第6話、ついにコラボに依頼がくる!?
今日もいつものように9時くらいに起きた。
寝起きは悪かったがぐたぐたせずに台所へと向かった。
そして朝ご飯を作って食べ、今日は珍しく、朝にTwitterを確認した。
そこの画面には、今のトレンドや自分がフォローしている有名な配信者や著名人。また、自分の配信の内容の評価や、今後このようなことをしてほしいなどの意見が数多く寄せられていた。
しばらくTwitterを見ていると、珍しくDMに一件の通知が来ていた。
自分は「ん??????」
と疑問に思ってしまった。
(Twitterは相互フォローしてないとDMは送れないはず
しかも、自分はまだあまり有名ではないので、相互フォローしてくれている人は少ない。一体誰が送ってきたのか怖い。)
と思いながら恐る恐る確認するとコラボの依頼が来ていた。
自分は「マジか、、、」
と驚きすぎて背筋がピーンと良くなりスマホを見たまま言葉を失ってしまった。
数十秒の余韻があり、やっと正気に戻った。
そしてコラボ相手を確認をすると、ストリーマー事務所としてできたばかりでフォロワーもそんなにいないデビューしたての男性VTuberからの依頼であった。
フォロワーがそんなにいないといっても自分よりはるかに多い5,000人はいる。
どうしてそんな人からフォロワーが1,200人しかいない自分にコラボの依頼が来たのかDMの内容を確認した。
(初めまして!私は、Virtual Studioという事務所所属の桜ヶ丘璃央さくらがおかりおです!
いきなりで申し訳ないのですが、私主催のApexのカスタムででくれませんか?
色々な配信者やVTuberも招待するのでぜひたくさんの人と仲良くなってほしいし、また、後々絡んでくれる方も多いので楽しんでほしいです!参加の有無はDMにてお持ちしてます!
あとこのこと関しては告知してもらっても構いません!)
という内容だった。
「おお!これは絶好のいい機会だな!いろいろな有名な配信者と絡んで仲良くなれば
自分の推しの水瀬天香ちゃんの絡めるのが一歩近づく!」と思った。
早速DMで「ぜひ参加したいです!日時と時間の連絡を待ってます!」
と返信した。
いつもの10時になったのでいつものようにサムネを作ってTwitterで呟いた。
そして、服も着替えて髪をセットし、サングラスも着け配信を始めた。
まず、配信の冒頭でいつもとは違い、自分はかなりテンションが上がっていたので、
配信開始わずか10秒もたたないうちに
「ねぇ!聞いてよ!みんな!俺さVirtual Studio所属の桜ヶ丘璃央さん主催のApexカスタムに出れるかもしれない!」
するとコメントでは、
(うぉ!まじか!」
(すげぇ!おめでとう!)
(がんばれー!)
とコメントで応援のメッセージがたくさん来ていた。
そして、続けて
「もしかしたら、有名な配信者やVTuberと同じチームになったら会話できるか不安なので、
ここで緊急会議してもいいですか!」
すると視聴者は
(おぉ!これは楽しみ!)
(おもしろそうだなw)
(ぜひ参加します!)
とコメントが来たので俺は、
「よっし!会議開始ー!」
と大きな声で叫んだ。
そして、叫んだあと、すぐに冷静になり、落ち着いた口調で話し始めた。
「まず、誰と一緒のチームになるかわからない。
そこに、俺と同等くらいの人か少しフォロワーの多い人ならまだいい。
ただ、かなりとんでもないほどBIGな人が来たらどうするべきか。
考えるだけで恐ろしい。
うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
と冷静な口調で話し始めたのに、終盤になるにつれ焦り始め、
最終的に再び発狂してしまった。
すると視聴者も、
(大丈夫かーw)
(無理すんなよw)
と言う優しいコメントをくれる一方で、
自分は、
「まじで、どうしよう。怖い。怖すぎるー。」
と自分の部屋に転がっていた、水瀬天香ちゃんの抱き枕を抱えながらぶるぶると震えていた。
ぶるぶる震えている中で、配信のコメントを見ると、
ある一つのコメントが目に留まった。
それは、
(お前の推しの水瀬天香ちゃんに近づくための修行だと思えよw
それができないなら、諦めなw)
と目に留まったあまりに、口に出して読んでしまった。
読み終わるとその言葉に感銘を受けて2~3秒黙って考えてしまった。
そして、
「確かに、その通りだよなぁ。それもできない男に水瀬天香ちゃんに近づく資格はないよなぁ。」
と何か心変わりしたかのように
「よしっ!」とガッツポーズをした。
そして、今までの心とは入れ替え
「なんか頑張れそうな気がしてきたw」
といつものような明るさを取り戻し、頷いた。
そんなことをしているとコメントでは、
(そうそう頑張れ!)
(がんばれよーw)
(また、なにかあったら配信付けてーw)
といった応援コメントがたくさん来たので
「頑張るぞー!!!!」
と意気込み、視聴者との雑談を始めた。
いつもより1時間ほど多く配信をしたので、
「お疲れ様~」
と言って配信を終えた。
配信を終えた直後にスマホを開き、今日の配信の反響をTwitterで確認した。
今日は、いつものより1時間も多く配信をしたので、反響がとても気になってしまった。
いざTwitterを開くと、
(なんか今日の配信面白かったなww)
(いつもあんな感じで感受性が豊かだといいのにw)
(なんというか、カスタム頑張ってほしいなw)
と言った応援するコメントや、面白かったといったコメントが多かったので、
できる限り目を通して、見たものにはいいねを押した。
配信も終わりお昼の時間になっていたので、コンビニへと向かった。
「今日のお昼は何にしようかなぁー」と考えながら向かっていた。
そして、コンビニに着くと
「まぁ、無難にサンドウィッチとおにぎりをお昼にして動画編集や撮影など集中するために初めてのエナジードリンクを買えばいいか」
という考えたのでそれらを買った。
そして、早歩きでマンションへと戻り、エナジードリンクをだけを冷蔵庫に入れ、
サンドウィッチとおにぎりを食べながら
先ほどの配信をした切り抜きを作ろうと編集ソフトを起動させて動画編集を始めた。
そして、編集を初めて1時間ほど経ち、
(よしっ!一休みするかー!)
と思ったので、先ほどコンビニで買ってきた初エナジードリンクを冷蔵庫に取りに行き、
パソコン部屋に戻って缶を開けた。(なんか薬品みたいなにおいがするなぁ)
と思いながら一気に喉を通してキメた。
飲んだ結果、ネットとかではみんな美味しそうに飲んでいるので美味しいかなと思ったのだが、
それほど美味しいとは思わず、(失敗したなぁなんかあんまりおいしくない。もう二度と買わない。)
と思ってしまった。
そして、あまりにも自分の口には合わず、
(どうしよう。あんまりおいしくないから捨てようかなぁ。)
と迷ったのだが、まぁ編集の合間にちびちびと飲めばいいかと思い、続きの編集へと向かった。
そして、編集は合計で2時間半くらいで終わったので、初めて切り抜きからショート動画を作ろうとふと思ったので、そこからさらに30分動画編集をした。
そして、まず横動画の長い方の切り抜きを投稿しようと思ったので、
タイトルやサムネを入れて投稿した。
そこから続けて、縦動画のショート動画を投稿した。
二つとも投稿し終えたところでTwitterで投稿したお知らせを流した。
ここでいつもならコメントやいいねをじっくり確認するのだが、今日はなぜか、コメントやいいねのさらっとしか確認をせずに、
今夜やる、ゲームの配信の内容を考えた。
さすがにもう自分で考えるのは疲れたので、視聴者の人に決めてもらおうと思った。
早速、Twitterで今夜やるゲームを選んでーと書き、
(FPS系)(サバイバル系)(ホラー系)(いっそのこと雑談)の選択欄を作って投稿した。
そして、投稿してから、1時間ほど経ち、確認をした。
すると(いっそのこと雑談)が72%入っていたので、雑談をすることに決めて、
早速サムネを作り始めた。
サムネを作ている際に(今回の雑談は何にしようかなー)
と悩んでいると
(そうだ!何も考えてないことを先に伝えてコメントで話題を拾いながら雑談をしよう!)
と思い、Twitterで告知をする際に(今日は、何も考えていないので、皆さんからのコメントを拾いながら雑談をします!)と後付けで書いた。
するとTwitterのコメントではかなりの盛り上がりを見せた。
そんな盛り上がりをできるだけ目を通していいねをした。
そして、雑談をする時間になり、雑談を始めた。
雑談を始めると、
「まず、今回の雑談は話題を考えてきておりません!皆さんからのコメントを拾いながら雑談をやっていきたいと考えています!」
というとコメントでは驚きのコメントであふれていた。
すると、同接は120人くらい来ており、
真っ先に我こそはというコメントが溢れたので、
自分が目に入ったコメントを読み上げながら自分の考えや思っていることを述べた。
そんなことをやっているとあっという間に3時間くらいたっており、
配信上で「すまん!またこういう配信をするので今日は終わりたいと思います!」
と言って配信を終えた。
なんだかんだ視聴者が増えてから配信の盛り上がりがとても気持ちがいいので
今日はとても機嫌が良かった。
そして、いつも通り風呂に入り、ドライヤーで髪を乾かし、ベッドで寝た。
-------
あとがき
そして、次の日になり、昨日TwitterのDMで返信したVirtual Studio所属の桜ヶ丘璃央さんから返事が返ってきて驚愕する!
友達に裏切られてどん底に堕ちた俺だが、とあるVTuberに出会い人生を謳歌する物語。 水鳥川倫理 @mitorikawarinri
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