなくていいのに、理想の自分を作るのが魔法少女なんだからそんなに嫌なんて思わなくていいじゃない?一般人には知られることもないんだから。」


そう言って、Sランクでペアの2人はそう話す。付き合いはそこそこだが、こうして気兼ねなく心許せる中なのは要項な関係を築き上げていると言っていいものなのだろう。

そんな2人はある意味テスタのことを心配していた。それはペアに任命されたこの魔法少女協会会長の娘である星ちゃんの事を思い浮かべながら歩く。


あの子があんなに執着を見せるほどに、私やイオは出会った時から、感情の起伏が激しいあのこと子のが心配だった。

興味のないものは本当にどうでもいいと言えるほどに淡々と魔法少女としての責務を果たしていく。そして興味を抱いたものに対しては異様なまでの愛着を見せる。


それはあの集まりの前に出会った薙切が見た全長のような物でそして、今日一緒にテスタと共に現れた星ちゃんはもうどっぷりハマってしまったような目でテスタを眺めていた。

これがいい方向に行けば人にちゃんとした関心を持てるかもしれない、もしくは失敗して彼女以外の物を受け入れないような事も有り得るような感覚を見せていた。


だけど、会長が娘を託す似たると言わんばかりに親としてなのかこの魔法少女協会の会長としてなのかは分からないが、心配と言う娘に対しての気持ちは良いものだと思えた。


そして、私たちは今後の方針である。対魔人防止の為の話を頭の片隅に起きながら、楽しそうにもしくは嬉しそうに語るイオと共に、家へと帰るのだった。



――――――――――


あとがき


この作品の第一章の一部は完結となります。

30分後に一部の人物紹介を投稿しますので、よろしくお願いします。


そして、次回の二部については不定期更新とするかどうかは今後の伸びで考えたいと思いますのでご了承ください。


投稿するとしたら、8月の中旬ぐらいを考えたいと思います。できるだけ、頑張りたいと思いますので今後とも宜しくです。

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