配信#8ー1 三期生みんなでオフコラボだよっ!:上

 ちょっと訊いてみたいことがあるので、あとがきを読んでいただければ幸いです。

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【《らいばーほーむ三期生》三期生全員でオフコラボ《コラボ配信》】

 深海いるか/Fukami Iruka

 チャンネル登録者9.41万人

 124,814人が視聴中

 #深海の休息地 #コラボ #らいばーほーむ


「いるかの群れのみんな、こんるかー。元社畜系無気力Vtuber、深海いるかだよ」


¥10,000

【こんるかー!】

¥1,600

【こんるか!】

¥9,300

【この安定感のあるハスキーボイスはいいっすねぇ……】

¥20,000

【こんるかぁ!】

【こんるかーーー!】

¥3,900

【こんるか!】


「ん、スパチャとこんるかありがと。冒頭挨拶はこのくらいにして、今日の本題に行くよ」


【相変わらず適当www】

【コラボ回ですら適当なのかよw】

【さすがいるかちゃんだぜ!】


「というわけで、今日は三期生によるオフコラボ。私のすぐ横では三人の同期がスタンバってるから、早速呼ぶ。――はぁ~い、三期生のみんなぁ~! 集まれぇ~~~♥」

「「「――っっっ!!??」」」


 突然声音を変えたいるかさんの声に、コメント欄は大盛り上がりが起こり、僕たちの方もこれは知らなかったから思わず吹き出しそうになってしまいました。

 え、ず、ずるいよっ、いるかさんっ……!


【ぶふっ!wwww】

【ちょっ、何その声!?www】

【いつものハスキーでちょっとダウナーな感じの声とは真逆のクソ甘ったるい声が出てんだが?ww】

【何じゃぁそりゃ!?】


「あれれ~? おかしいぞ~? どうして誰も出てこないのかな~?」

「「「(ぷるぷる)」」」


【クッソwwww】

【なんで絶妙に似てるんだよ!】

【初手からフルスロットルすぎるぞこの哺乳類www】


「ん、よく見たら笑いをこらえている。――どーして笑ってるのっかな~♪」

「「ぶふっ!」」

「くふっ……!」


 某小さくなった名探偵のものまねが来たと思ったら、また声音が戻って、かと思えば元気な女の子みたいな声が飛び出してきて耐えきれなかった僕たちは思わず吹き出してしまいました。

 い、いるかさんっ、つ、強いっ……!


【なんかいま吹き出す声が聞こえたが?w】

【ぶふっ、は間違いなくはつきっちとふゆりんだろうが、最後のくふっ、は……まあ、みたまちゃんだろうなぁ……】

【可愛いかよ】


「はい、笑っていないで三人は早く入って来て」


【あんたが始めた物語では!?】

【クッソww】

【ここに来て急に笑いのネタをお出しするんじゃないよwww】


「え、えー、お、おはつくふふっ――あはははははっ! ちょっ、む、無理っ! ほんとに無理だぞっ……! い、いるかちゃん、あれはずるいぞ……っ!」

「ゆ、ゆきふんふふふふっ! ご、ごめんなさい、わ、私も面白すぎて、こ、呼吸がぁ~~~~っ!」

「こ、こんたまふふっ、あははっ! わ、わたし、もっ……ふ、不意打ちで、わ、笑いがっ、あ、あははっ!」


 三人で出て来て、挨拶をしようとしたけど、あまりにもインパクトが強すぎて僕含めて三人とも笑ってしまっていました。


¥12,000

【おはつきwww】

【おはつき!】

【おはつくww】

¥9,999

【ゆきふりwwwww】

【ゆきふんは草】

【やめれw】

¥11,000

【こんたまっ!】

【こんたまww】

【みたまちゃんでも耐えきれんかったのかw】


「――どうしたぁ? 三人ともぉ、でぇじょうぶかぁ?」

「「「あっははははははははは――――っっっ!!!」」」


 とどめと言わんばかりに、地球育ちのサ○ヤ人のものまねがとんで来て、僕たちは遂には声を上げて大笑いしてしまいました。


【草】

【草ァ!】

【だからなんでそんなに似てんだよぉっ!】

【ふ、腹筋がっ、腹筋がいてぇっ……!w】

【も、もじがうておおおおおおおおおお】

【wwwww】

【モノマネのレパートリーどうなってんだよマジでwww】


「――ん、というわけで、本題に入りたいから三人とも正気に戻って」

「「「いるか(さん)(ちゃん)が原因だよね(ですよね)!?」」」

「――ハハッ!」

「「「んふっ――!」」」


【ちょっ、それはまずいですよ!?】

【夢の国のネズミはアカンですって!】

【ミッ○ーはアウトォ!】


「ん、満足した。今度こそ本題。……今回のコラボは三期生全員でのオフコラボ。見ての通り、密室に四人のうら若き乙女が一堂に会している」


【先生! みたまちゃんは乙女に分類してもいいのでしょうか!】

【バカ野郎ッ! みたまちゃんはTSっ娘だから乙女に決まってんダルルオォ!?】

【TSっ娘は乙女。はっきりわかんだね】


「というわけで、今日は四人で何かしようということになってる。けどその前に……お腹空いたからご飯食べていい?」


【自由だなぁオイw】

【ごwwはwwん】

【配信開始直後に飯とか面白すぎんだろw】

【何食べるの?】


「「「みたま(ちゃん)の手作りのお弁当(だぞ)(ですよぉ~)」」」


 さっきまで笑っていたはずなのに、視聴者さんに食べる物を訊かれた瞬間、さっきまで笑っていたはずのはつきさんとふゆりさんが何事もなかったように回復しているかさんと声を揃えてそう言いました。


【!?】

【何ィ!?】

【み、みたまたんの手作りィ!?】

【う、羨ましいィィィィィィ!】


「はぁ、ふぅ……あ、あの、そ、そんなにハードルを上げないでくださいぃぃ……」

「ん、無理。超楽しみ。早くお弁当」

「楽しみだぞ!」

「何が入っているのか楽しみですねぇ~」

「え、えっと、あの、ふ、普通ですよ……?」


 やたらとハードルを上げて来る三人にそう言いながら、僕はクーラーバッグからお弁当箱……というか、重箱を取り出すと、近くのテーブルに乗せる。

 他にも人数分の取り皿とお箸、コップ等も並べて準備万端。


「あ、これカメラに収めてもいいのかな?」

「スタッフさん、大丈夫ですかぁ~? ……あ、はい、許可が出ましたのでぇ~、映像を出しますねぇ~」


【マジ!? よっしゃ!】

【みたまちゃんの弁当はどんな感じなのか……!】

【早く見せてーーー!】


「あ、は、はい、えと、その、こ、これ、なんですけど……」


 三段の重箱を開けて、三人と視聴者さんたち見せる。

 一番上はおかず類で、主に唐揚げ、卵焼き、たこさんウインナー、小鯵の南蛮漬け、ポテトサラダ、きんぴらごぼうが入っていて、二段目にはお稲荷さんが、三段目にはデザートとしてプリンを入れてみました。


「「「……!?」」」


【え? は? メッチャ綺麗!?】

【すっごい美味しそう!】

【これをみたまちゃんが作ったの? マジで?】


「は、はい。あの、朝六時頃に起きてせっせと作っていました」

「「「け、健気……!」」」

「そ、そうですか? あの、と、とりあえず食べましょっ! お腹空いちゃいましたよね」

「うん! ぺっこぺこだぞ!」

「ん、見てたら急激にお腹が空いてきた」

「もう、待ちきれませんよぉ~!」

「あ、あはは、じゃあ、あの、いただきます」

「「「いただきますっ!」」」


【うわぁ~、マジで美味そう】

【ってか、さっきチラッと手が映ったけど……あれは誰の手だったんだ】

【スタッフじゃね?】

【んなことよりもみたまちゃんのお弁当だろ!? あー、メッチャ食べたい……】

【お味の方はどうですか!?】


「「「……」」」

「あ、あの、みなさん……? ど、どうして固まっているんですか……? も、もしかして、お、美味しくなかった……んですか……?」


 それぞれが一口食べて固まっている姿を見て、僕は口に会わなかったのかと不安になってしまう。

 だけど、


「「「お、美味しいっ……!」」」


 すぐに美味しいと笑顔でみんな言ってくれました。


「ほ、本当ですか? よ、よかったぁ……」

「え、何この唐揚げ! すっごい美味しいぞ!?」

「こっちの卵焼きもふんわりしていて美味しい」

「お稲荷さんも美味しいですよぉ~」


【うわぁ、めっちゃ美味そうに食うなぁ】

【あかん、腹減って来た】

【そもそも、可愛いJKの手作り弁当ってだけで食欲が沸きそう】

【わかる】


「がつがつ……! んっ、この唐揚げ、すっごく柔らかくて、味が染みていて美味しいぞ! これ、どうやってるの?」

「あ、はい。えと、大したことはしていないんですけど、タレに漬け込む時に、そのタレに玉ねぎをすりおろして入れているんです。そうするとお肉が柔らかくなって美味しいんですよ~。あ、漬け込んでいたタレはおうどんのおつゆにアレンジすることもできます」

「え、すごいね!?」


【普通に工夫してる辺り、慣れてるんだろうなぁ】

【高校二年生くらいで料理が普通にできるのか……でも、昔に比べるとできる人って増えてるんかね?】


「こっちの卵焼きも美味しい……」

「あ、よかったです。昔からよく作っていたので慣れているんです。だし巻き卵」

「なるほど、ん、最高です」

「お稲荷さんもいい味ですねぇ~。すっごく美味しいですよぉ~」

「そっちは酢飯のバランスに気を付けますね。甘いお揚げと酸味の利いた酢飯のバランスが良くないと、それはお稲荷さんじゃないですから!」


【そのお稲荷さんって、やっぱり手で詰めてる感じ?】


「あ、は、はい。あの、ちゃんと手は洗っていますけど、その、詰めるのは手作業ですよ~」

「つまり、みたまちゃんのその可愛らしく綺麗なおててでやさぁしく詰められたぁ~、至高のお稲荷さんということですねぇ~~~~!」

「あ、あはは……」


【草】

【草】

【うん、いつものロリコン】

【絶妙にきもくて草】

【でも小さいのか、手】


「うふふぅ~、とっても小さくて可愛らしいですよぉ~」

「ふえ!?」

「うんうん、みたまちゃんはそれはもう可愛い女の子だぞ!」

「ひかりさんが溺愛するのも頷ける」

「あぅぅ~~~っ!」


【マジか。小さくて可愛い……】

【三人が絶賛する状況……】

【そして何より変態ロリコンが本気で可愛いと言っているということは……】

【ガチの合法ロリだったか】

【草】

【草】

【ってか、本人が140あるかないかって言ってたし、ロリっぽいって予想はされてたしなー。むしろ納得?】


「うぅ、ちっちゃいの気にしてるんだよ……?」


 ただでさえ、あんまり身長が高くなかったのに……。


「まあ、一部はおっきいけど」

「いるかさん!?」


 まさかの方向から暴露がなされて、驚いてそっちを振り向く。


【一部はおっきいの!?】

【一部、ど、どこだ!? どこがでかいんだ!?】

【ハッ! ま、まさかおっぱ――】


「はぅぅっ! こ、この胸、き、気にしてるんですよぉっ!」

「ん、私、胸とは言ってない」

「……ふえ?」

「目のことを言ってる。みたまの目は大きくてとても愛らしい」

「あぅっ!」


 ひ、ひっかけられたよぉっ!


「ず、ずるいですよぉ~~~~~っ! うぅ~~っ」


【え、何この可愛い生き物】

【可愛すぎん?】

【からかい甲斐があるなぁ……】

【いるかちゃんグッジョブ!】

【そうか、みたまちゃんは巨乳なのか……】

【↑おいww】


「お安い御用。……それにしても美味しい。全部美味しい」

「そうだねぇ。今度、料理系の配信なんかしてみたいね! さっき話してたけど」


【あ、いいねぇ、お料理配信。みたまちゃんだったらなんか受けそう】

【今度は一期生か二期生呼ぶと面白いかもね】

【おいバカ止めろ! 絶対碌でもねぇことになるぞ!? 特に、シスコンが『みたまちゃんの料理は私だけの物だーーーーーーーー!』って言ってひかりんVSらいばーほーむみたいになるから!】

【いや、さすがのひかりんでも……いや、やりそうだな……】

【やるな、間違いなく】

【あぁ、間違いない】

【天空ひかり:みんな私のことを何だと思ってるの!?】

【あ、野生のシスコンだ】

【野生www】


「あ、お姉ちゃん! あれ? 準備は終わったの?」


 気が付くと、お姉ちゃんがコメント欄に現れていて、思わず声をかける。


【天空ひかり:まだだよ☆ けど、可愛い妹の配信だったら当然見るよね☆】

【何してんですか】

【準備ってどゆこと?】


「あ、うん。えと、多分前にお姉ちゃんとは一緒に暮らしてないってお話をしたと思うんだけど、ちょっと事情が変わりまして、また一緒に暮らすことになったの」


【はぇ~、そう言えばそうだった】

【たしか、ひかりんが過保護すぎて一緒に暮らしてないんだっけか】

【理由が草すぎるんよw】


「へぇ! じゃあ、ひかりん先輩とのコラボが増えるの? みたまちゃん」

「うーん、どうでしょう?」

「らいばーほーむなら、姉妹と言う理由でコラボを入れまくりそうですけどねぇ~」

「たしかに」

「あ、あはは……さ、さすがにないと思いますけど……」


 ……いやでも、視聴者さんたちの反応を見ていると、らいばーほーむってかなり自由みたいだからあり得る、のかも?


【天空ひかり:個人的にはバンバンコラボしまくりたいところだけど、やり過ぎてもダメだからね。ちゃんと考えるよ☆】

【え、意外】

【絶対入れまくろうとすると思ったのに】

【そう言う部分のプロ意識はあるのか……】


「はむはむ……んっ。ご飯を食べながらとある話題を話したいと思うんだけど、三人とも、いい?」

「お、面白そう! もちろんいいぞ!」

「OKですよぉ~!」

「は、はいっ! どうぞ!」

「ん、じゃあずばり……VTuberになって変わったこと」

「「「あぁ~~~」」」


【たしかにそれは気になる】

【ワクワク】

【何が変わったんだろ?】


「じゃあ、ふゆりからどうぞ」

「私からですかぁ~? そうですねぇ~……私のプライベートはあまり教えられないのですがぁ~、大きく変わったところで言えばぁ~……やっぱり、今が楽しいということでしょうかぁ~?」


【なんっ、だと……?】

【まとも……?】

【だ、誰だお前!? ふゆりんじゃないな!?】

【ふゆりんはド変態なんだぞ!? こんなの、ふゆりんじゃない!】


「酷くないですかぁ~!?」

「まあ、日頃の行いだぞ」

「ん、超同意」

「え、えっと、あ、あまり気にしなくてもいい、と思いますよ?」

「むむむぅ~~……」


 視聴者さんたちやはつきさんたちに言われて、ふゆりさんはぷくーっと頬を膨らませていました。

 なんだか可愛い。


【ちょっと可愛いむくれ方してんなぁ】

【変態がむくれるのが地味に可愛い】


「それで、どこが楽しくなった?」

「あ、そうですねぇ~……私自身、今までは本当に趣味だけを楽しみに生きていたんですけどぉ~、それも限界が来ましてぇ~。それで、三期生募集が目に入ったので、いっそのこと推し(予定)と一緒に活動すればいいのではぁ~? と思い立ったわけですねぇ~。そしたら、本当に楽しくてぇ~……今は人生が楽しくて仕方がないですねぇ~」


【まとも……まとも?】

【まともだろ】

【推しと一緒に活動すればいい、はかなりアレだが】

【まあ、こんなもんじゃね?】

【ちょっと肩透かし】

「酷くないですぁ~?」


「ん、んっと、すごくいい理由だと思いますよ?」

「わ~い、みたまちゃんに褒められましたよぉ~!」

「ふわぁ!? い、いきなり抱き着かないでくださいぃぃ~~~~っ!」


 ふゆりさんを褒めたら、なぜか抱き着かれました。

 うぅっ、い、色々柔らかいし、む、胸がっ……!


【おっと!?】

【何ィ!? おねロリだと!?】

【すっげぇいい顔してんなふゆりん】


「はぁ~~~、本当に抱き心地がいいですねぇ~……あ、頭撫でていいですかぁ~?」

「ふぇ!? え、あ、あの……い、いい、ですけど……ちょ、ちょっとだけですよ……?」


【いいんかいっ!】

【みたまちゃん受けすぎん?】

【そりゃぁ、みたまちゃんはネコだから】


「やりましたぁ~~! それじゃあ……よしよし~……」

「あ、ふぁ~~~……」


 なでなで、とふゆりさんに頭を撫でられて思わず声が出てしまう。

 すごく優しくて、なんだか温かくて……とっても気持ちがいい……。


「んんぅ~~……」

「うふふぅ~、気持ちよさそうですねぇ~……?」

「はぃ、すごく……」

「じゃあ、もう少ししましょうかぁ~?」

「ぅん……」


【え、なにこれ】

【は? すっげぇ尊いんだが?】

【尊死しそう】

【変態が変態していない、だとっ……?】

【とりあえず、ふゆみたてぇてぇ……】

【てぇてぇ……】


「お、おぉー、みたまちゃんの顔がすっごく気持ちよさそう!」

「ん、ちょっととろんってしてる」

「なんだか猫みたいだぞ」

「狐だけど」

「そうだった。んー、でも……むむむっ! ふゆりんばかりずるいぞ! はつきも抱きしめてなでなでしたいぞ!」

「私もしたい。交代する」

「あらあらぁ~、たしかに不公平ですよねぇ~。わかりましたぁ~。それでははつきさんどうぞぉ~」


【どうぞてwww】

【ってか、二人もしたいのかww】

【まあ、なんか話聞いてるとクッソ可愛いロリっ娘っぽいから……】


「みたまちゃん、おいでおいでー」

「んぅ……はつきお姉ちゃん……」


 ふゆりさんに解放された後、はつきさんがおいでおいでしてきたので、僕はお姉ちゃんと呼びながらはつきさんに抱き着いた。

 なんだか気持ちよくて、頭がちょっとぼーっとするけど……いいよね?


「はぅっ!?」


【!?】

【!?】

【!?】


「お、おーーーー……たしかにこれは、すっごく抱き心地がいい……というか、みたまちゃん全体的にすっごい柔らかいぞ……」

「はつきお姉ちゃんも柔らかいよ……?」

「お、そう? そう? いやぁ、嬉しいなぁ! じゃあ、頭をなでなでしてあげるぞ!」

「わーいっ」

「おふっ……よ、よし。な、なでなでー」

「んん、はつきお姉ちゃんのも気持ちいい……」


 ふゆりさんとは違ってどこかぎこちないけど、それでも優しさが感じられてとても気持ちがいい。

 あれ、頭を撫でられるのってこんなに気持ちよかったっけ……。

 まあ、いっか。


「えへへぇ~……」

「おおぅ、本当に可愛いぞ、みたまちゃん」


【みたまちゃん、クッソ可愛くね?】

【どうした今日は】

【みたまちゃんの破壊力がヤバ過ぎィ!】

【はつみたもてぇてぇですのう……】

【普通に死ぬんだが? は? は?】


「ん、はつき、そろそろ交代」

「おっと、了解!」

「ん、みたま、おいで」

「んん、いるかお姉ちゃん……」

「んぐっ……こ、これはずるい」


 今度はいるかさんに呼ばれてはつきさんからいるかさんへ移動。

 いるかさんは背がとっても高いからなんだか不思議な感覚……。


「ふふ、よしよし……」

「ふわぁ……いるかお姉ちゃんもとっても上手です……」


 規則的に優しく撫でられるのがとても気持ちがいいです……。

 なんだか、頭を撫でられるの、癖になりそう。


「んんぅ~~……」


【おっと、今度はいるみただぞぉ~】

【いやぁ、誰とやってもてぇてぇなのすげぇな……】

【いるみたもてぇ、て、ぇ……ぐふっ……】

【↑しっかりしろ! まだ死ぬ時じゃない! 起きないと死ぬぞぉぉ!】

【草】


「……ん、そろそろやめる。これ以上やると、止め時が見つからないし」


 いるかさんがそう言うと、撫でる手を止めて僕を離した。

 そうすると、ちょっとぼーっとしていた頭がクリアになっていく。


【お、自重した】

【ふゆりんだったら間違いなく終始撫で続けていただろうな】

【まあ、ふゆりんだし】


「いくら私でも、ずっとはしませんよぉ~」

「じゃあ、どれくらいしてたの?」

「一時間くらいですかねぇ~?」


【草】

【配信の半分くらい持ってってるやんけ!】

【さすがロリコンだ……】


「んと、頭を撫でてくれてありがとうっ、すっごく気持ちよかったよっ!」


 とても気持ちよかったので、お礼を言う。

 正直、またやってほしいかなぁ、って思っちゃってるし……。


「また撫でさせてね!」

「ん、私もしたい」

「絶対に撫でますからねぇ~!」


【一人だけしたい、じゃなくて、する、なのがひでぇw】

【強いなぁ】

【ってか、しれっとお姉ちゃん呼びになってるけど、いいの?】


「あっ、そ、そう言えば……ま、まあ、あの、配信外で普通にお姉ちゃん呼びになっているので、あの……こ、このままお姉ちゃん呼びします……?」

「「「お願いしますッ!」」」

「ふわぁ!?」


【メッチャ食い気味で笑うw】

【まあ、お姉ちゃん呼びはされたいわなぁ】

【でも、おねぇたま呼びじゃなくていいの?】

【それはファン用だからじゃね?】


「あ、たしかに……んっと、あの、お姉ちゃんとおねぇたま、どっちがいい……?」

「「「え、迷う」」」


【wwww】

【草】

【素で迷うは草なんよw】

【天空ひかり:ちょ、ちょっと見ない隙にお姉ちゃん呼びぃぃぃぃ!? お、お姉ちゃんと呼んでいいのは、私だけだよ!? そうだよね、みたまちゃん!?】

【リアル姉がまた来たw】

【えぇ……】

【別にいいやん……】


「あ、お姉ちゃん。んっと、で、でも、お姉ちゃんはお姉ちゃんだけど、みなさんは、はつきお姉ちゃんだったり、いるかお姉ちゃんだったり、ふゆりお姉ちゃんだよ……? お姉ちゃんと違うよ……?」


【天空ひかり:くっ、た、確かに……! で、でも、なんかこう、独占したいっ!】

【おい本音漏れてるぞ!www】

【独占欲……】

【なるほど、これはたしかに別居させられるわー】


「と、とにかく、あの、今後も一緒に活動していくから、あの、さん付けより、お、お姉ちゃん呼びの方がいいのかなって思ったから……えっと、ゆ、許して♥」


 にっこりとちょっとだけ甘えた様な声と共にお姉ちゃんにそう言ってみた。


【天空ひかり:許しちゃう☆】


 許されました。


【草】

【草】

【まあ、今のは条件反射で許しちゃうよなぁ……】

【ほんと面白いな、このシスコン】


「な、なので、えと、お、お姉ちゃん呼びでいい……?」

「やっぱりおねぇたま呼びがいいぞ!」

「同じく」

「みたまちゃんのキャラ的にそっちの方がいいですよねぇ~!」

「ふえ!? そ、そっちがいいの……?」

「「「うん」」」


【即答w】

【三期生のこのみたまちゃんに対する連携感よ】


「じゃ、じゃあ、あの……そ、そう呼ぶね……?」


 配信中はおねぇたま呼びになりました。


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 はい、あとがきです。

 訊きたいことというのは、昨日ですかね、☆が1000行ったので、記念話をやってほしい! という要望がありまして、それを見た時、あぁたしかに! と思いました。

 元々、ここまで伸びるなんて想定していませんでしたし、それに、せっかくこうして読んでくださった皆さんがいるのなら、やってみようとなりました。

 で、問題なのは何を書くかなんですよね、これ。

 なので、こんな話が見たい! という希望を聞いて、それを書いてみようかなって思っております。

 なので、是非是非! 遠慮なく言ってください! 仮に、採用されなくとも、そのネタは閑話や本編で確実に使用したいと思っておりますので、遠慮なくどうぞ!


 それからこっちはおまけと言いますか、ふと、AIイラストを出してみないか、みたいなことも言われましてね。それで、もし見たいようであれば、本編ではなく活動報告側に上げてみようかなぁと思ってます。まあ、あくまでもイメージの補完に近いですかね。

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