第4話「来訪者」

20XX年4月5日16時31分。神奈川県警察犯罪異能者組織取締係横浜第4課。


「みんな、パトロールお疲れさま!!」


そういって三石さんたち先輩方が歓迎会を開いてくれた。

私たちがパトロール中に三石さんともう一人残っていた扉間青夜(とびらまあおよ)さんが歓迎会の準備をしてくれた。


「いや、本当にすごいですね。この量。」

「コーラにポテチ、ピザもあるね。」

「この量をお二人で準備したんですか???」

「まぁ、いろいろとね、こっちだって準備のための準備をしてたから。扉間さんも手伝ってくれてありがとうございました。」

「「「ありがとうございました!」」」

「おう、まぁ。楽しんでくれればいいさ。」


楽しそうに私たちがはしゃいでると銅羅課長が現れた。

空気が一瞬ではりつめていた。


「ずいぶん楽しそうですね。」

「すいません、騒がしくしてしまい。」

「いいんですよ。新人が来てうれしいのは私も同じ気持ちですよ。」

「珍しいですね。課長がそんなこというなんて。」

「おや、嵯峨君。そうですか。私はそんな堅物ですか??」


((((((((はい!!!!!!!!))))))))


「まぁ、でもこうやって第4課がそろったのを見るとうれしいですね!!」

「そうですね。平良さんがニコニコしてるのは見慣れてますが、高木さんが笑ってるのを見て私は安心です。」

「たしかに!!高木先輩!楽しいですか???」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん・・・・・・。」


そうやって、会は和やかに終わった。そのあと、私たちはそれぞれ帰宅した。

関内駅までは一緒だった。そこからバラバラになった。



20XX年4月5日18時52分。氷川八雲の家。


「あぁ~~~。今日は楽しかったぁ~~~~。」


ほんとうに楽しかった。同期の二人とも仲良くなれそうだし。

第4課の人たちもいい人ばっかだったし。

高木先輩もかわいかったし。歓迎会で銅羅課長の意外な姿見たし。


「いやぁ~~~。楽しかったぁ~~~~!!!!」


ピンポーン!(家のインターホンが鳴る音)


「は~い。」


ガチャ!(ドアを開ける音)


「よ!疲れてないか??やくもっち!」



20XX年4月5日18時55分。伏見稲荷の家。


「コハクちゃん楽しかったね~。」

「そうですね。ご主人。」


本当に楽しかった。同期の二人とも仲良くなれそうだなぁ。

第4課の人たちもいい人ばっかだったからよかったぁ。

嵯峨先輩かっこよかったなぁ。


「嵯峨先輩のこと明日から嵯峨さんって呼んでもいいかな?」

「まぁ、それくらいだったらいいんじゃないか?」


ピンポーン!(家のインターホンが鳴る音)


「は~~い。」「私が出るわ」


ガチャ!(ドアを開ける音)


「よ。突然すまんな。いなり。あ、コハクか。」



20XX年4月5日19時00分。宮島清香の家。


「いやぁ、楽しかったなぁ~~~~!!!」

「お嬢様がこんなはしゃぐなんて久々ですね。」


本当に楽しかった~。同期の二人とも仲良くなれそうでよかったわぁ。

第4課の人たちもいい人ばっかだったなぁ。

平良先輩は運転だけどうにかしてくれたらぁ。銅羅課長は・・・。


「私本当に頑張って警察入ってよかった。」

「アメリカのご主人様も喜んでおられるでしょう。」


カランカラン(家のベルが鳴る音)


「は~~い」「私が出てまいります」


ガチャ!(ドアを開ける音)


「ややや、やや、夜分遅くに失礼しますた!!・・・???」


この3人がこの物語は長く長く歩んでいく・・・。

そしてこの3人はいつか世界を変える日が来る・・・。


それは、まだ、先の話である。

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