鬼とみのる。

ティー

プロローグ

─ここは何処だ。

少年は寒空の下、地面に突っ伏したまま動けずにいた。

いや、動けないのだ。

というのも、長らく”食事”をしていないせいで、動くための体力がほとんど残っていないためだ。

このまま、死ぬのだろうか。

…死にたくない。

………もう、意識もなくなりつつある。

死にたくない、誰か、誰か。


雪が降る北海道で、少年は寒さに震えながら、意識を手放した。

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