レイシスター
光田光
第0話 主要登場人物紹介・世界設定
主要登場人物
*カイヅカ・ユウト
元七家門カイヅカ家出身。十五年前の火事で生き残ったが、他の家族は全員死亡した。火事の真相を突き止めるべく、エーデルシックザール軍事学校に入学するが…………
*イチノセ・カオル
カイヅカ家に仕えていたメイド。一人になった幼いユウトの親代わりとなる。
*イチノセ・カエデ
カオルの娘。ユウトとは年が五つ離れた、姉のような存在。
*ナギト・メーク
七家門メーク家出身。次期家主として期待される。貴族や家門達の差別意識に嫌悪感を抱きながらも、絶対的な富と権力による変えようのない現実を受け止めている。
*フシミ・シンジロウ
七家門フシミ家出身。ユウトを見下し挑発的な言動を繰り返す。
*フシミ・サイ
フシミ家の現家主。シンジロウの父。カイヅカ領改めフシミ領の急速な発展の功労者であり、エーデルシックザール軍事学校の設立者。
世界設定
*大戦
かつての世界は人間・
*七家門
大戦以降、文明を発展させてきた人間達は、やがて利権争いが激化し、七つの家門が台頭、それぞれの技術を独占・提供することで社会が構成された。現界を七つの領土に切り分けて、それぞれの家門が独自の統治を始めた。
当時の七家門は、アンジェシカ家・スターライド家・ソー家・トーマス家・ハルバート家・メーク家・カイヅカ家。しかし、十五年前の火事によってカイヅカ家は滅び、代わりにカイヅカ家に仕えるフシミ家が七家門入りを果たす。
*アンジェシカ家
金融を司る家系。人類軍や様々な大企業は、アンジェシカ家の資本を元に発展を遂げたと言われている。アンジェシカ領は七つの領土の中で最も発展した領地であり、領民に対する富裕層の割合が高い。
*スターライド家
通信や報道を生業とする家系。全領土の民放チャンネルの全てはスターライド家とつながりのある企業が担当している。しかし、人類軍に関しては基本介入しないスタンスをとる。
*ソー家
古くから電気事業で大きな発展を遂げた家系。発電から電気網のインフラ整備まで、幅広く事業展開している。また、メカニックを多く輩出している。
*トーマス家
鉄道や自動車を開発し、交通事業を司る家系。交通網を活かした人材派遣事業を立ち上げ、人の流れを生み出す。領内には民間軍事会社が多く、警察機構の代わりに治安維持を担当する。人類軍へ流れる者も多く、人類軍との繋がりは太い。
*ハルバート家
軍や警察機構が所有する武器の全てがハルバート領で生産されている。男系の一族で、屈強な軍人を多く輩出しており軍事に最も積極的な家系である。また、スポーツや格闘技にも力を入れており、アスリートのジムや練習場が多く存在する。
*メーク家
不動産や建築に根強い家系であり、魔界との境界線付近に存在する巨大な壁の建設を主導した一族である。カイヅカ家に次いで差別が少ない領地とされ、メーク領は現界で最大人口を誇る。
*カイヅカ家
特筆すべき特権も技術も有していなかったが、差別を嫌った穏やかな一族のもとに自然と人が集まって領地となった。七家門の一つとして数えられてはいるが、人類軍や議会には一切参加せず、圧制や独裁とは無縁な統治を行っていた。
*フシミ家
代々カイヅカ家に仕える一族。政治や外交に疎かったカイヅカ家を裏で支え続けた。フシミ・サイが魔鉱石を発見したことで、魔鉱石産業を展開し独占。七家門加入後、魔鉱石産業で得た資金で領地を一新。外部の技術や資源を積極的に取り入れ、カイヅカ領地の見る影もない発展を遂げる。
*エーデルシックザール軍事学校
十年前にフシミ・サイが創立した、超エリート軍事学校。入学金が高く、一部の富裕層の階級である貴族以上の身分がないと入学できなかった。少人数の学生に対して最高峰の教育を施し、また高レベルの研究施設としての側面も持つ。ユウトが入学した十一期生から入学条件が緩和され、一定偏差値以上の高校の卒業をした者の中で入学試験を通過し、高額な入学金を用意できると入学が認められる。身分による条件が撤廃され、学生の数を増やしていく取り組みが進められた。
*議会
七家門の家主七人で構成される。各領地の統治は家門が独自に行うが、互いの監視や制裁を目的とした議会を設けた。議会が現界における最高権力であり、その下に七家門、代々富を継承してきた貴族、一般領民、といった階級制度が如実に表れているのが現状である。また、家門や領地に関係なく構成される人類軍を管理・運営している。
*人類軍
人間が文明の発展に注力しているのは、豊かな生活のためだけでなく、人間の種としての力を養うためである。大戦時に存在していた軍隊を議会が人類軍として再編し、各領土では人類軍への三年の兵役が義務付けられた。教育施設のおよそ半数が軍関係の学校であり、軍関係の仕事はどれも給料が高く保証も手厚い。
大戦以後三百年、人間・魔人・天人間での接触または干渉は確認されていない。それなのに何百年もの間人の生活の中心にある人類軍は、他種族への羨望と嫉妬の表れか、それとも……
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