混血転生者の異世界日記
桜
其の一 俺は混血だそうで
2124年──今から100年後の地球には
この世界で政府軍は対魔専用部隊みたいな役職で
そして、その日は突然に来た。
俺はいつも通り森の木の実を取りに隠れ家から出ていた。……のだが
「見つけたぞ!!
「……!ヤバッ」
政府軍が対魔銃をぶっぱなしてくる。周りの木々がなぎ倒されて俺はものすごいスピードで駆けていく。もう少しで隠れ家……と思ったその時
ドン ドン ドン
発砲音が3つ。目の前には回り込んでいた政府軍が2人。
銃弾は俺の右足、左胸、右目を貫いて視界が鈍る。
あぁ、やらかした。いくら
視界が消え、死ぬ……直前に1人の少女が見えた。
今の時代、人間は黒髪かブロンド。なのに白銀の髪を持った少女。少女は手を合わせていた。多分昔にあった日本という国の弔い方だった気がする。
………そこで俺の意識は途絶えた。
★
暗い、冷たい、360°どこを向いても真っ黒。上も下も分からない。これが死という事か、そう思っていると細い道が出てきた。振り向いても何も無い。仕方なく道を歩いていくことにしよう。真っ暗な世界で俺の足音だけが──靴なんか履いていないからぺた、ぺた、と──鳴り響く。
★
どれほど歩いただろう、疲れ果てて座り込み、果てしない暗闇を見てため息をつく。目を閉じてそのまま眠ってしまった。
★
目を開けると、そこは民家の中。横には金髪の美女と茶髪の美男が居て、目をかっぴらいて俺の方を見ている。
……俺は生まれ変わったのか。親が人間な所を見ると俺も人間の姿なんだろうな──そう信じたい、
だが目をかっぴらいているところを見るとそうでは無いらしい。俺は前世の特殊能力が使えるのか試す為にも「
職業?や年齢、種族に能力まで分かってしまう優れものになっていた。
種族は人間。年齢は…0歳、気になる見た目は……やはり変わっていなかった。
前世の俺の容姿はというと灰色の髪に瞳が赤。右目は視力が良い代わりに眼球が褐色だ。肌の色は血の気が無いのかと思う程に白い。1番の人間との違いは左前額部に小さな黒い角が生えている事だ。何度か折れているが折れる度に少しづつ大きくなっている。
そういえば、ここはどこなんだろう。民家の中ということ以外何も分からない。
よし、散策してみよう
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