相手の技術を理解しよう

技をかけられて、初めて門を叩く

 人に突然殴られたら、どうするか考えたことはあるだろうか。法律がなければ、速攻殴り返しているところだが、今回は本質はそこじゃない。


 そこで学ぶべきは『殴られると痛い』という当たり前のことだ。


 別視点で語ろう。男なら理解できるが喧嘩していて股を蹴られた。めっちゃ痛いわけだが、その後どうする?また狙われた時に「待った」したり「タマはやめよう」と説得を試みるかもしれない。


 これはどうしてできるか?極端な話『技をかけられたことで、対策や同じことをすれば優位に働く』といった思考が誕生するわけだ。


 小説も似たようなことで、「この文章カッコイイ」と思うものに出逢ったり、「どう力を入れたら痛いか分かってないな」と思う駄文にも出逢うわけです。


 しかし、世の中には殴られているのに「なんか痛いな?」「ズキズキする」とかいって殴られたことを認識せず、こけて擦り剝いても「どこが痛いか解んない」などとあんた大丈夫かと思う人間に出逢うことがある。


 そういう病気であれば仕方ないですが、正常なセンサーを持っているのに、そんな反応や行動を取るものを見たら流石に指摘する。


 文章も同じようなもので多くの人が面白いと評価してる中、「何に爆笑しているの?」と、どんな技が掛けられているのか分からなかったら、作品自体楽しむことができません。


 もちろんその前に予備知識は必要なものの、根本的に『何が起きているのか分からない」と『対処も真似る(学ぶ)こともできません』。


 そこの線引きは持ちつつも、まずは相手が何をしているか?その理解を深めるための文学ファイターとなって、実際その技たちを受けてもらおうと思う。

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