第7艦隊の引継ぎ艦長~超弩級母艦アルセウスを添えて~
@tobu_neko_kawaii
第0話 プロローグ
ミスレール
ハク暦161年、想定していた以上の非人類艦隊の攻勢によりカースーン星域の4割において後退という実質的な敗戦状態となってしまう。その後艦隊を再集結しようとするも、第7艦隊が旗艦のコアをロストした状態で合流した。
第7艦隊の修復をもって人類軍ミスレール黄星雲カースーン星域防衛艦隊は全軍で反転攻勢へと撃って出た、が――ハク暦221年現在も戦闘は断続的に続いている。
そんな最中、第7艦隊のコアはロスト後ミスレール黄星雲内にも反応はなく消失したものだと考えられていたが、実際にはミスレール黄星雲から程よく離れたトゥスンクク
破損したコアは亜空間速域を通過した結果、実時間で70年近くの距離を数時間で移動してしまい、コアは70年の歳月をもって修復を完了し旗艦の再構築を終えていた。だが、修復した旗艦には艦長が不在でありコアはその軍命令を行使して旗艦近くの人類生命体を捜索し始めた。
『こちら第7艦隊旗艦アルセウス、艦長の死亡を確認した、コアデータに保管中のデータに破損あり、オス型コードの全ロストを認識。そのため、最短でBを派遣できる人類種生息惑星をデータベースより検索、認識――』
旗艦アルセウスに搭載された高性能人工知能によって導き出された惑星へ、Bと呼称される昆虫ハチ型ナノ集合体マシンが弾丸投下されることとなった。
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