魔女カミラ
カート大臣以外の西側の諸侯そしてアルバートに表向きは休戦という名目で送った書状の返答がバージル達の元に来た、アルバートと西側の諸侯はバージル達を王都に迎え話を聞くことにするという内容だった。
カート大臣には前王エイベルの死の真相を他の諸侯達に伝える為に赴くことそして王宮に着くまではアルバート達には内密にするようにと書状を書きカート大臣はこれに強力してくれると返答を返してきた。
ルシアス達やバージルとアイザックを始めとした諸侯達、そしてシエナは竜騎士団とドラゴンの王ゾルデルそしてドラゴンの一族であるバルアの上空からの護衛を受け数名の白狼騎士団の騎士達を伴い王都へむかった。
王都に着くと大臣のカートがルシアス達を出迎える、数名の信頼出来る衛兵ともに来たカートにバージルがブランシュ伯爵を連れてエイベル王を暗殺の真相を話して、暗殺を仕向けたカミラという女性を知らないかと聞くとカートは現王妃となった者だとバージル達に伝えた。
「真相はもう一度、皆の前で話そう。」
「分かりました、では皆様王宮までご案内しましょう。」
カートに案内されてルシアス達は王宮へと向かう。
謁見の間に着くと玉座にアルバートが座りその隣にはカミラ、そして玉座の前では西側の諸侯達が集まっていた。
カミラを見たエデイはエイベルが暗殺された時の事を思い出してその胸に激しい怒りを覚えていた。
そんなエデイに気づくことなく玉座に座っていたアルバートがバージル達に話しかけてきた。
「ラスター公、休戦の協定を結びたいとのことだがどのような条件だ?」
「アルバートよ今日はエイベル陛下を暗殺した真の犯人を伝えに来た。」
そう言うと後から捕縛されたブランシュ伯爵が玉座の近くまで連れられてきた。
ブランシュ伯爵が中央に来るとアルバートの顔色が変わる。
「我が息子エデイとブランシュ伯爵は全てをはなしたぞ!アルバートそなたは現王妃のカミラと結託してエデイとエイベル陛下に魔法をかけてエデイを操ってエイベル陛下を殺させ真相を話せないよう呪いをかけたそうではないか!」
「間違いないな?ブランシュ伯爵!」
「、、、、、、、はい、間違いごさいません、、、、」
「ッ!!ブランシュ!貴様!」
ブランシュ伯爵の言葉とアルバートの狼狽をみて西側の諸侯達がどよめく。
「トリスタン!この者達を捕らえよ!」
アルバートは近衛騎士団である聖皇騎士団の団長であるトリスタンにそう言うがトリスタンはアルバートに言った。
「陛下、貴方と王妃様をエイベル陛下暗殺の容疑者としてこの場で拘束します。」
それを聞いていたカミラが突然笑いだして言った。
「エイベル陛下の最後をみるのとエデイ様に罪をきせるのは非常に楽しかったですわ」
「エマール兵よ!」
カミラの呼び出しにエマール王国の兵士達が玉座にやって来る。
「聖皇騎士団!ラスター公様ととエデイ様達をお守りしろ。」
「ウォレル侯、白狼騎士団の騎士達と他の諸侯を誘導してバルア達がいる所まで下がってください!」
ルシアスの言葉を聞いてアイザックと白狼騎士は他の諸侯達と外へと逃れていった。
ルシアス達と聖皇騎士団はエマール王国兵士達と戦闘になった。
何名かの聖皇騎士達が倒れたがエマール王国兵をあらかた片付けるとルシアス達はカミラとアルバートを追い詰める。
追い詰められたカミラは死霊術を使い倒れたエマール王国兵士や聖皇騎士をゾンビに変えた。
その様子を見たマナはシェイダル神に祈りゾンビ達を簡単に斬り伏せられるようにシェイダル神の祝福をルシアス達に与えてもらうようにした。
ルシアス達がゾンビの相手をする中アルバートとカミラは新たなエマール王国兵士を共にして王宮から逃げようと走っていく。
それを見ていたルヴェーラとマリオンはカミラとアルバートを追って謁見の間を出ていく。
エマール王国の兵士にルヴェーラはファイアーボールの魔法を唱えるとエマール王国兵はたおれた。
追い詰められたカミラはバインドの魔法を唱えてルヴェーラとマリオンの動きを止めようとするがマリオンはその魔法を瞬時にといてルヴェーラにも魔法を解く。
その時後ろからエマール王国兵がルヴェーラに斬り掛かってきた。
ルヴェーラは何とかその攻撃をかわしてフォースの魔法を使いエマール王国兵士を吹き飛ばすが、その隙をみたカミラはルヴェーラにアイススピアの魔法を唱えた。
不意を突かれたルヴェーラはアイススピアが当たると反射的に目を閉じた、しかし痛みはなかった。
再び目を開けるとルヴェーラを庇ってマリオンが魔法をうけてたおれていた。
「お師匠!!」
倒れたマリオンとルヴェーラを後にしてカミラとアルバートはその場から逃れていった。
「お師匠様!!しっかりししてください!お師匠様っ!!」
倒れたマリオンにルヴェーラは悲しみを抱きながらお師匠様と何度も話しかけていた。
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