登校中の道草から

マー坊

プロローグ

「学校は毎日行くところじゃない。」

 イーゲル号航海記のカールはそう思ってた。


 かさねもそう思ってる。授業にコミュニケーション。苦手なことばかり。

 今の時刻は朝の11:00ぐらい。通学中。


 遅刻はよくあることだ。中学生は特にだと思う。

 重は、『起きられない』。『起きられない』というより、起きる気力がない。


 起きようとすれば起きれる。それなのに『起きられない』。

 起きる手段があるのに、重は『起きられない』。


 それって結局、起きられないのは自業自得で、『起きられない』は勘違いなのか。

 起きようとしていないのか。


 それならいっそのこと、何かの病気で、『起きられない』って言えればいいのに。

 重が廃墟の横を通り過ぎたとき。


 しゃりん。


 重ははっとして立ち止まった。


 しゃりりん しゃりん―。

 鈴の音みたいなものがした。と、思ったら、視界がぐわんぐわんして、

 気が付いたら崩れるように座り込んでいた。


 何が起こったのか分からず、座ったまま周りを見渡すと、

 空き地の扉があったであろうところに、扉ができていた。





                     






 読んでくれてありがとうございます。2号です。

 どう考えたってこれからの内容と繋げられない部分があったので、

 一部消し、それから追加しました。

 更新の頻度は決まってません。

 気に入ったら何かしら評価してほしいです。

 アドバイスも待ってます。

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