一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~(オリジナル版)
作品概要
タイトル:一蓮托生~蓮華の下で結ばれて~(オリジナル版)
コピー :戦争で愛する家族を失ったわたしたちが、もう一度幸せをつかむまでの物語。
作者 :大田康湖
URL :https://kakuyomu.jp/works/16817330663745590547
話数 :77話(完結済)
文字数 :160,222文字
1話平均:2,080文字
最も盛り上がるエピソード:第45話 私は生きたい
【概要】
進駐軍占領下の昭和二十二年、東京の隅田川にかかる厩橋近く。二十一歳の女性、横澤かつらは雨漏りのするバラックで、食べ物や着る物に不自由しながらも弟の康史郎となんとか暮らしている。
仕事場であるヤミ市の食堂「まつり」で酔いつぶれていた青年、京極隆を助けたことからかつらの世界は広がっていく。台風で壊れたバラックを直したり、一緒に映画を見たりしながら二人の絆は深まっていくが、戦争で家族を失い、残った弟が一人前になるまで自分の幸せは後回しだと思っていたかつらは、隆のプロポーズを断る。
頼りになるかつらの隣人たち、バラックの土地を狙う地上げ屋、隆を苦しめる謎の男、康史郎の友人になる戦災孤児のきょうだい、思いがけない再会をした女学校の親友、意に沿わない縁談に苦しむ赤い銘仙の少女。
様々な人々とのふれ合いの中で、かつらは戦争で傷ついた隆の過去を受け止め、愛する人と助け合いながら自分も幸せになろうと決意し、少女から大人の女性へと成長していく。かつらの行動が自分と周りの人々を幸せに導き、かつらと隆も改めて結ばれていく。
かつらたちと共に生きる、昭和二十二年から二十三年にかけての東京下町の物語。
小説『一蓮托生(いちれんたくしょう)』の改稿加筆版となります。
いちれんたくしょう~れんげのしたでむすばれて~
カクヨムコン9中間選考通過作品です。
「第32回電撃小説大賞」応募版を作成するため、現在タイトルに(オリジナル版)を付けております。
主な登場人物
・横澤かつら(よこざわかつら) 21歳、女性。横澤家の長女で縫製工場と食堂勤務。主人公。
・横澤康史郎(よこざわこうしろう) 14歳、男性。横澤家の四男で中学二年生。副主人公。
・京極隆(きょうごくたかし) 25歳、男性。米軍の捕虜収容所帰りの印刷工。かつらの恋人になる。
・戸祭啓輔(とまつりけいすけ) 40歳、男性。元板前。両国のヤミ市の食堂「まつり」店主。
・戸祭征一(とまつりせいいち) 14歳、男性。中学二年生。康史郎の親友。漫画好き。
・山本槙代(やまもとまきよ) 41歳、女性。横澤家の隣人で縫製工場の同僚。
・大口徳之介(おおぐちとくのすけ) 32歳、男性。シベリアからの帰還兵。両国の酒場「墨田ホープ」店主。
・柏憲子(かしわのりこ) 21歳、女性。「墨田ホープ」の女給。かつらの女学校時代の友人。
・芝原葵(しばはらあおい) 17歳、女性。かつらの女学校時代の友人の妹。ピアノが得意。
・倉上義巳(くらかみよしみ) 55歳、男性。「まつり」の常連。浅草橋の卸問屋「倉上商店」店主。
・八馬司(やまつかさ) 28歳、男性。両国のヤミ市の雑貨店主。
・廣本久(ひろもとひさし) 28歳、男性。八馬の同僚。果物好き。
・カイとリュウ 八馬の手伝いをしている戦災孤児のきょうだい。康史郎と同年代。
【作者からのコメント】
「令和二年、それぞれの秋」にて書いたかつらと夫となった隆のエピソードから生まれた長編作品です。
進駐軍占領期の昭和22年の東京を舞台に、傷ついた過去から立ち直ろうとする人々を描いた作品です。
よろしくお願いいたします。
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