強奪スキル持ちだった豚貴族に転生した～ざまぁで反転の宝珠を使われたので、供与スキル持ちになって魔力タンク＆ヒーラーとして生きる～

第１７話 ラージアント

「王命である。ラージアント変異種の討伐を命じる」

　毎度おなじみの王命ね。

　変異種とは嫌な予感がする。

「承りました」

　ラージアントの巣に行くとラージアントがわんさかいた。

　見た目は普通のラージアントだな。

　近づくと一斉に蟻酸を吐かれた。

　鎧が全て溶けて、肉も溶ける。

　邪気混じりの黒煙が上がったから、邪神教徒の仕業だと思う。

「ブタキム！」

「ご主人様！」

「心配するな。【供与】ダメージ」

　ラージアントにダメージをくれてやった。

　肉体は元通りだがこれを繰り返すのは精神が死ねる。

　ふむ。

　金の力でなんとかするか。

　巨大なホウ酸団子を作った。

　錬金術師にホウ酸を頼み、砂糖を買い漁った。

　金ならあるんだよ。

　褒賞金を使っても恐らく赤字だろう。

　だが、構うものか。

　ラージアントのほとんどが死んだ。

　残党退治に巣穴に入る。

　生きているラージアントは弱っていた。

　毒が効いているんだな。

　フラッチェは魔力拳銃で、ディータは性魔法で倒して進んだ。

「ご主人様、魔力が切れそうです」

　こんな所でか。

　仕方ない。

　地面に魔力の棒を生やす。

　ディータが腰を沈めて、嬌声が始まった。

「今日も激しいわね。ディータが終わったら私にも」

　はいはい、この淫乱女どもめ。

　ディータの補給が終わった。

　フラッチェのはそれほどエロくない。

　座っているだけだ。

「【供与】魔力」

　これでフラッチェも満タンだ。

「あれやると疲れが取れるのよね。体の中がポカポカしてお風呂に入ったみたいに」

「ディータは性魔法の副作用で感じるんだよな」

「はい、とっても良い気持ちです。天国が何度も見えました」

「魔力を薄くしたら歩きながら補充できないかな」

「ゴクっ、試してみたいです」

　歩きながらだと俺が魔力棒を動かさないといけない。

　集中力が要る。

　まあやってみるか。

「どうだ」

「奥まで入りました。気持ちいいですが、耐えれます」

　ディータが歩き始める。

「きゅうん。中で暴れてます」

　固定できないんだよ。

　結局歩きながらは駄目だった。

　上手く固定できればな。

　パンティに固定するのも結局同じだ。

　動くのは一緒だ。

　ああ、硬くするのはパンティの所だけにして、エネルギー状の魔力の棒を生やせば良いのか。

　固定具の硬い魔力とエネルギーの棒。

「どうだ」

「激しく動かなければ問題ありません」

　ディータが無双し始めた。

　無限魔力だからな。

　魔法撃ち放題はチートだ。

　ただ激しく動くと感じてしまうという欠点はあるが。

「私もやる」

　フラッチェもご希望らしい。

　フラッチェの方はあまり意味がないが、長い時間やればそれだけ魔力量も増えるだろう。

　うん、この二つの棒を維持するだけで集中力は限界だ。

　俺は何も出来ん。

　女王の部屋に辿り着いた。

　女王蟻は弱っている。

　だが強いことには変わりない。

　蟻酸を封じないと。

「【供与】肉」

　豊胸ができるのなら口の穴も塞ぐことができる。

「【性魔法】火炎竜巻」

　炎の竜巻が女王蟻を包み込む。

　そして、ラージアント討伐は終わった。

「さあ凱旋だ」

　ダンスパーティは欠席した。

　理由は金がないから。

　今回は特別だったから、普通のラージアント討伐も同じように期待されたら困る。

　そっちは普通に人海戦術で倒してほしい。

　簡単には行かないというアピールだ。

　子宮に魔力棒を入れているディータは上気して色っぽいとってもエロい。

「お嬢さん、そんな男は放っておいて俺達と遊ばないか」

　街を歩くとこんな奴らが湧く。

「私は、ご主人様の物です」

「ふんっ、おとといおいで、坊や達。きっとあっちは粗末なんでしょう」

「そんなこと言わずにさ」

「そうそう」

「失せろ！　失せないと、女性みたいなおっぱいにするぞ」

　本気だと思ったのか、男達は逃げた。

　そう言えば、豊胸はできるけど元に戻せないんだよな。

　戻してくれと言われたらどうしよう。

　邪気で溶かそうか。

　うん、少しずつなら問題ないかも。

　これは危険だからゴブリンで実験しよう。

　神殿に行きゴブリンを捕まえくるように頼んだ。

　門番と揉めたらしいが俺の名前を出したら、収まった。

　モンスター研究という名目だ。

　ゴブリンを前に邪気を染み込ませる。

　脂肪を溶かしてみた。

　何日か置くがゴブリンは生きている。

　１週間ほどやって、人間に試すことにした。

　痩せたいのに痩せられない。

　死にたいという、ネジル教徒が連れてこられた

「何か異常があったら絶対に治す。やってくれるか」

「痩せられるのなら」

　邪気で脂肪を溶かした。

「どうだ」

「むずむずしましたが、平気です」

　一応、生命力も供与しておいた。

　壊死とか起こらなければそれで良い。

　徐々にやって何とか痩せさせた。

　皮膚はたるんでいるが。

　これはそのうち元に戻るだろう。

　時間は掛かるだろうけどな。

　この施術はネジル教信者なら誰にでもできる。

　腹の脂肪とか取りたい女性が押し掛ける。

　自分で施術したい人もいて、ネジル教に入信する人がますます増えた。

　そこらの貧乏教団より規模が大きくなった。

　金はこの王都に豪邸がいつくも買えるほどだ。

　また奴隷を解放してみよう。