第18話「加賀」

20XX年4月18日8時48分。探偵事務所。


「おはようございます。」

「おぉ~おはよう。」

「おはよう、水鶏。」

「玲央さん、理央さん、お早いですね。」

「あぁ、ちょっと問題があってね。」

「問題ですか??」

「まぁ、大丈夫だと思うから心配はしなくてもいいと思うけどね。」

「いったい何が??」

「加賀君が昨日資料を持って帰って紛失した可能性があるらしくてね・・・。」

「え???加賀君がですか???」

「あぁ、ちょっと今向こうの部屋で田邊さんに怒られてる。」

「なるほど。・・・珍しいですね。」

「そんなことないぞ。加賀は結構こういうずぼらなことがある。」

「田邊さん。」

「おはよう。で?資料はあったか??」

「いや、ちょっと見当たらないです。」

「すいません・・・。」

「まったく、、、今日は俺は出張なんだよな・・・。玲央たちもだよな??」

「そうなんだよね。今日は、天野さんと土御門さんは事務所にいるそうです。」

「あと、僕もいます。」

「天野たちが来たらクライアントに一緒に謝罪に行ってもらうぞ。加賀。その時はお前から説明して動向をお願いしろ。」

「はい、」

「それまで、ずっと探しておけ。」


加賀君は天野さんたちが来るまでずっとなくした資料を探していた。

ただ、見つかる兆しはなく天野さんが来た。

天野さんはにこにこしながら承諾し、クライアントに謝罪をしに行った。


20XX年4月18日10時6分。探偵事務所。


「へぇ、そんなことがあったなんてね。」

「加賀君ってそんなことあるんですね・・・。」

「まぁたびたびあったね。」

「皆さん知ってたんですか・・・。僕は知らなかったです。」

「まぁね。いろいろ。」


プルルルル(事務所の電話が鳴る音)


「はい、緋野鳥探偵社です。」

「あぁ、天野だけど。」

「天野さん、どうされました???」

「えっとね、まぁ謝罪は終わったんだけど加賀君の態度が気に入らないって言われてしまってNG食らってしまったから謝罪文と返金しておいてほしい。」

「あぁ、そうなんですね。」

「そんなとこかな。これから戻るけど加賀君は退勤させようかなって思ってるからそっちの方もよろしく。」

「はい、わかりました。」


加賀君たちは戻ってきてから事務手続きを行っていた。


20XX年4月18日11時17分。探偵事務所。


「じゃあ、加賀はもう帰ったことなんだね。」

「はい、すごい落ち込んではいたかと思います。」

「まぁ、落ち込んだって仕方がないけどね。何度もやってたからね。」

「大丈夫だよ、この前もそんな感じだったから。」

「だといいですが。」

「さてと、そろそろ昼ごはんだから頑張って終わらすよ~~~。」


20XX年4月18日17時21分。探偵事務所。


そのまま業務は終わり、帰る時間となった。

「今仕事終わったよ。これから帰るね。」

そう、文にメールを送っといた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る