周りから嫌われてるナメクジの俺は三人の美女と契約します

タコツボ

第一話 気持ち悪い

「うへっ、今日もあのナメクジいるぞ…」


「気持ち悪~い」


「早くこの街から出てけ!」


「あのモンスターとは契約したくないな」


この世界に転生してから凄まじく嫌われている。

その原因は俺がナメクジのモンスターだからだ。

大きさは二メートルで全身ぷにぷにしている不快なデフォルメなあの軟体動物だ。


(この世界でも嫌われ者か…神様は俺に厳しいな…)


俺は高梨 タカシ。17才。

元の世界にいた頃は俺は引きこもりの高校生。

イジメられたので登校しなくなった。

唯一の肉親である母親も俺の教育を放棄していた

そんなクソみたいな日常を送っていたある日、突然異世界に転生したのである。

しかもナメクジになって。自分がナメクジと分かった時の衝撃といったらなかった。

そして、異世界でも俺はコミニティーから疎外されている。


(誰か俺と契約してくれないかなぁ。一人で生きていける自信がない)


契約。


人間とモンスターが共存しているこの異世界では“契約”というものがある。基本的に

はお互い狩りや餌の対象だったり、又は干渉しなかったりする関係だ。そこは元の世

界と変わらない。


だが、人間とモンスターが“契約”することが出来る。


“契約”すれば、魔法を行使できるここの人間達は魔力をモンスターに送ることでよ強

力な技を使いモンスター同士競わせたりしている。


(でも、闘うなんていやだ。絶対痛いし、それでモンスター達が死んでいくのを何度

も見てきた)


強力な技を掛け合えば当然息絶えるモンスターもでてくる。しかし、より強いモンス

ターを保持することが一種のステータスなのだ。

経験を蓄積すればレベルが上がる。

そんな俺のレベルは


「しかも、あのナメクジレベル1なんだぜ。生まれたての赤子と一緒じゃねえか!」


そう、俺のレベルはたったの1。

クソ雑魚ナメクジだ。





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