世界宗教史 エリヤーデ読解

@giraldus

第1話 序〜12頁

人間の意識そのものに、神の存在が前提されている

意識は神を発明したが、神を産んだのではない

神なしに意識は存在できない

(神の定義はさておき)


宗教史の終着は『現代』にいきつく。完全な世俗化

ダーウィン、ニーチェ、マルクス

神殺しの思想家たち


神の死と心理学の出現、そしてファンタジーの誕生

意識と無意識の区別あるいは峻別

意識の次元にあった神や神話が、ファンタジーとして無意識の領域に移り棲む


(『神』と『ファンタジー』の定義は必要となる)


現在とほぼ同じ『人間』の意識


完全な直立

四足の哺乳類から、四足と前かがみ姿勢を併用する長い猿・原人の時代を経て、完全に直立する人間


立体的視野の獲得と、背後という『死角』

地に這う四足から直立に近づくほどに意識は明晰となり、死角という無意識も拡大する。

器用な手と道具の使用

道具を創るための道具も


原人から人間へ

肉食、狩猟による群れの組織化

そして『火』の発明、炎を飼いならす


これらをもって『人間』の肉体と意識がほぼ完成し、犠牲者たる獣の生贄の死と再生の儀式を以て、

現代に直結する宗教の母胎へといたる


(むろん原初宗教はあまりに不透明な事柄が多い)


動物=獲物と人間=狩人との間の「神秘的連帯」


埋葬 コギ族の少女の埋葬

墓地「死の里」「死の祭りの館」、墓穴「館」「子宮」、供物「死者の食べ物」

シャーマンは遺体を9回持ち上げ、出産に要する9ヶ月を逆巻きに戻す。遺体の頭を東に向け、館「子宮」を閉じる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

世界宗教史 エリヤーデ読解 @giraldus

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る