セイヴァーオンライン

甲羅に籠る亀

第1話

 「まずは名前と基本の容姿を決めるのか。名前はアカメ。容姿はうーん……あまり多くの人と関わらないし、そこまで変えなくても問題ないかな。」


 容姿の変更は髪の毛や眼の色などで身長や性別の変更などはセイヴァーオンラインの時点では行なう事は出来なさそうだ。


 どんな容姿にするのかはなんとなく決まったが、どんな髪色があるのかや眼の色はどんな色があるのかなどと見ていき、最後に最初に決めた容姿へと変更していった。


 「最後に目の色だけ赤いに変えて……これでよし!」


 セイヴァーオンライン事態の基本的なキャラクタークリエイトを終えた俺は一旦ログアウトして被っていた没入型VR機器のヘルメットを外してベットから起き上がる。


 「ゲーム開始まであと30分か……今日はこれから寝るまで一日中ゲームするし、色々やること済ましておくか。」


 残り30分の間に色々とやる事を済ませると同じセイヴァーオンラインをする弟と妹たちからのメールが届いた。


 「アイツらパーティーで行動するのか。今回はソロでやる予定だし断るかな。」


 どうやらセイヴァーオンラインでの行動で弟と妹はパーティーを組んでゲームをするそうだ。


 そのパーティーのお誘いだったがゲーム内での行動で一緒に行動するのは集団でのイベントくらいしかする気のない俺はその事をメールに書いてパーティーは断ることにした。


 「セイヴァーオンラインのIDがあるな。こっちは白奈でこっちは黒介のIDか。俺のもアイツらに送っておくか。」


 フレンド登録を行なえる様にお互いのIDだけは交換できる様にメールで送る合うと時間もあと5分を切っていた。


 残り1分のタイミングでヘルメットを被ってセイヴァーオンラインを起動した。


 真っ白な何もない空間へとやって来た俺はゲーム開始の時間になるまで待っていると等々時間が来てセイヴァーオンラインが開始した。


 このセイヴァーオンラインは特殊な完全没入型VRゲームだ。


 ゲームの目的は滅亡や崩壊などしそうな世界へとプレイヤーが向かい問題の解決をするという物だが、滅亡や崩壊する世界は複数ある事から1つの世界を救っても他の救う世界が現れる。


 この今いる白い空間内から救う世界を選んでその世界を救うのだが、その世界ごとに能力のキャラクタークリエイトを行なうなどと特殊なゲームなのだ。


 でもまだゲーム自体が始まったばかりな為か、セイヴァーオンラインで救う為に向かえる世界は1つしかない。


 アンデットオブアナザーワールドという世界だけが選択可能な世界だ。


アンデットオブアナザーワールド

稀代の天才死霊術士ガロンが自身が神になる為に世界を支配しようと死霊を使って征服に出た。

世界の各国はその事態に対処するが死霊術士ガロンの生み出した自動で死体をアンデットにする瘴気のせいでやられてしまう。

だが、そんな中でも生命の樹セフィロトがあるお陰で大陸エデンは無事だった。

人類は大陸エデンに集結し、ガロンへの対策を何十年も行なっていたが、それでもガロンの方が一枚上手でエデンも死霊術士ガロンが率いるアンデットに侵略されてしまう。

それでも生命の樹セフィロトのお陰で戦えていた人類だったが異変が起こる。

生命の樹セフィロトの力が衰え始めたのだ。

そのせいで戦線は崩壊し、人類の生存領域は生命の樹セフィロトのある国しか無くなってしまった。

プレイヤーは生命の樹セフィロトがなぜ力を衰え始めたのかの原因を探し出し、人類最後の大陸エデンを死霊術士ガロンから解放するのだ!!


 これが救う世界であるアンデットオブアナザーワールドの紹介文になっている。


 そして時間は経ってようやくセイヴァーオンラインが始まり、俺はアンデットオブアナザーワールドの世界へと旅立った。

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