第7話「妹想」
20XX年4月13日15時37分。探偵事務所前。
「つきましたね。」
「そうだね。みんなは各々の仕事に戻ったかな。」
「なんかそういう話は聞いたんですが・・・。」
パパン!(クラッカーが鳴る音)
ドアを開けると事務所の皆さんが待っていた。
「なんですか???!!!これ???」
「なになに??」
「やっぱり、今回の一件は結構大変だったし、気持ち沈む案件だったから解決したことをお祝いしようってなってな。」
「先輩、俺がこの荷物全部持ったんですからね。感謝してください。」
「おい、阿賀。お前そんなに持ってないだろ。」
「そうだ、そうだ。」
「「まぁ、こういうものもたまにやると楽しいからな。」」
「「てめぇ、、、俺のセリフをとるんじゃねえ。」」
「仲良しだな。相変わらず田邊と豹洞は・・・。」
「そういえば、、、水鶏~~。水鶏の仕事私がやっておいたからね。」
「おお~~。珍しい藍染が・・・。」
「いえいえ、ありがとうございます。じゃあ、皆さん今日も・・・。」
『お疲れ様~~~~!!!!!!!!!!』
ほんとうにこの探偵事務所に入ってよかったなと感じた一日でした。
20XX年4月13日17時49分。探偵事務所。
パーティは終わって僕はもう帰ることにしました。
明日は豹洞さんとバディを組んで東京の方で張り込みをすることになった。
久しぶりのバディ調査ということで緊張もしていた。豹洞さんは誰かと電話をしていたので先に探偵事務所を出て帰宅した。
「お~~~い。水鶏~~~!!」
振り向くと天野さんだった。
「明日は、豹洞とだろ??」
「はい!」
「阿賀の奴はへとへとで帰ってきたから頑張ってな。まぁ、水鶏は何度か豹洞ともバディ組んでるから大丈夫か・・・。」
「まぁ、体力はだいぶ持ってかれますが、豹洞さんの無駄のない動きはとても勉強になるので参考にさせてもらえたらと思ってます・・・。まぁ、できないですけど。」
「ははは、まぁな。あいつは早いからな。同期の中でも。・・・。明日はどこに行くって言ってたか??」
「何も言われてないですが、朝8:30に横浜とは・・・。」
「なるほどな・・・。まぁ、頑張れ。」
「はい!ありがとうございます。」
天野さんとは電車が別方向なので駅で解散をした。
20XX年4月13日18時55分。山原家。
「ただいまぁ~~~。文。」
「おかえり~~~。お兄ちゃん。」
山原文(やまはらふみ)は、2つ下の女子高生。頭はとてもよく運動神経抜群である。
親は二人とも海外出張中なので二人暮らしである。
「そういえば、お兄ちゃん。今度のお休みの日ってなんか予定ある???」
「ううん。なにもないよ?どっか行こうか??」
「本当に!!!???じゃあさ、私ここに行きたいの!」
「ん??どこここ??」
まぁ、こんな感じで結構兄妹仲はいい気がする。
「それでさ、いつものメンバーも誘っていい??」
「うん??いいよ。」
「やったぁ。じゃあ、明日2人も誘ってみる!」
二人とは小学校のころからの親友でよく遊ぶ子たちである。
週末になるとお泊り会などでもうちに来ていたりするので知っている。
「そういえば、明日お兄ちゃん東京行くんだよね??」
「あぁ、まぁ行くね。」
「帰ってくるよね・・・??」
「うん、ちゃんと帰ってくるよ。不安だったらそれこそ二呼んでいてもいいよ?二人がいるならお土産も二人分買ってくるし。」
「ほんとう??明日、二人泊ってもいい???」
「いいよ~~」
「よかったぁ。」
文はとても心配症である。高校受験の時も結構出ていた。
20XX年4月13日19時18分。山原家。
「あ、返事きた。『明日、学校帰りにそのまま行きます』だってさ。」
「了解~~。じゃあ、明日四人分のお弁当買って帰るよ。」
「やったぁぁぁ!!明日何時くらいに返ってくる???」
「そうだな、、、たぶん。19時くらいだと思うよ。」
「わかった!!」
文はウキウキで自分の部屋に戻っていった。
明日も頑張ろうって思える夕ご飯だった。
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