自作ボードゲーム:戦国ジェネレーション・シナリオ編

影咲シオリ

第1話 シナリオ一覧

シナリオ1 都鄙一和(1483年1月)

 関東地方一円を巻き込んで28年にも及び続いた享徳の乱は、古河公方と両上杉氏との間で和睦が成立したことによって、ようやく終結のときを迎えようとしていた。

 果たして幕府は新たなる秩序と平安を生み出すことができるのだろうか?


 コメント

 ゲームの恥じまりをどの時点に持ってくるか。

 応仁の乱の終わり以降とするなら、享徳の乱も終わらせておこうとの考え。

 本能寺の変のほぼ100年前というのもキリがいいです。


シナリオ2 早雲の国盗り(1495年1月)

 明応の政変において新しく将軍の地位に就いた義澄はある問題を抱えていた。異母兄である足利茶々丸が堀越公方を僭称しているのだ。伊豆に討ち入るべしと白羽の矢が立てられたのが、伊勢新九郎盛時。後の世に北条早雲と呼ばれる男だった。


 コメント

 某信長の野望で最も古い時代のシナリオが1495年です。

 これよりももう少し遡りたいとの思いもありました。

 1495年といえば、北条早雲の小田原城奪取の年であると同時に

 美濃では、周辺国を巻き込んだ船田合戦が起きた年でもあります。

 ちなみにシナリオの間隔はおおよそ半世代=12~13年を基準としています。


シナリオ3 永正の錯乱(1507年7月)

 足利義材を追放、義澄を擁立し幕府の実権を掌握した細川京兆家当主・細川政元は「半将軍」とさえ呼ばれていた。しかし、政元の三人の養子たちのいずれが跡継ぎとなるか、家臣たちの対立は当主・政元の暗殺という最悪の事態を招いてしまう。


 コメント

 政元さんはシナリオ1・2で活躍できますので、永正の錯乱の直後、細川家分裂後のスタートとしました。

 歴史的大事件の直前からスタートすることで、歴史のifを楽しむか

直後からスタートすることで、事件の影響で変化した世界を楽しむか、なかなか難しい選択です。



シナリオ4 一文字三星(1523年7月)

 安芸国の国人領主・毛利家に新しい当主が誕生した。後に六ヶ国を支配する大大名と成長する毛利元就である。当時の中国地方では大内氏と尼子氏という二大勢力が牛耳っており、小領主達は両陣営に挟まれ、翻弄され続けていた。

 本来、家督を継ぐはずのなかった元就だが、兄、その嫡子の死によって当主に推挙されるに至った。しかし、その立場は危うく、戦果を重ねることでその実力を示し続けなければならない過酷な人生の始まりであった。


コメント

 西国の英傑・毛利元就が当主となった年で、近江の国では京極氏の家督争いが起こった年です。

 各シナリオが、だいたい信長の野望と同じ年号になるのですが仕方ないと思います。


シナリオ5 美濃の蝮(1534年1月)

 山城国で北面武士の子として生まれた松波庄五郎は、京都妙覚寺で僧侶となるが、やがて還俗して油売りとして成功する。しかし、僧侶時代の弟弟子・日運が美濃の守護代・斎藤家の一族であったことが、運命を奇妙に導く。武士への転身を進められた庄五郎は、日運のつてで美濃国小守護代・長井氏の家臣となることに成功、おりしも守護土岐氏の家督相続争いの最中であり、機会を得た庄五郎はめきめきと頭角を現す。そして、天文2年(1533年)、家督は、その子・長井新九郎規秀へと受け継がれる。後に美濃の蝮と呼ばれる、斎藤道三その人である。


コメント

 1534年は信長誕生の年でもあります。

 信長中心に戦国時代を覚えた身としては、まだまだ「昔あった話」という感じですね。

 

シナリオ6 信長元服(1546年1月)

 尾張国、織田弾正忠家の当主・織田信秀の嫡男、信長が13歳にして元服した。

織田信長は、勝幡城で生まれ、那古野城で幼少期すごし、古渡城で元服した。これは信秀が尾張国の西から東へと勢力を拡大していった足跡でもあった。そして、一代にして勢力を拡大した勢いにも陰りが見えていた。東に駿河の今川氏、北に美濃の斎藤氏、そして国内には他の織田の一族と行く手を阻むまんとする者は多い。果たして信長は、父から勢力を受け継ぎ、更なる飛躍することができるのだろうか。


コメント

 この辺りはもうおなじみ過ぎて特にコメントすることがなさげ。

 特色としてはいよいよ武将として信長が登場します。


シナリオ7 桶狭間の戦い(1560年7月)

 「海道一の弓取り」の異名を持つ駿河の大名・今川義元。その支配地域は駿河、遠江、三河、尾張と広大な地域に広がっていた。甲相駿三国同盟を締結し、後顧の憂いを断ち、いよいよ長年の仇敵・尾張の織田氏との決着をつけるべく2万5000の兵を率い、西進を開始する。しかし、信長の乾坤一擲の奇襲作戦がその野望を打ち砕くのであった。


コメント

 斎藤道三、今川義元が姿を消し、いよいよ信長が飛躍する時期ですね。


シナリオ8 信長包囲網(1570年7月)

 足利義昭を奉じて上洛した信長は各地の大名に上洛を促す。信長はこれを無視した越前の朝倉氏の討伐に向かうが、浅井長政の裏切りにより窮地に陥る。姉川の戦いで浅井・朝倉連合軍を打ち破るが、三好三人衆、石山本願寺など反信長勢力が連携し包囲網を形成するのだった。


コメント

 信長が全国を敵に回して戦うという熱い展開。

 武田信玄や上杉謙信が長生きしたらというifも扱える。

 この時期から本能寺の変は延々と各勢力が拡大していくばかりなので、切り取りにくい。ターニング・ポイントが見つけにくいです。


シナリオ9 本能寺の変(1582年7月)

 宿敵・武田氏を滅ぼした信長の前にもはや脅威となる敵はなかった。北陸の上杉氏、中国の毛利氏、四国の長宗我部氏、最後の敵を滅ぼすのにそう時間は必要としないだろう。絶頂期にある信長を思いもかけない暗刃が襲う。「敵は本能寺にあり」、明智光秀の謀反である。


コメント

 信長以後のシナリオ。一応、清洲会議の前か後かというのもあります。

 信長軍団の重臣と、各地の大大名が相争う。おいしい展開です


シナリオ10 文禄の役(1592年1月)

 羽柴秀吉は天下を統一、戦国の世を終わらせた。だが、有力大名たちは未だ広大な領地を保有し、権力基盤は盤石とはいえない。そして、弟の豊臣秀長、後継者・鶴松が相次いで亡くなり、家督承継に不安が残る状況にあった。そんな中、秀吉は「唐入り」を決行しようとしていた。


コメント

 文禄の役というタイトルですが、むしろ文禄の役が無かったらというシナリオになるか。

 天下統一後のシナリオをどうするかですが、関ヶ原前夜では、選択肢が狭いのでも少し前に戻そうと思いました。そこで思い付いたのが「秀次の野望」。秀吉の後継者として、豊臣秀次が大活躍する可能性に挑戦してもらいたいです。

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