優しい母親

母のために頑張ったこと

　僕が高校に入って頑張った事は吹奏楽です!

　吹奏楽部でも一番はマーチング、次にダンプレと演奏を頑張りました。僕が吹奏楽部に入った理由は兄が吹奏楽をやっていて、お母さんに勧められたからです!

　お母さんはとても優しいです!

　お母さんは兄の部活やピアノの演奏会を小学校から高校時代まで全てに足を運んでいて、いつも演奏会が終わった時には

　「ここが良かった。」

　「お兄ちゃんのパーカッションは上手いね。」と褒めていました!

　僕もそんな優しいあなたに褒めてもらうために小学校から吹奏楽を続けていて、高校に入ってからはあなたに素晴らしい演奏会を見せるためにいっぱい努力してきました!

　演奏は伴奏ながらも自分でより良い表現や演奏方法を考えて実践して、

　ダンプレでは僕の音を聞いて欲しかったから頑張って演奏しながら目一杯動きました!

　マーチングもあなたに一番見て欲しかったです。伴奏でも活躍できて見せ場があるマーチングでいっぱい僕を褒めてもらおうと思いました!

　高校生活はあなたに褒めてもらうために

　負いたくもない部活の責任も

　大してやりたくもない勉強も

　名誉のための偽善も

　僕のしたい事が出来ない違和感も

　誰にも言えなかった鬱病も

　登下校中常にあった自殺願望も

　打ち破って...

　違う...

　乗り越えて...

　なんか違う...

　見て見ぬふりして頑張りました!

　その結果!優しい優しいあなたは僕にいいだけ愚痴を言って僕の話はなんにも聞いてくれませんでした!

　演奏会もあんまり来てくれませんでしたし、いつも演奏会が終わったら

　「良かったと思います。これからも頑張って下さい。」って言ってくれる!

　演奏はいつもサックスとかトランペットのことを褒めてくれるし、ダンプレなんかは

　「私は音楽を聞きに来たからそんなに動かなくても良い。」

　「あんたの後輩も大変そうね。」と心配までしてくれました!

　僕が一番頑張ったマーチング、

　楽しくてこれからもしたいと思ったマーチング、

　今度こそ褒めてくれると思ったマーチング。

　そんな私の人生の中でも特に頑張ったマーチングはろくに見に来てくれることはありませんでした。

　見に来てすらなかった。

　お客さんのために、

　同級生の仲間のために、

　後輩のために、

　先生のために、

　OGOBのために、

　自分のために、

　あなたの為に頑張ったマーチング。

　僕の学校生活の半分以上を、命を懸けたマーチングはあなたには届かなかった。

　でも、演奏会でのマーチングには顔を出してくれました!そして演奏会が終わったあと、いつものカスみたいな定型文の後に

「初めての中学生に比べたら上手かったよ。」と

あなたはおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に笑って言ってくれました!

　おじいちゃんとおばあちゃんは僕に虐待とネグレクトをして一生残る心の傷を残してくれた父親（勝ち逃げのクソ野郎）の方の、おじいちゃんおばあちゃんです!

　僕は今までの事もあって嬉しくて嬉しくて涙が止まりませんでした。

　目を赤く晴らして、子供のように泣きじゃくってしまいました。

　そんな僕を優しいあなたは意に介さず最近加入したサブスクリプションで映画を見ています!

　これから頑張っていきたいことは親からの独立と二度と期待はしないという戒めです!