配信#10 二週間ぶりの配信だよっ!

【《らいばーほーむ三期生》久しぶりの配信だよっ!(お知らせあり!)】

 神薙みたま/Kannagi Mitama

 チャンネル登録者14.69万人

 86,191人が視聴中

 #みたまの社 #らいばーほーむ


「おにぃたま、おねぇたま! こんたま~~~っ!」


¥10,000

【こんたまぁぁぁぁぁ!】

¥20,000

【こんたまぁ!】

¥1,000

【こんたま!】

【こんたまァァァァ!】

【こんたま!】

¥5,600

【こんたまっ……!(泣)】

¥9,999

【こんたまぁっ……ううっ(感涙)】


「ふわわっ! す、スパチャがいっぱいだし、こ、コメントも……! み、みんなありがとうっ! それと、お久しぶりですっ! 神薙みたまだよっ!」


 いつもの挨拶と共に出て来ると、たくさんのスパチャとこんたまが書き込まれました。

 うぅ、なんだか感動する……。


【あぁっ、やっと、やっとこの声を聴けたぁ……もう思い残すことはない……】

【↑まだ始まったばかりぞ!?】

【草】

【あぁぁぁぁ! みたまボイスの過剰摂取で頭がおかしくなるうぅぅぅぅぅ!】

【ハァッ、ハァッ……み、みたまちゃんのぉ……ろ、ロリボイスゥゥゥ……!】

【やべぇ奴しかいなくて草】

【禁断症状が出てんじゃん!w】


「みんな、二週間もお待たせしてごめんねっ! 学校のお祭りが終わったので、今日から配信活動再開だよっ!」


【やったぜぇ!】

¥4,000

【心の安定剤……魂のよりどころっ……!】

【二週間は長かったぜ……】

【ずっと待ってたよ!】


「本当にお待たせしちゃってごめんね! というわけだから、今日はいつも通りにましゅまろを返して、雑談を! って言うところなんだけど……実は一つお知らせがありまして」


【お知らせ? なんだいなんだい?】

【気になるぞぉ!】

【二週間ぶりの配信で、お知らせスタート……ハッ! まさか恋人!?】


「あはは、恋人さんじゃないよー。それに僕、恋人さんはいませんから!」


【ほっ……】

【よかったぁ……】

【けど、お知らせって?】


「あ、うん。実はね、今週の水曜日にコラボ配信がありますっ!」


 そう言いながら、画面にコラボ! という文字を出して、じゃじゃん! という効果音を流しました。


【またコラボかいっwww】

【みたまちゃんのコラボ率の異常さよwww】

【すげぇなぁおいw】

【誰とコラボするの?】


「あー、それなんだけどね? マネージャーさんからは、相手のことは秘密にされてて、わからないの」


【マジ? らいばーほーむのライバーじゃないの?】


「うーん、そこも濁されちゃってて……ただ、僕と関りのある人、っていうお話です」


【へぇ、みたまちゃんと関りかぁ……やっぱそれ、らいばーほーむのライバーじゃないの? それ以外に関わりがある人っている?】

【いない気はするけど……】

【でも、Vtuberって基本的に同じ事務所の相手とコラボするよね? 他社とすることも無くはないだろうけど、あまりやらないし。個人勢とはできなくもないけど】

【他だと、みたまちゃんのママとか?】


「ふえ? ママ? もしかして、わたもちママかな?」


 初めてデザインを貰った時に見て、最初はツッコミが出ちゃったけど、あの絵はすごく可愛らしい物でした。


 個人的にすっごく好みのイラストで、すぐに気に入った僕はわたもちママのトワッターアカウントをフォローしてます。


 可愛らしい絵がすごく素敵で、実はパソコンのデスクトップ画面はわたもちママのイラストにしていたり。


【そうそう。でもあの人、別にライバーをしてるわけじゃないし、表に出たことないよね?】

【ない】

【知ってる限りじゃない】

【性別不詳、年齢不詳の売れっ子イラストレーター! って情報しかないな】

【じゃあ違うかー】

【マジで誰だろうな】


「うーん、どういう人なのかすっごく気になるけど、当日必ずわかるし、見に来てくれると嬉しいなっ! あ、時間は20時を予定してるからね!」


【おっ、丁度家に帰って来て飯食ってる時間だ!】

【くそっ、夜勤当番じゃねぇか……】

【残業次第でいける……!】

【私は電車で見るわ】

【↑電車内でみたまちゃんの配信はヤバくね? 死ぬぞ?】


「死ぬってなに!?」


 僕の配信ってそんなに物騒じゃないよね!?


【あー、尊死するなぁ】

【気を付けろよ】

【お前は勇者だ……】


「ほ、本当に何を言ってるのっ!?」


【まあ、うん。気にしなくていいと思うぜ!】

【そうそう。みたまちゃんは知らなくてもいい世界だ】

【だな!】


「そ、そう、なんだ? じゃ、じゃあ、気にしないけど……」


 尊死ってたまに聞くけどどういう意味なんだろう……?


「じゃ、じゃあ、気を取り直して……お知らせは以上だよっ! あ、それと、さっき気が付いたんだけど、このチャンネルの登録者数が、10万人を突破していました! みんな、本当にありがとうっ!」


【おおっ! おめおめ!】

¥12,000

【こちら、御祝い金です!】

¥29,000

【こちら、お賽銭です】

【10万人どころか、15万人行きそうだけどな!】

【ってか、もう行くんじゃね? あ、行った】

【マジで?】


「ふえ!? あ、ほ、本当だ!?」


 気が付けば、チャンネル登録者数が15万人を超えていました。

 は、早くない!?


【はえぇなぁおいww】

【感謝した直後に15万突破は草】

【なんか、ひかりんとかツンデレちゃんとのコラボでかなり増えたっぽいしね。まあ、それを言うならあの二人もかなり増えてたが】

¥50,000

【デレーナ・ツァンストラ:こ、これはお祝い金だからねっ、みたまママ!】

【ツンデレちゃん!?】

【みたまママwww】

【マジでママ呼びしてて草なんですが】

【何があったんだよツンデレちゃんww】


「ふあ!? デレーナおねぇたま!? あ、え、えと、スパチャありがとうっ! だけど、そ、そんなに投げなくていいからねっ?」


 毎回五万円はちょっと心配になっちゃうからぁ!


【デレーナ・ツァンストラ:やはりママか……】

【もうツンデレちゃんのキャラって崩壊しまくってるよね、これ】

【そういや、いまんとこ例のシスコンやロリコンがいないな……】

【たしかに。久しぶりの配信なのに、来ないのは珍しい……】

【いや待て。そもそもいつも配信にいること自体がおかしいんだぜ? あの人たちもちゃんと配信者ぞ?】


「え、えと、お姉ちゃんはたしか、デスマーチ中って言ってたから、多分まだお仕事じゃないかなぁ……」


 多分、配信は見てると思うけど……。


【あー、そういやデザイン系って前言ってたっけ】

【大変やねぇ】

【じゃあ、ロリコンは?】

【ロリコンは……わからん】


「んっと、ふゆりおねぇたまはたしか……『天使を見た傷が癒えてないですよぉ~……』って言ってたけど……」


【草】

【草】

【何があったんだよww】


「写真を送ったらそうなっちゃいました」


【写真?】

【ロリコンが死ぬような写真ってなんやねんw】


「え、えーっと、ね? その……コスプレ写真、ですね」


 実はというか、昨日のコスプレ姿の写真を、来られなかった四人に送っていたんです。


 寧々お姉ちゃん、藍華お姉ちゃん、ミレーネお姉ちゃんはこう、可愛い、というような感想が来た(実際はもっと長文だけど)んだけど、千鶴お姉ちゃんだけは何と言いますか、『( ˘ω˘)スヤァ』という顔文字だけの返信が来まして……。


 多分、それが原因でダメだったんだと思います。


【コスプレてw】

【みたまちゃんコスプレしたの!?】


「あ、は、はい。えと、内容は恥ずかしいので言えないんですけど……ちょ、ちょっとだけ……」


 さすがにメイド服を着てました! は、恥ずかしいし……何より、身バレしそうなので……。

 昨日の夜、みんなで夜ご飯を食べている時に、お姉ちゃんに指摘されたんだけど、僕のミスコンテストでの発言が結構危なかったみたいで……。


 特に、嚙み嚙みになっちゃった時とか、好きな食べ物、あとは女の子が好きということとかがかなりギリギリだそうです。

 それに、学園祭ではかなり目立っちゃったので……。


 そういうわけで、メイド服を着てました! とは言いません。


【へぇ、みたまちゃんのコスプレ姿かぁ……すごい見たかった】

【これ、マジでみたまちゃんと同じ学園に通ってる人が羨ましいよね】

【同じ地区に住んでるってだけでも羨ましいよね】


「あ、あはは……と、というわけで、早速ましゅまろを読んで行くよっ! 二週間も溜まっちゃったから、なるべく多く返していくね!」


【よっしゃ! これを待ってた!】

【さぁ、今回はどんな変態的ましゅまろが来るのか!】

【変態は確定なのか……】

【みたまたんが穢れるだろう!? まとも! まともなのを! 一割くらい変なのは欲しい!】

【速攻矛盾してんじゃねーよw】


「じゃあ、まずは……これ! 『二週間ぶりのこんたま! 再開超嬉しいです! 早速質問です! 学園祭の思い出を教えてくださいっ!』だそうです! 思い出かぁ」


【お、結構まとも】

【たしかに、言える範囲で聞きたい!】


「学園祭はとっても楽しかったよ! いっぱいお料理を作って、お客さんたちに食べてもらって、僕もお姉ちゃんたちと一緒に回ったり、お友達とも回ったよ! ……お化け屋敷は……ちょっと泣いちゃったけど……」


【草】

【草】

【草ァ!】

【ってか、お姉ちゃんたち? ひかりん以外にもおったん?】


「あ、うん。はつきおねぇたまといるかおねぇたま、ふゆりおねぇたまに、デレーナおねぇたまも一緒だったよ!」


【マジかよwww】

【そういや、住みが近いっぽいよね? 特にはつきっちとツンデレちゃんに関してはばったり出くわした感じだし】

【デレーナ・ツァンストラ:最高だったわ】

【羨ましいっ!】

【……ん? みたまちゃん、料理したの?】


「うん! いっぱい作ったよ!」


【ってことは……ツンデレちゃんたち、みたまちゃんの手料理を食べたと言う事か!?】

【何ィ!? ま、またしてもか!?】

【いやそれ以前に、みたまちゃんの料理を食べた奴らが不特定多数ってことだろ!? なんじゃそりゃ!? 羨ましすぎるぅっ!】

【デレーナ・ツァンストラ:みたまママの料理は、最高よ……】

【もうツンデレじゃねぇw】

¥50,000

【猫夜はつき:うんうん、デザートも美味しかったぞ!】

¥50,000

【深海いるか:ん、また食べたい。昨日は行けなくて悔しい】

【しれっとはつきっちといるかちゃんがおるww】

【また来たんかい!】

【しかも上限額ぶん投げとるww】


「あっ! 二人ともこんたま~~っ! 一昨日は来てくれてありがとうっ! それから、スパチャも!」


【猫夜はつき:いやいや、はつきも久々の母校で楽しかったぞ!】

【深海いるか:来年も行く】

【デレーナ・ツァンストラ:あたしも行かせてもらうわっ】


「ありがとうっ!」


 ふふふー、来年も来てくれるなんて、嬉しいなぁ。

 けど、やっぱり五万は多いよ……?


【ちょい待ち? え、なに? はつきっちが通ってた学校、みたまちゃんと同じなん!?】

【どういう偶然だよそれww】

【猫夜はつき:ふふふー! 実はみたまちゃんははつきの後輩なんだぞ! ……って言っても、一年違いで入ったから同じ学校にいたことはないぞ!】

【だとしてもすげぇなぁ……でも、考えてみりゃ、ひかりんも同じ学校出身なんじゃね?】

【可能性はある。だとすると……すげぇな、その学校。三人もVtuberが出てるよ】

【草】

【どんな学校やねんww】


「あ、あはは、僕も初めて知った時は驚きました。……あれ? デレーナおねぇたまは同じ学校じゃないのかな?」


【デレーナ・ツァンストラ:あたしは違うわよ。隣町の女子校だったし」

【へぇ、ツンデレちゃん女子校出身なのか】

【初耳!】


「へぇ~~、そうなんだねっ! じゃあ、学園祭はすっごく驚いたんじゃないかな? いっぱいイベントがあったし」


【デレーナ・ツァンストラ:えぇ、それはもう。みたまママのクラスは人気だったわね」

【猫夜はつき:いやぁ、はつきたちもかなり待ったぞ。大変だったけど】

【深海いるか:ん、けど、価値はあった。可愛いみたまが見られてよき】

【可愛い、だとっ……!】

【みたまちゃん、ロリ巨乳疑惑あるしなぁ、マジでなんのコスプレしたんだ……】

【メッチャ気になるけど、身バレに繋がるからなぁ、だからこそ踏み込んじゃァいけない】

【だなー】


「えへへ、気遣ってくれてありがとうっ! ちょっと、僕もお姉ちゃんやお友達に身バレするから言うなよー、って言われてるので、気を付けてますっ!」


【え、お友達はみたまちゃんがみたまちゃんしてるって知ってるの?】

【教えちゃってるの!? マジぃ?】


「あ、うん。えっとね、僕ってその、天然ってよく言われてまして……そんな気はないんだけど……」


【いや、みたまちゃんは天然だろJK】

【天然だな】

【天然】

【超天然】

【デレーナ・ツァンストラ:みたママは天然よねっ】

【深海いるか:天然で間違いない】

【猫夜はつき:天然さんだぞ】

¥49,876

【魔乃闇リリス:うぅむ、話を聞く限りじゃ天然じゃろうなぁ】

¥7,430

【御月美うさぎ:て、天然さん、です、よねっ……!】

【間違いない天然】

【って、なんかいるぅ!?】

【なんでいるん!?】


「ふあぁ!? り、リリスおねぇたまに、うさぎおねぇたま!?」


 気が付くと、いつの間にかリリスおねぇたまとうさぎおねぇたまの二人がスパチャを投げながらコメント欄に現れていました。


「あ、え、えと、す、スパチャありがとうっ! け、けど、ぼく……じゃなくて、わたし、そんなに天然さんじゃないよっ?」


【いやほら、本物の天然は自分を天然だとは思わないと思うし、その逆もまた然りだよね】

【自分は天然じゃない! って思ってる人ほど天然なのは間違いない】

【逆にこれで天然じゃなかったら、みたまちゃんって相当な演技派ってことになるよね】


「演技? わたしは演者さんじゃないですよ~」


【ほらな?】

【やっぱり天然】

【魔乃闇リリス:うむ、天然じゃのう。間違いない】


「なんで!?」


 あれ、僕天然じゃないよね!? 違うよね!?


【猫夜はつき:ねね、みたまちゃん。そろそろ話を戻さないと、ましゅまろを返す時間が無くなるぞ】


「あっ! そ、そうでした! じゃ、じゃあ、こほんっ、最初のましゅまろはこの辺りで! それじゃあ次に行くよっ!」


【はつきっちって普通に有能だよな】

【わかる】

【頭おかしい面は確かにあるけど、みたまちゃんの次くらいにまとも】


「次は……これっ! 『問題です! 男性が女性にやさしくはめてあげたら喜ぶものってなーんだ! あ、答えはこの下に載せておきます! もし間違ったら今回の配信が終わるまで、語尾に『にゃん』を付けてください!』とのことだけど……んぅ? どういう意味だろう?」


 語尾の方はともかくとして……あの、本当にわからない。

 なんだろう、これ。


【ぶふっ!】

【ちょっ、どんな問題出してくれてんのこいつ!?】

【猫夜はつき:み、みたまちゃんになんてことを言わせようとしてるのこの人!?】

【深海いるか:ん、これは酷い】

【魔乃闇リリス:んむぅ? よくわからんのう……一体何じゃ?】

【デレーナ・ツァンストラ:なっ、なななななっ―――!】

【御月美うさぎ:な、ななっ、ななんですかっ、ここの問題はぁっ……!?】

¥50,000

【天空ひかり:んんんんんん!? 少し目を離してる間にとんでもないクソまろが!? 誰だッ! 私のみたまちゃんにこんなもんを送り付けたのはァァァァ!?】

【陛下もわかってないっぽいぞこれ!】

【まあ、あの人って割と純粋だから】

¥50,000

【雪ふゆり:とんでもない変態さんがいますねぇ~~~~っ! これは、万死ですよぉ~~~っ!】

【なんか出て来たww】

【なんでいるんすかあんたたち!】

【ひかりんはともかく、ふゆりんは死んだはすじゃ……!?】


「あ、お姉ちゃんにふゆりおねぇたま! スパチャありがとうっ! でも、あの、いつも言ってるけど、そんなに送らなくていいからね!? 多いからねっ!」


【天空ひかり:そんなことより、この問題はなんだいっ!? 私のみたまちゃんを穢そうとするとは……見つけ次第ぶっ殺すぞ!?】

【ひかりん抑えて! それはいろいろまずいからぁ!】

【雪ふゆり:なんとしてでも突き止めて、息の根を止めなければいけませんよねぇ~~~~っ!】

【だからダメだって!】

【止めてぇ! バカ共を止めてぇ!】

【魔乃闇リリス:ところで、みたまはこの問いの解はわかったのかのう?】

【ずれてる! 陛下今それどころじゃねぇ!ww】

【ってか、陛下もわかってねぇのが草】


「あ、え、えっと……本当になんだろう……? うーん……あっ、ドッキリ……サプライズとか?」


 物によっては喜ぶと思うし!


【草】

【ピュア】

【罠にはめるってか】

【まあ、うん。みたまちゃんがそれでいいならいいと思います……】


「ふえ? もしかして違うの?」


 僕が思った答えを言うと、なぜかコメント欄がこう、生暖かいような空気に。

 なんで?


【猫夜はつき:まあ、みたまちゃんが思う答えが答えだぞ……】

【深海いるか:ん、大丈夫。そのままで】

【魔乃闇リリス:おぉ! なるほどじゃ! しっくりくるのう!】

【陛下マジ純粋】

【天空ひかり:リリスちゃんもみたまちゃんには劣るけど、十分ピュアだしねぇ……だからこそっ! こんなアホみたいなクソまろは許せん!】

【とりあえず、答え見たら? 多分これ、そう言う事だろうし】

【ちょっ、おまっ、みたまちゃんに見せる気か!? バカ野郎!】

【そ、そうよそうよ! これはまずいわよっ!】

【デレーナ・ツァンストラ:だ、だだっ、ダメよっ!? み、みたまママは純粋がい、一番なんだからねっ!?】


「んーと、どうしてみんなが慌ててるのかわからないけど……とりあえず、答えを見るね!」


【やめろぉぉぉぉぉお!?】

【止まって!? マジで止まってくれぇぇぇぇぇぇぇぇ!?】

【天空ひかり:イヤァァァァァァァァァァァァァ!!】


「んーと……あっ、なるほど~!」


【なるほどって何!? え、納得するの!? そんなに軽いあれで!?】

【マジかよ……】

【雪ふゆり:け、汚れちゃいましたぁ~~~っ!!】

【天空ひかり:--・-・ -・-・ -・ ・- 】

【なんでモールス信号!?】

【むしろなんでできるんだよww】

【魔乃闇リリス:して、解とはなんだったのじゃ? みたまよ】

【ちょっ、陛下それは訊いちゃダメ―――――!】

【終わったッ……!】


「あ、うんっとね、指輪だって!」


【だよね、せ――はい?】

【え、指輪……?】

【ゆび、わ……?】

【……え、マジ?】


「うんっ!」


 なるほど、指輪が答えだったんだね~。

 たしかに、好きな男の人からプロポーズをされて、指輪をはめてもらったら嬉しいよね!


【魔乃闇リリス:ほほう! なるほどのう! そうかそうか、指輪じゃったか! よく考えるのう!】

【あ、うん。ハイ】

【あー……えー、これは、なんと言うか……】

【深海いるか:……ん、そ、想像通り】

【猫夜はつき:そ、そうだね! ゆ、指輪だよね! あははは!】

【御月美うさぎ:ふあぁあ!? で、ででで、ですよねっ! ゆ、ゆゆ、指輪、ですよね!? はいぃっ!】

【雪ふゆり:な、なな、なるほどぉ~~? ゆ、指輪でしたかぁ~。はいぃ~】

【天空ひかり:そ、そうだよね! それしかないよねぇ!?】

【デレーナ・ツァンストラ:べ、べべっ、別にっ、ピンク色なことなんて、思ってないんだからねっ!?】

【ツンデレちゃんそれ言っちゃアカン!】


「ふぇ? ピンク色?」


 なんだかみんなが慌てるような気がするし、何よりデレーナおねぇたまのピンク色、というのが気になる。

 どういうことだろう?


【魔乃闇リリス:むむぅ? なんじゃ、おぬしら? 随分と慌てとるようじゃが……一体何を考えておったのじゃ?】

【はっはっは! 気にしちゃだめだぜ陛下!】

【そうそう! 俺たちちょ~~っと間違った答えが頭に浮かんでただけだから!】

【天空ひかり:ピュア組はピュアでいてね!】

【ピュア組ww】

【まさか、陛下もピュアだったとはなぁ】

【御月美うさぎ:わ、わわ、わたし、こ、心が汚い、んでしょうかぁ……!?】

【猫夜はつき:うさぎ先輩、大丈夫だぞ。この二人以外、みんな汚いと思うぞ】

【しれっと毒を吐いてやがるww】

【いやまあ……さっきの問題、絶対アレなこと考えた奴の方が多いだろ】

【少なくとも、みたまちゃんと陛下は一切考えてなさそう】


「んーと、気になるけど……気にしちゃだめなのかな?」


【ダメ】

【絶対ダメ】

【許されないと思う】

【やめとけ】


「どういう意味!?」


 許されないとやめとけは本当に何!?

 え、そんなに考えちゃいけないことをみんな思っちゃったの!?

 で、でも、リリスおねぇたまも僕と同じでわかってないみたいだし……ど、どういうこと……?


【雪ふゆり:と・こ・ろ・でぇ~~! 問題を間違えたら、語尾に『にゃん』を付けてくれるんですよねぇ~~!?】

【ハッ! そういえばそうじゃん!】

【問題が強すぎて忘れてたけど、そうじゃん!】

【天空ひかり:はよぉ! 語尾にゃんはよぉ!(ノシ ‘ω’)ノシ バンバン.】


「ふえ!? あ、う、そ、そう、だよね……じゃ、じゃあ、えっと……き、今日は一日、このままで行く、にゃん♪」


 ちょっとだけ手も猫みたいに丸めながら、にゃんと言ってみました。

 ……は、恥ずかしいっ! 恥ずかしいよぉ~~~~っ!

 は、反応は……。


【天空ひかり:あっびゃぁぁああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁあぁぁあ!】

【おごごごごごごごご】

【ぐあああああああああ!?】

【雪ふゆり:んああああああああ!】

【猫夜はつき:んぐふっ!】

【デレーナ・ツァンストラ:か、かかか、可愛いだなんて、お、おおお、お思ってるんだからねっ!?】

【魔乃闇リリス:うあぁぁぁ、じょ、浄化されるのじゃぁ~~~~!】

【御月美うさぎ:か、かかっ、可愛いですぅ~~~! か、可愛すぎ、ですよぉっ!】

【深海いるか:意識がとぶ―――】

【狐なのににゃんはうけるww あれ、なんか体が軽くなって来たな……】

【赤面+にゃんはダメだって! 可愛すぎてしぬぅ!】

【相変わらずひかりんがぶっ壊れてて草】

【ツンデレちゃんとか、ツンデレしてねぇし!ww】


 なんだかすごいことになっていました。


「ふえ!? み、みんなどうしたのにゃん!? 大丈夫にゃん!?」


【おごふっ!?】

【追い打ち! それ追い打ちだからぁ!?】

【アァァァァァ!】


「ほ、本当にどうしたのにゃん!? 心配になっちゃうにゃん!」


 やると決めた以上はやらなきゃ、と思った僕は、恥ずかしい気持ちを抑えつつも、語尾に『にゃん』を付けて話すんだけど、視聴者さんたちがすごいことになっていて、お話が進まないよぉ!


【や、やばいっ、破壊力がやっべぇ!?】

【誰だよ、みたまちゃんにあんなの送った奴!? ただでさえ可愛いのに、可愛いが限界突破しちまってんじゃん! 命が飛ぶぞ!? タンポポの綿毛のように!】

【いや草】

【どういう例えやねんw】

【でもまあ、わかる。正直可愛すぎて心臓止まるわ】


「あ、え、えと、とりあえず、次のましゅまろにいってもいいにゃん?」


【ぐっ……だ、大丈夫……】

【な、慣れろ……慣れるんだ私ぃィ!】

【す、進んでくれぇ!】


 本当に大丈夫なのか心配になるけど……だ、大丈夫と言う事なら……。


「じゃあ、じゃあ、次に行くにゃん♪ えーっと『このましゅまろが読まれている頃にはもう、私の人格はみたまハッピーになっていることだろう。みたまちゃんが最後に配信してから二週間以上……あのロリボイスを聴くことが出来ないのは酷く苦痛であり、辛い物だった。故に、私はその現実から逃れるべく、動画サイトのアーカイブへ向かった……』え、えーっと……なんだろうにゃん……?」


【また怪文書だよww】

【内容がわけわかんねぇww】

【草】

【後半くらいしかわからんっ!】

【魔乃闇リリス:うむぅ、たしかにみたまが不在の二週間は、物足りんかったのう……】

【ってか、みたまハッピーってなんだ】

【トリガーハッピーの親戚だろ?】

【↑草】


「と、とりあえず、あの……強く生きてほしいにゃん」


【草】

【www】

【どういう感想やねんw】


「じゃ、じゃあ次にいくにゃん! んーっとね、次はこれにゃん! 『最近嬉しかったことを教えてください!』とのことだにゃん。そうだね~……新しい圧力鍋と包丁が手に入ったことだにゃん!」


【草】

【リアルJKなのに、手に入って喜ぶ物が圧力鍋と包丁は草なんよ】

【世の主婦(もしくは主夫)が手に入ったら喜ぶだろうけども! JKで喜ぶはあれすぎんだろww】

【どういう経緯やねんそれ!】


「えへへ、そこは秘密だにゃん♪」


 この辺りについても、柊君や麗奈ちゃんが、身バレするかもしれないから、手に入れた経緯は秘密にしておいた方がいい、って言われたので秘密です!


【……やっぱにゃんの破壊力がパネェ】

【いつ死んでもいい!】

【御月美うさぎ:と、ところ、で、あ、圧力鍋、は、なにに……?】

【深海いるか:ん、たしかに】


「あ、昨日早速使ってみたんだけどね、ビーフシチューを作ってみたにゃん! お姉ちゃんと、お友達二人と一緒に!」


【何ィィィィ!?】

【ひかりんはともかく、その友人二人が羨ましすぎるゥゥゥゥゥ!】

【その友達は男!? 女!?】


「ふえ? んっと、一人は男の子で、もう一人は女の子だにゃん」


【男、だとっ……?】

【ちょい待ち? ってことはその男、女三の男一人だった、と……?!】

【万死! 万死に値するゥ!】

【猫夜はつき:お、おぉう、なんて美味しいポジションっ! けど、はつきも羨ましいぞ! ずるいぞ! はつきも食べたい!】

【雪ふゆり:ぐぬぬ~~~~っ! ひかり先輩が羨ましいですよぉ~~! あと、その男の子は地獄へぇ~!】

【おいふゆりんww】

【ち、ちなみに、その男の子と恋愛とか……】


「ふえ? ううん、ないにゃん! そもそも、わたしが女の子になるずっと前からのお友達だにゃん! お互いに恋愛感情は抱かないって言ってるにゃん」


【あ、そういやみたまちゃんは元男だっけ……】

【考えてみりゃ、男と恋愛なんてあるわけないか……!】

【なら許す……わけないよねぇ!?】

【男一人とか、なんだそのリアルハーレム野郎は?!】

【そういうのは二次元の中だけでいいんだよ! 現実に出てくんじゃねぇよちきしょー!(血涙)】


 柊君、すっごく嫉妬されてる……!

 け、けど、たしかに柊君って、こう、男の子からは割と嫉妬されてたような……?

 ネットでも変わらないんだね……。


【天空ひかり:安心するのです、みたまの民たちよ】

【あんたどういうポジションで話してんのそれww】

【天空ひかり:その男子とは、この私が昔からみたまちゃんを守るように言った心優しき青年です。昔から仲良しであり、私も安心して任せております。というか……みたまちゃんに手を出そうものなら、私がぶっころ――んんっ! O☆HA☆NA☆SHI☆、しちゃうので、大丈夫だゾ☆】


 お姉ちゃん……。


【こわ……】

【なんか、一瞬でその男が不憫に思えて来た】

【わかる……】

【こんなやべぇ姉がいるんだったら、付き合おう、とか思わんわな……】

【考えてみりゃ、地獄だよな……その男の状況って】

【猫夜はつき:ひかりん先輩、怖いぞ……】

【魔乃闇リリス:う、うむ、我もひかりは恐怖の対象になっておる故……怖いのじゃ】

【さすがらいばーほーむ一、頭がおかしいシスコンだ……】

【天空ひかり:あれぇ~?】


 お姉ちゃんのおかげで、柊君がなぜか同情される流れになったけど、これで大丈夫、かな?

 あ、でも、一応僕も嫉妬が向かないようにした方がいいかも……。


「あ、あのね? その男の子は10歳以上年上の人が好みだから、多分わたしとは合わないと思うにゃん」


【草ァ!】

【強いな……】

【え、待って、そいつ高校生なんだよね? しかも、同学年】


「う、うん」


【そいつは前世で何か業でも背負ったのか……?】

【高校生でその好みはこの先大変だろうなぁ……】

【は、ははは、ま、まあ、そう言う人の一人や二人はいるだろ……?】


 ……あれ、このコメント、柊君っぽい。

 柊君、隠してるわけじゃないはずだけど……むしろ、告白を断る時の理由に使ってたような……。


「と、ともあれ! このお話はおしまいにゃん! 次のましゅまろにいくにゃん!」


【なかもう、語尾ににゃんが付くことに違和感が無くなってきた自分がいる】

【わかる。安定した可愛さ供給を得られるのはでかい】

【天空ひかり:私生活でもしてもらおうかな☆】


「それはしないにゃん!?」


【草】

【たとえツッコミでもにゃんは付けるのか……律義だなぁ】

【絶対約束は守るタイプなんだろうね】

【優しい】

【ってか、しれっと私生活でもやらせようとしてんのは草なんよ】

【これが姉って……やっぱきついな、色々と】

【天空ひかり:どういう意味!?】

【魔乃闇リリス:まあ、ひかりはもうちっと常識を学んだ方がいい】

【デレーナ・ツァンストラ:それ、リリス先輩にブーメランぶっ刺さってますよ……?】

【猫夜はつき:でも、ひかりん先輩みたいな人が姉だと、毎日楽しそうだぞ!】

【深海いるか:ん、それは同感】

【雪ふゆり:ですねぇ~。退屈しなさそうですよねぇ~】

【御月美うさぎ:む、むしろ、き、気疲れしちゃいそう、ですぅ~~~っ!】

【まあ、それはそう】

【絶対反抗期になると思う】

【ってか、こんな姉で反抗期になってないみたまちゃんってかなりすごいのでは?】

【わかる】

【やっぱ異常だよね、みたまちゃんも】


「あれぇ!? 僕も異常なんだにゃん!?」


【草】

【僕っ娘になってるぞーw】

【なんかもう、にゃんが面白く感じて来たわw】

【わかる】

【普通に可愛いけど、なんつーか、面白い】


「って、あっ! もうすぐ時間になっちゃうにゃん!?」


【何ィ!? くそぅ、時間が経つの早すぎんだろ……!】

【なぜだっ、なぜ時間の流れこうも早いと言うのだ!?】

【終わらないでぇぇぇ~~~~っ!】


「うぅ、もうちょっとましゅまろを返したかったけど……みんな、ごめんにゃん……」


 途中お話がかなり脱線しちゃったし、申し訳ないよ……。

 もうちょっと、トーク力を身につけよう……!


【やっぱにゃんが可愛いな】

【次回もやってほしい】

【猫夜はつき:今更だけど、お狐様なのににゃんってどういうことなんだろうね】

【はつきっち、それは言わないお約束や】

【誰もが思ったことを言うんじゃないよww】


「そ、それじゃあ、次回はコラボ回だにゃんっ! 配信時間は20時だから、みんな見に来てくれるととっても嬉しいにゃん♪」


【俺は何が何でも見に行くぞぉおっぉぉぉぉぉぉ!】

【畜生……その日、夜勤仕事だよ……アーカイブ見るかぁ……】

【雪ふゆり:楽しみにしてますねぇ~~~!】

【天空ひかり:変な奴だったらお姉ちゃんに言うんだよ! いつでも殴り込みに行くから!】

【こえぇなぁ……】

【魔乃闇リリス:うむぅ、楽しみにしとるぞ!】

【御月美うさぎ:ど、どんな、こ、コラボになるか、楽しみ、ですねっ……!】

【深海いるか:ん、期待大】

【猫夜はつき:みたまちゃんのコラボ配信は面白いからね! 絶対見るぞ!】

【デレーナ・ツァンストラ:な、何かあったら、い、いつでも連絡していいんだからねっ! みたまママ!】

【もはやママは固定なのか】

【まあ、マジであれはママだったし】

【そっとしておこう】


「あ、あはは……と、ともあれ! きょ、今日も見てくれてありがとうにゃん! 次の配信でまた会おうにゃん! おつたまにゃ~~ん!」


 最後まで、語尾ににゃんを着けて、この日の配信は終了となりました。


【おつたまぁ!】

【おつたま!】

【おつたま~~~!】

【……やっとあの世に逝けるッ……!】

【た、耐えたっ、にゃんの猛攻を耐えたぞッ……!】

【に、二週間ぶりのみたまちゃんで、尚且つ語尾ににゃんは核兵器だろ……】

【私死んだわ】

【俺も】

【儂も】

【けど、次のコラボ、楽しみだなァ!】


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 クイズはネットで拾ってきた物です。すげぇな、似たような問題が多く掲載されてるサイトがあるんだもの。

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