アルバート軍の撤退
ルシアス達に一軍を差し向けて敗戦した事がアルバートの耳に届いてた。
「あの小僧め!」
「どうやらウォレル侯爵はアカトス公やラスター公爵の側に付いたようですな」
「ウォレルのやつも敵に回ったか!おのれ!奴らの領内に攻め入ってくれよう!!」
頭に血を上らせたアルバートの元にさらなる悲報が届いた。
「陛下!皆の港町に駐留していたブランシュ伯爵の軍がレイノルズ王国に敗れ上陸されているもようです」
ブランシュ伯爵が敗れた事を兵士から聞いていたアルバートはさらに怒り、身体を震わせていた。
「ブランシュめ!あれだけの兵と大砲を預けながらレイノルズ王国軍の上陸を許すとは!」
「レイノルズ王国軍が上陸したとなると非常に厄介ですな。」
「そんな事は分かっている!!」
アルバートは臣下の言葉を聞き怒りに任せて野営地の台を叩きつけてそう言うと密偵がアルバートに竜騎士団の話をした。
「陛下、実は、、、。」
「何だ!?」
「はい、レイノルズ王国の軍はワイバーンに乗る騎士団を抱えているようです。住民に聞いた所その騎士団や巨大なドラゴンによって敗戦した模様です。」
「ワイバーンとドラゴン!?」
二十年前にアルムガルド帝国の戦いでドラゴン達がアルムガルド帝国の軍を打ち破った事はアルバートも知っていたが、ドラゴンやワイバーンをレイノルズ王国が手懐けているとは考えてなかった。
数さえ少ないがレイノルズ王国の兵士や騎士達は破壊魔法魔法を扱い、剣の技量も高い、それに加えてドラゴンやワイバーンが敵に回るとはアルバート達にとって正に悪夢だった。
「陛下、一度王都に戻りましょう。ラスター公やアカトス公は王都の民達を巻き込むのを躊躇するでしょう。その間に私はエマール王国行き、援軍の準備をしてきます。」
「カミラよ、頼みはお前だけだ。」
「全軍!王都へ戻るぞ!」
アルバートの声に従い兵士や騎士達は王都へと後退していった。
その数時間後ルシアス達はアルバート達のいた野営地にを見つけた。
「どうやら王都へと撤退していった模様ですね。」
「よし、ラスター公とエディ様の様子を見に行き今後の事を考えよう。」
ルシアス達三人は港町へとバルアと共に向かった。
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