海の神話

光無き空虚な眼の住人が 這いずり回る蒼の闇

滔々と時の流れを眺め海神(わだつみ)の記憶が蘇える

気だるげに傲岸不遜の眼差しを紺碧の花園に向け

蒼の秘密を巡らせる

月より生まれし雫を 水に咲く花に変え

天月の火種を踏みにじる

かすかに降る月明かりの欠片に 花は応える

月の雫 芳醇な甘露の如き霊薬(アムリタ) 

生きとし生けるものすべてに力を与える妙薬に

神々の狂乱の宴 邪知暴虐の限りを尽くさん

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