古びた城へ
セレディア王国へ押し寄せた魔物達の大半を撃退した後、ルシアス達と魔法使い達はその後の事をアルムガルド帝国軍とレイノルズ王国軍に任せてエマール王国へと向かっていった。
シエナとドラゴン達、竜騎士団とクラウディア将軍の兵士達そしてエマール王国軍は協力し合って魔物達を西へと押し返していた。
エマール王国に着いたルシアス達は女神アイリスとシェイダル神から託された魔族の公爵の復活の阻止とグムハザに仕える大司教の討伐を行う為に、公爵が眠り魔物達が潜む未開の地である、西の地へと向かうに協力をして欲しいとシエナ達に話した。
シエナはドラゴン達と竜騎士団と共にルシアス達と行く事を承諾するとファレム達も大鷹に乗って同行すると申し出てきた。
西の地にいくに当たって魔族の公爵が眠る場所について情報がないかシエナに聞くとシエナは西の地に魔族の公爵によって滅びた王国の城がありアレックスとアレクシアはその城の地下に封印したという伝承がレイノルズ王国に残っていると話してくれた。
ルシアス達はエマール王国の事をクラウディア将軍達に任せて西の滅びた王国の城を目指していった。
エマール王国から空を飛んで西の未開の地に入ると魔物達の大軍が再びエマール王国へと侵攻しようとしていた。
魔法使い達は空から魔法を放って地上の魔物達を倒していくと。
空からグリフォン達が魔法使い達に襲い掛かろうとしてきた。
「グリフォン達の相手は我ら竜族たちにまかせよ!」
竜王ゾルデルはそういうと他のドラゴン達とグリフォンを噛み砕きブレスを浴びせてグリフォン達を倒していった。
「ドラゴン達や魔法使いがいなかったらラーナ大陸の各国は滅ぼさらていたかもしれませんね。」
魔物達の相手をファレム達やゾルデル達に任せて、ワイバーンに乗ったシエナと竜騎士団と共にルシアス達は滅びた城を目指した。
暫く西に飛んでいくと
城が見えてくる、そこにも大量の魔物達がいた。
「城の中を目指す!城についたら皆ワイバーンを降りて城の中へとむかうように!」
「ハッ!シエナ様」
「ルシアス貴方達も準備しなさい!」
「はい!シエナ叔母様!」
上空から急降下して城の門の前に降り立つと城の外から魔物達がルシアス達を目掛けてくる。
「ルシアスよ!この門の中にやつらが入ってこないようにここは私が引き受けよう!騎士達と中へと進むのだ!」
「ああ、バルア!」
「シエナ様!我らが先頭にたちます!」
ルシアス達は滅びた城の中へと入っていった。
城の中にも魔物達は大量にいた。レイノルズ王国の竜騎士達とルシアス達は大量の魔物達を相手にし騎士達は次々に倒れていき残った騎士達は敵を食い止めると行ってルシアス達に地下への方へ向うよう言った。
地下に辿り着いたルシアスた達の後方から魔物達が迫ってくる。
「ルシアス!ここは私とラルフに任せて!!」
「アルマ。」
「このままグムハザの大司教を放って魔族の公爵が目指めたら大陸中がどうなっちゃうかわからない!」
「ルシアス様アルマさんのいう通りです!」
「私も残ろう。」
「分かった、シエナ叔母様、アルマ、ラルフ、絶対に生きていてくれ!」
「うん、ルシアス、マナ、ルヴェーラ、セシルさん四人ともまた後でね!」
アルマ達を残してルシアス達は魔族の公爵が眠る場所へと向かった。
地下の深くに進むと棺がありそこにカミラと黒いローブを来た男が立っていた。
「カミラ!!」
「久しぶりね、坊や」
「お前は一体何者だ?」
「いいわよ、最後だから教えてあげるわね。私はグムハザの司祭、魔族の公爵の力を借りてこの世界を混沌の海にする事が目的よ。」
「それでそっちの男がグムハザの大司教というわけね。」
セシルはそう言って聖剣を構えた。
「!!厄介な剣を!」
黒いローブを来た男は巨大なヤギ頭のデーモンへと変身した。
男がデーモンへと変身すると戦いが始まった。
「ルシアスあのデーモンは私とマナに任せて貴方達はあの女の相手を」
「わかりました、セシルさん。」
カミラがファイアーボールの魔法を放つとルシアスは前にたって盾で防ごうとする。
「ルシアス!」
ルヴェーラがそう叫ぶがルシアスはファイアーボールを受けたが傷ひとつ負わなかった。
「?!まさか!」
ルシアスは無言のままカミラの方へと向かい腕を切り裂いた。
カミラはルシアスにエクスプロージョンの魔法を使うとルシアスは爆風に巻き込まれて吹き飛ばされた。
吹き飛ばされたルシアスは傷を追っていたが自然と傷が癒されていく、アレックスの身に着けていた鎧の効果だった。
絶句していたカミラは次の魔法を使おうとしたが身体が動かなくなった。
ルヴェーラはカミラにバインドの魔法かけてサイレンスの魔法もかけていた。身動が取れなくなった、カミラにルヴェーラは
渾身のファイアーボールの魔法を放った。
ファイアーボールの魔法を受けたカミラは叫び声をあげて炎に包まれて絶命した。
(お師匠様、仇はうちました。)
セシル達はデーモン相手に剣を振るうがデーモンは全て交わしていた、デーモンは距離を取り素早くセシルにライトニングの魔法を放つがカミラを倒し終えたルシアスが盾で防いだ。
魔法を防いだルシアスとセシルはデーモンに同時に斬り掛かった。
ルシアスの剣はデーモンの片腕を切り裂いて、光に包まれたセシルの剣はデーモンの肩から心臓へ達していた。
倒れる間際にデーモンはある呪文をとなえたが何の効果もなかった。そうルシアス達がそう思った時、棺が光だして開く。
「ルシアス!その剣で封印を」
ルシアスが棺に近づいて剣を突き立てようとすると眩しい光が放たれてルシアス達の目は眩んだ。
光が収まりルシアス達が目を開けるとそこには白髪で赤い瞳をもった、魔族の公爵が立っていた。
ルシアスは魔族の公爵に斬り掛かったがかわされると強烈な蹴りを見舞われて吹き飛ばされる。
続いてセシルが聖剣で斬り掛かるがそれもかわされて魔族の公爵の右腕で胴体を殴られて吹き飛ばされた。
「ふむ、まだ力が戻ってないな、、、、、。」
吹き飛ばされたルシアスが鎧の効果で回復すると再び魔族の公爵と対峙するが魔族の公爵はルシアスにアイススピアの魔法をはなつルシアスはそれを盾で受け止めると
魔族の公爵は舌打ちした。
「今はお前達の相手はしてられないな、さよならだ。」
そういうと魔族の公爵はその場から魔法を使ってその場から姿を消した。
(テレポートの魔法?そんな高等な魔法を一瞬で、、、。)
ルヴェーラがそう思っていると後ろからアルマ達と生き残った竜騎士達がやってきた。
「やったの?」
「グムハザの大司教達は倒したわでも、、、、」
「復活した、魔族の公爵には逃げられました。」
「魔物達は殲滅したようだ。とりあえずエマール王国へと戻ろう。」
シエナの一言に頷いてルシアス達は城の外にでた。
「バルア!!」
城の外ではバルアは倒れて動かなくなっていた。
「バルア、そんな、、、、。」
気を落としていたルシアス達にシエナが言った。
「あの卵を見てみなさい。」
ルシアスはバルアの直ぐ側にある卵をみた。
「これは、、、、?」
「ドラゴン達に死はない、バルアは卵からまた生まれてくる。」
その言葉を聞いたルシアスは卵をもって大事に抱えた。
見上げ空からは大鷹に乗った魔法使い達やドラゴン達がやって来ていた。
ルシアス達はドラゴン達と魔法使い達と共にエマール王国へと戻った。
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