第31話 ヒーホ

ヒーホ「おじさんはパパなの?」


「ホントのパパじゃないけど、パパになれるよ」


芹澤は、ウソは言わない。そんな正直な気持ちが相手に伝わる。


ヒーホ「ママは、さっきこわかった」


黒「そうね、ワルいことすると、ママも、おこるからね、イイ子だったら、だきしめてあげる」


ヒーホ「そう。でも今のなかまとお別れは、さびしい」


黒「だいじょうぶよ。かぞくになったら、パパとママ、ワンワンに赤兄ちゃんもいっしょにいるよ」


ヒーハ「ヒーハもいるぞ」


赤「赤兄ちゃんとは、それがしのことか」


アークエンジェルは困惑気味だか、悪い気はしてなさそう。リャナンシーがウインクして、それに小さく頷いている。


ヒーホ「わかった、パパとママのコドモになる」


黒「まあ、なんてイイ子なの、ママといっしょにパパと暮らしましょ」


「お、おう。まあ、なんだ、よろしくな」


ヒーホ「ヒーホー、コンゴトモヨロシク」


なんだか、リャナンシーの恍惚とした顔は、スルーの方向で。でも、彼女のアシストでスムーズにいったことは間違いないわけで。まあ結果オーライだ。


黒「わたしとマスターのコドモ…ウフフ……」


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