"千年紀"(魔法文明衰亡から魔動機文明時代まで1000年間)

《千年紀》史


「魔法文明時代は、3000年前に滅び、魔動機文明時代は、2000年前に興った。

 この二つの時代のあいだにある空白。

 今から皆さんにする講義は、その"千年紀"時代にテラスティア大陸で興亡を繰り返した諸王と英雄豪傑、そのもとでしたたかにたくましく生きた民衆たちの生活史です。

 この時代の區分は100年を一世とし10の"世紀"に分けられています。


1(0~99) 

デルフォイ朝フェンディル王國(0~127)の繁榮

2(100~200) 

フェンディル王國の東西分裂とエリウス・アクアヴァリス・ニカトール王(157~195)の帝國

3(201~300)

エリウス繼承者戰爭と西フェンディル王國の海上支配による繁榮。

4(301~400)

5(401~500)

"戎狄來寇"時代…レーゼルドーン大陸より押し寄せた蠻夷戎狄バルバロスたちによる少數民族の人族支配と小王國の亂立。

6(501~600)

7(601~700)

8(701~800)

神聖セフィリア榮光の時代

9(801~900)

ライフォス敎戰爭

10(900~1000)

フェンディル王國の再興とアウリカーナ共和國の建國、西の英雄レンドリフト




~カインガラ大學文學部一年生用必修科目千年紀史槪論受講生のノート一頁目より~




" 魔法文明時代終焉後、眞語魔法と操靈魔法、深智魔法が一時、完全に失傳した時代があった。

 妖精魔法、森羅魔法はごく一部の少數民族(非人間種)のみに用いられ、招異魔法は完全なる禁忌とされた。(使用を確認されれば確實に火あぶりの刑に處される。またしばしば『外法左道を用い不軌むほんを企んだ』と人を陷れるための口實に用いられた。)

 またこの時代は神聖魔法、殊にライフォス信仰が最も榮えた時代といわれる。神の聲を聽く能わざるタビットたちにとってはかなり過ごし辛い時代であった。

 そこら上に魔法文明時代の危險な陵墓や軍事施設の跡地などがあるので、陵墓から獲られた財寶や文化財はほとんどが戰費として消費された。"





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