配信#4 夏の思い出を語る雑談だよっ!

【《らいばーほーむ三期生》夏休みの思い出を語ろっ!《雑談配信》】

 神薙みたま/Kannagi Mitama

 チャンネル登録者4.01万人

 21,991人が視聴中

 #みたまの社 #らいばーほーむ


「みたまの民のみんな~っ、こんたま~~~っ! 神様見習いの、神薙みたまだよ~!」


【こんたま~!】

【こんたま!】

【こんたまーーー!】

【よっしゃこのロリボイスだけで一週間生きていける!】

【一週間しか生きられないのかw】

【蝉じゃん】

【蝉ニキか】

【蝉ニキは草】

【あぁぁぁ~~~~、この声だよぉ~……】


「今日は八月三十一日! 地域差はあるけど、人間さんのみなさんは夏休み最後だよね! わたしも、人間さんに交じって学校に通っているから、明日からの学校が憂鬱だよぉ……」


【四度目にしてキャラが完璧に固まっとる!】

【成長したんやなぁ(親心】

【うっ、やめてくれぇ……夏休みよ、終わらないでくれぇ……】


「うんうん、わたしもわかるよ……わたしも、色々な事情であまり学校には行きたくないなぁ、って思っちゃってるから……」


 特に、TS病関連でね……。


【むしろ、学校に行きてぇ! って奴は陽キャだろ】

【100パー陽キャってわけじゃないだろうけど、わからんでもない】

【楽しかった夏休みももう終わりだ……】


「うんうん、じゃあ夏休み最後と言う事で、おにぃたま、おねぇたまたちから事前に夏休みの思い出をましゅまろで募集したから、今日はそれを読んでくよーっ!」


【おっ、定番】

【送ったやつ読まれると嬉しいなぁ】

【思い出がねぇ、悲しみ……】


「え、えと……お、思い出がなくても、んと……わ、わたしとあ、会えたからっ……ってはぅぅぅぅ~~っっ! や、やっぱり無しっ! 今の無しぃっ!」


 励まそうとして、結局自分で言ったことが恥ずかしくなってしまいました……うぅ、絶対向かない気がする……。


【可愛い】

【可愛い】

【自爆可愛い】

【死んだ】

【死人がおって草】


「き、気を取り直してっ、さいしょのましゅまりょっ……あうぅ……」


【よっしゃ本日一発目の噛み芸だぁ!】

【きたきたきたーーーー! これだよこれ!】

【噛み芸は栄養剤……】


「あ、あんまりからかわないでぇ……」


【アカン、そう言う声はアカン……】

【ただでさえ可愛いのにそれは卑怯やん】


「うぅ……と、ともかくっ、読んでくからねっ! じゃあ、まずはこれ! 『こんたま! 夏休みの思い出と言う事で書かせてもらいます! 実はこの夏、ずっと好きだった人から告白されたんです。相手はとても可愛らしい女の子で、優しくて物静かな人。自分も好きだったので、OKしたら……その人、男の娘だったんです。まあ、結局可愛ければいいか! となって、付き合うことにしました。by女の子好きから男の娘好きになった成人女性』だそうです……え、えーっと……マネージャーさん、なんでこれ選んだの……?」


 僕が元男の娘って知ってるよね……?

 え、当てつけなの?


 ……どうでもいいお話ですが、去年街を歩いていたら、大人の女性にナンパされました……ちなみに、すごく綺麗なおっとりした美人さんでした。


【初手からとんでもねぇの出て来たなぁおいw】

【マネージャーさんのチョイスの癖よ】

【夏の思い出っちゃあ思い出だが……最後、ただ性癖暴露しただけじゃねぇか!】

【途中まではよかったのになぁっ……!】

【みたまちゃん、ガチ困惑じゃんw】


「あ、あはは……お、男の娘かぁ……多分、自分が男の人って認識されていないことに気付いて、それで男を見せるために告白したんじゃないかなぁ……ほ、ほら、男扱いされないって、すっごく悲しいから……」


【男の娘に対する理解度高くて草】

【もしや、みたまちゃんは男の娘好き!?】

【それはそれで全然あり!】


「絶対ないよ」


 男の娘好きと言われた瞬間、僕の顔はスンッ――となり、表情が消えました。


【まwwがwwおww】

【明らかに素が出てて草】

【いい思い出がないの?】


「え、えと……ま、まあ、ちょっと、ね……」


 元男の娘だから……。


【フラれたとか?】


「それもないです」


【お、おう】

【な、ならいいけど】

【何か嫌なことでもあったのかい? おじさん、訊くよ?】


「う、ううん、大丈夫……だよ? と、とりあえず、この思い出だけど……うん、やっぱり好きな人から告白されると嬉しいんだろうね」


 僕自身、初恋はまだだけど、もしも好きな人が出来て、その人が僕に告白してくれたら、なんて思うと、確かに嬉しいのかもしれない。

 まだわからないけど……。


【されてぇ、とは思うけど、非モテなので……】

【恋人持ちが羨ましい!】

【二十代ワイ、恋人と一緒にこの配信を視聴中】

【は? もげろ】

【は? 爆発しろ】

【は? 破局しろ】

【最後だけド直球w】


「え、こ、恋人さんといっしょに視てくれてるの? ありがとうっ! すっごく嬉しいなっ!」


 こんな僕の配信を恋人さんと一緒に見てくれてるって、すっごく嬉しいことだと思います。


 だって、二人きりで何かをするんじゃなくて、こうして一緒に見てくれているんだもん。


【わー、すんごい眩しい笑顔……】

【めちゃくちゃ嬉しそう】

【なんかもう、恋人とかいらんわ……】

【わかる。みたまちゃんでいいよな、これ】


「ふえぇぇ!? だ、だめだよっ! わ、わたしなんかより、きっといい人が現れるよっ!」


 第一、僕だって恋人が出来たためしないもん!

 それに、この姿になっちゃった以上、女の子の恋人は多分できないと思うし……そう考えると、色々と捨てる結果になっちゃったような……。

 ま、まあ、これでしばらくは頑張るつもりだから、いっか。


【天使か?】

【正直、ガチ恋勢の気持ちがみたまちゃんでわかった気がする】

【みたまちゃん、クッソ可愛いもんなぁ……】

【みたまちゃんと同じ学校で、同じクラスにいられる奴が死ぬほど羨ましい】


「そ、そんなに喜ばれないと思うけど……じゃ、じゃあ、次のましゅまろ行こっ! 次は……これ! 『夏の思い出がありません』……あの、えと……ご、ごめんなさい……」


 まさかの内容に、戸惑ってしまい、なぜか謝っていました。

 だって、なんだか……申し訳なくなっちゃって……。


【なぜ謝るw】

【マジで純粋】

【誰だよ、こんなクソまろ送り付けたの。みたまちゃんが可哀そうだろ!】


「え、えと……ら、来年っ、来年思い出を作ろうっ? ねっ? そ、その、ぼ、わ、わたしがきっと配信してるからっ!」


【自分の配信を来年見させようとするお狐様ロリ】

【草】

【草】

【まあ、変わらず可愛いって言ってる自信はあるけどな!】


「そ、そういうわけなので……ど、どんどん行くよっ! 『夏祭りには行ったんですか?』だけど……夏祭り……行きたかったな……」


 夏祭りに行ったかどうかの内容に、僕は遠い目をしながら行きたかったと零した。

 外でお祭りをやっていたのは知っていたし、毎年お友達と行っていたから……本当に悲しい……。


【めっちゃ悲しそう】

【行けなかったの? 中止とか?】

【俺も行きたかったけど、行く友達がいなかった……】

【友達いないニキは元気出してもろて】


「あ、あはは……わたしはその、引き篭もっていた時期だったので、行けなかったから……イカ焼き、食べたかった……」


【だからチョイスよw】

【女の子だったらそこは普通、わたあめとかりんご飴じゃね?w】

【みたまちゃん、甘い物苦手らしいんよ……】

【はぇ~、そうなんか】


「う、うん。その、甘い物は好きじゃないんだけど、酸っぱい物とかしょっぱい物は好き、かな。レモンとか普通に食べられるよ」


【え、はちみつ漬けとか、砂糖漬けじゃなくて?】

【フレッシュで?】


「うん。美味しいよね、生のレモン」


 たまに買って来て、そのまま食べたりします。

 と言っても、いっぱいは食べられないから、くし切りにしたものを一つだけだけど。


【えぇぇ……】

【癒し枠でも、ところどころおかしいぞ、このロリっ娘】

【けど可愛いから】

【可愛いで全部が解決!】

【レモン生で食うとか妊婦かな?】

【草】

【おいやめろw】


「ふぇ!? に、にににっ、妊婦さんじゃないよぉ!? へ、変なことを言わないでぇ!」


 突然妊婦さんみたいって言われて、顔を真っ赤にしながらわたわたと否定する。


【いちいち反応が可愛いんよなぁ】

【それはそうだが、さすがに妊婦ネタはないだろー、反応は可愛いけど】

【でも、レモン生で食うは普通にすげぇw】


「む、昔から好きだから……あ、あと、昔クエン酸をスプーン一杯だけ食べたことがあるけど」


【????】

【なんであるんだよw】

【ってか、なんでクエン酸が存在してるん???】

【何に使うのそれw】


「あ、えと、あれだよ? お友達と遊んでいた時に、その……罰ゲームで、酸っぱいものは好きだったから行けるかなぁ、って思ったら……お腹が痛くなりました」


 今思い出しても、あれは凄まじかったなぁ……。

 僕だけじゃなくて、お友達も『椎菜だけにやらせるわけにはいかない!』って言って同じ事をしてくれたから。


【草】

【いや草】

【わかる。あれ、すんげぇ胃が痛くなるんだよなぁ】


「うんうんっ! そうなのっ! あれだね、極端に酸っぱい物を一気に飲み込むと、口の中や喉が痛くなって、歯のエナメル質が溶けて、きゅっきゅするよね! しかも、しばらく胃がキリキリって痛くなっちゃうし……」


【何の話題だよこれw】

【クエン酸の話題だろ?】

【おおよそ、JKから出る話題じぇねぇんだよなぁw】

【ってか、何気に同じ体験してるニキがいるのも面白いんよw】

【食べ物ネタがおもしれーロリ】

【えんがわお狐様ロリ

 クエン酸一気食いお狐様ロリ←New】

【草】


「だから、おにぃたま、おねぇたまはやらないほうがいいよっ!」


【絶対やらないよ!】

【クエン酸の危険性を身をもって教えてくれる神様見習い】

【なんて人間想いなんだっ!】


 あれは本当に凄まじかったからね……。

 是非とも、真似をする人がいないことを願います。


「じゃあ次行くよ! 次はこれ! 『夏休みの宿題は終わってるんですか? 俺は終わってません。二十四時間もあれば国語と数学と英語と読書感想文と家庭科と自由研究を終わらせるくらい余裕だよなぁ!?(血涙と後悔)なので、可愛い声で頑張って、と言ってほしいです(切実)』」


 う、うーん……これは何と言うか……。


【余裕って言える量じゃ無くて草なんだ】

【それ、絶対二十四時間で終わらなくね?】

【ふっ、俺は真っ白で提出するぜ】

【勇者がいるw】

【小学生ならともかく、中学生からはマジで内申点に響くからやっとけ……(3敗)】

【3敗ニキ、それもう普通にアウトなんじゃ……】

【勇者ってか蛮勇だろ】


「え、えーっと、何がなので、なのかはわからないけど……その、自業自得でも、頑張ってほしいからやってみる、ね? ……がっかりさせちゃったら、ごめんなさいっ」


【え、何!? 言ってくれるの!? 言ってもみるもんだなぁ!】

【おい、犯人がいたぞ!】

【お前は配信見てねぇで宿題をしろよ!ありがとうございます!】

【お礼は草】


「じゃ、じゃあ、言うね? こほんっ! ――おにぃたまぁ、しゅくだい、がぁんばぁって♥」


 顔から火が出そうになるくらいの羞恥心を心の奥に押し込んで、お願い通りに言ってみる。

 うぅぅぅっ、は、恥ずかしいけどっ、こ、これも視聴者さんたちのためっ……!


【アッ……】

【おぐふっ……】

【ぱ、パワーがちがいすぎるっ!】

【ファッ!?】

【ブルァァァ!】

【う゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!】

【( ˘ω˘)スヤァ】

【我が生涯に一片の悔いなしッ……!】

【天空ひかり:ンアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!】

【全員死んでるw】

【おいなんかとんでもねぇのいるぞ!?】


「あっ、ひかりさんがいる!?」


 なんでお姉ちゃんまたいるの!?

 というかもしかして、ずっと見てた!?


【まさかすべての配信にいるというのか!?】

【どんだけ気に入ってんだよw】

【むしろ、ちょっと怖いよ!?】

【まあ、出てくるたびに奇声上げてるしな……】

【変人やんけ】

【まあ、らいばーほーむだから……】

【草】

【春風たつな:すまない、目を離した隙に、また凸してしまったようだ。回収するよ。じゃあ、頑張って】


 あ、たつなさんも来たけど、お姉ちゃんを回収していっちゃった。


「たつなさん、ありがとうございます……」


 いつもご苦労様です、と心の中で付け足すように労いの言葉をかけた。


【たつな様警察の出勤です!】

【早すぎるやろw】

【もしかして、ずっと見てたんか?】

【えぇぇ……】

【でもあれだな、ふゆりんはいねぇのな】

【天空ひかり:いやぁぁぁぁぁぁぁ111111くぁz】

【shiftキーを押す暇すらなかったのか……】

【回収されてったんだなぁ】


 お姉ちゃん、懲りないんだろうね。


「え、えーっと……気を取り直して、次のましゅまろ! 『海に行きたかったです』……えと、行った、じゃないんだね……」


【さっきから変なましゅまろしか来てねぇw】

【多分これ、みたまちゃんをからかう目的でやってる疑惑あるだろ】

【まあ、反応可愛いし、真面目だし】

【らいばーほーむなのにな】


「……わたしも、本当は八月はいっぱい色々なところに遊びに行きたかったなぁ……」


 毎年、お友達と一緒に遊ぶだけに、本当に今年は残念でしょうがなかったよ……。

 プールにも行きたかったし、海も行きたかった……。


【すっげぇ哀愁を感じる】

【夏休みなんて、なかったんや……】

【夏休み? 夏休みって、あれだろ? 家に引き篭もってずっとVを見る期間って言う……】

【おまえら……】


「え、えと、こ、この話題終わりっ! みんなが死んじゃいそうだから終わりにしますっ! つ、次で最後にするよっ! え、えと最後は……『熱中症を囁くようにゆっくり言ってください』……?」


【ぶふっ!】

【ちょっ】

【オイこれ送った奴確信犯だろ!】

【最後にとんでもねぇの持ってきやがったぞ!?】


 ましゅまろの内容を口にした瞬間、なぜかコメント欄が盛り上がり始めた。

 中には、やめとけ、という言葉もあるけど……どういうことだろう?


【多分これ、みたまちゃん意味わかってないな……】

【まあ、無知シチュは美味しいからいいと思います】

【俺も】

【超聞きたい】


「え、えと、せっかく送ってくれたから……やってみる、よ?」


【マジ!?】

【全裸待機しよ】

【変態!】

【よっしゃこい!】

【できれば、甘い声でお願いします!】


「あ、甘い声? う、うん、わかったよっ。え、えーっと、じゃあ……んんっ! ……ねぇ、ちゅぅ……しよう……?」


 特に恥ずかしさも無いけど……うーん?

 これの何がいいんだろう、と思ったら、


【うぼぁぁぁぁぁぁぁっ!】

【ふぅ……】

【……ふぅ】

【おふっ……】

【こ、これはぁ……】

【いやー、これはー……えっちですねー】

【猫夜はつき:うえへへぇ】

【深海いるか:これは、良きセリフ……送った人、グッジョブ】

【雪ふゆり:私と結婚してくださいぃ~~~~!】


 なぜかコメント欄が大盛り上がりになった挙句、突然やって来たふゆりさんにプロポーズされる事態に。


「ふやぁ!? え、け、けけけけ、結婚!? け、結婚は、む、むりでひゅっ! あぅぅ……」


【ふゆりんグッジョブ!】

【やはり、噛み芸の後の『あぅぅ』が可愛すぎるんだよなぁ】

【さすがみたまちゃん】


「う、うぅぅ、同期のみんな、来てくれて嬉しいけど……あの、ふ、ふゆりさんは、えと、いきなり結婚は……」


【雪ふゆり:今はフラれてもぉ~、いつか絶対振り向かせますよぉ~!】

【おい強いぞこのロリコン】

【この人、頭はおかしいけど、包容力抜群のエッな声を出せるお姉さんなんだぜ?】

【これが、清楚系の成れの果てか……】

【というか、はつきっちも地味に酷くね?】


「と、ともかくっ! 今日の配信はこれで終わりだよっ! 次回は明後日かな? 明日から学校だから。学生のおにぃたま、おねぇたまも今日は早く寝て、明日の学校に備えてね! それじゃあ、おつたま~!」


【おつたま~!】

【おつたま!】

【おつたまぁぁぁあ!】

【おつたま】

【おつたまーー!】


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 えー、先に謝っておくのですが、ここから3~5話くらい配信外の話が続きます。申し訳ねぇ。

 一応この作品、学園もメインにはなっているので……。

 次回も10時です!

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