第4話、朝の散歩で再び秋葉原へ。

ふと目が覚め、ベットの上にある小さな時計を手に取って見て見ると


早朝の4時だった。まだ眠気もあり、体もだるく疲れていたが、


久しぶりにこんなに朝早く目覚めたので、少し新宿の街を散歩することにした。




服装は部屋着のまま


左右に一つずつある大きめのポケットがある絵柄のない黒の短パンに


ヨーロッパの建物らしきものを背景にかっこいいポーズを決めた帽子を被ってひげを生やしたおじさんの写真が印刷された白いTシャツを着て


サンダルを履き、家の鍵と財布とスマホをズボンのポケットに入れて家を出た。




まず、マンションを出てすぐの新宿駅の方へ行った。


早朝の新宿駅は酔っ払いや酔いつぶれた人で賑わっていたのだが、自分は気にせずに歩いていた。


気にせずに歩いているのだが、やはり色々な酔っ払いたちが鬱陶しいほど声をかけてきて


あまりにもしつこいと感じてしまった早歩きして逃げているのだが、次々に声をかけてくるので、




自分は、「これが新宿かぁ、」


と呆れてしまった。




そして、早歩きで右に曲がったり左に曲がったりして逃げていると気づいた時には、新宿御苑のすぐ横の道を歩いていた。




「やっと新宿の汚い街からおさらばできた」


と膝に手を置き、少し体を曲げて30秒ほど一息ついていた。




そして、また再び歩き始めて、せっかくだから昨日行った秋葉原の方まで歩いてみるかと軽いノリで


行こうとしていたが、スマホのマップを見ると想像以上に遠いので、


「まぁ最悪、たどり着いても着かなくても電車で帰ればいいや」


と思って適当に秋葉原の方を目指して歩き始めた。




新宿御苑から秋葉原の方へ行くには四ツ谷や市ヶ谷の駅の方を通って、靖国神社、皇居の近く、神保町の駅を過ぎ去り、お茶の水駅の方へ向かい、神田川に架かる橋を渡って総武線の線路沿いを歩くと秋葉原に着くことを急いで調べた。




着いたら朝方の秋葉原の街を散策して、30分から1時間ほどいたら総武線に乗って帰ろうと思った。




そして調べたとおりにまず四ツ谷駅の方へと向かった。


四ツ谷駅には特に用事はないが駅の近くのコンビニで飲み物だけ買おうと思いゆっくりと


散策しながら向かった。田舎出身の自分からしたら東京はどれも同じようなビルばかりなので、


これといってビルには興味がないが、美味しそうなレストランやカフェがあるとつい写真を撮って


「いつか来ようかな?」


と思いながら歩いていた。




そして、新宿御苑から四谷駅まで30分ほど歩き、気づいた時には四ツ谷駅に着いていたので、


近くのファ〇リーマートに寄ってお茶を買った。




お茶を買い終わるとふと「Twitterに投稿してみようかな」と思ったので、Twitterで、




(四ツ谷駅なう。今から秋葉原まで散歩するぞー!)




と呟いた。


流石にこんなに朝早くからTwitterを開いている人が少ないので、


30いいねしか付かずリプも2件しか来ていなかった。


リプを開いてみると


(朝からよく頑張りますね!)


(私が寝ている間にはもう秋葉原かな?)




と言ったようなことが来ていた。


自分は、「まぁこんな朝早く出ししかないかぁ。欲を出せばもっとリプが欲しかった」


と感じたが、あまりにも欲が出過ぎていたので自分に吐き気を覚えてしまった。




少し休憩をはさんで、秋葉原まで歩こうとするために、


再び秋葉原までの道のりを調べてみた。




すると、今いる四ツ谷駅から秋葉原まで5km近くあり、




しかも、すでに東京の色々な街並みやレストランやカフェなどの店をたくさん見ながら歩いており、


すでに、新宿から四谷まで50分近く歩いているのでかなり疲れてしまっていた。




少し休憩してから歩こうか思ったのだが、さすがにここから秋葉原まで歩くのは、


きついので、現在いる四ツ谷駅から電車に乗って秋葉原まで行こうと思った。




そして、再びスマホで電車を調べていると四ツ谷駅からなんと総武線で一本で行けることが分かった。


これはちょうどいいと思い、早速四ツ谷駅の改札をスマホをタッチして通った。




そして総武線が秋葉原方面へ発着する3番線ホームへ行き、


3分ほど待っていたら駅の放送が掛かり、電車がやってきた。




電車に乗り込んで、座席に座り、早朝の東京の景色を10分ほど見ていたら


あっという間に秋葉原駅に着いた。




秋葉原駅を出ると、さすがに朝早すぎて、人が一人や二人しかいなかった。


誰もいない秋葉原はなんか自分の中では珍しいと思った。




いつも秋葉原には人がたくさんいるイメージしかなく、


理由は、実家に引きこもっていた時にテレビをたまたまつけたら


秋葉原の街を散歩する番組がやっていて、そこに人がたくさん映っており、


そこで秋葉原には人がたくさんいるイメージが定着してしまっていた。


しかも、昨日の10時くらいに行った時もたくさんの人がおり、そのせいなのか、


自分の中では秋葉原には常に人がいるイメージしかなかった。




そして、今日秋葉原に行ったのに人がいないとそれは誰しもが珍しいと思ってしまうだろう。




秋葉原駅を出て真っ先にラジオ会館の方へ行き、いつも地下アイドルの方や


メイドカフェの客引きをしている人がいるのに、誰もいない。


メイン通りの方へ行ってみるも人があまりいなかった。




そんな秋葉原を見ていると自分の中で謎の好奇心に駆られてしまったので、


写真を撮ってツイートすることにした。




2枚ほどスマホで写真を撮ると早速ツイートした。




(早朝に秋葉原散歩しようとしたら誰をいないwwww)


とツイートした。




返信やいいねが来る間に散歩しようと思い、30分ほど秋葉原の街を散歩した。


アニメやゲームのグッズやパソコン関係の部品が売っている店などをみんなシャッターが閉まっていたが、自分は見ているだけで、面白かった。


そしてTwitterを見ると




(なんか珍しいですね!)


(自分もこんな町を見るの初めてです!)


(なんかすげぇー!)


(秋葉原に人がいないのなんか感動!)


といったコメントが多数来ていた。




いいねも140件ほど来ていたので自分は満足していた。




自分は、気分的に満足したので、秋葉原駅へ向かった。


そして、秋葉原駅の総武線の5番線乗り場へ行き、新宿へと向かった。




20分ほど揺られて、新宿駅へ着き、自分のマンションへと帰った。


マンションに着くと汗をかいていたので真っ先にシャワーを浴びた。


シャワーを浴びている際に今日の予定を考えた。


(まず、シャワーを浴びたら、少しベッドで休憩して、朝の8時くらいになったら起きて、


朝活として、配信をつける。そして、切り抜き動画を作成して、また夕方か夜に配信をつけて


今日の一日お疲れ様として、雑談かゲーム配信をして、飯食って風呂入って寝る!)


と考えていたら、随分体がすっきりしたのでシャワーを浴び終わり、


タオルで頭や体を拭いてお風呂を出た。




そして、すぐにドライヤーをかけた。


自分の部屋へと行き、ベッドへダイブして


「ちょっと疲れたから休憩!」


と独り言をつぶやき、深い眠りに就いた。





ーーーーーーーーー

あとがき

第四話ご愛読していただきありがとうございます。第四話目は短めで申し訳ありません。ただ、第四話の一日を描こうとした結果、5000文字以上に達しそうでしたので、続きは第五話で書きたいと思います。


あと、第五話も3000文字から4000文字の間になりそうです。大変恐縮ですが、続きは第五話でよろしくお願いいたします。この度は第四話を始め第五話も短めで申し訳ございません。

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