第11話 宗教戦争
邪神教が戦争を仕掛けてきた。
襲い掛かってきた邪神教の信者を、俺の信者は邪気で楽しい夢を見させた。
ボーっとしているところを俺が改宗。
改宗すればもう悪事は働けない。
お楽しみも待っているからな。
セックスによる洗脳はすごいと思う。
現場を見学はしてないが、何日かするとみんな満ち足りた奴になる。
「最近、ネジル教ってのが流行っているらしい。女とやらせてくれるらしいが」
「女が妊娠でもしてみろ。抜けられないと、後々大変だぞ」
「それがあるんだよな」
騎士学園の生徒まで噂が届いたか。
「お前のネジル教とやらは邪教に違いない。暴いてやるぞ」
リードが絡んできた。
めんどくさい。
「人に迷惑を掛けてないと思うが」
「セックスで人を支配する教団がまともなわけない」
「ブタキムは酷い人だと思ったけど、さらに酷くなった」
ライラまで絡んできた。
「聞いてるぞ。何日かおきに嬌声が部屋から聞こえるんだってな。相手はディータか。まさかフラッチェさんじゃないだろうな」
「両方だ。知っているかフラッチェの胸は俺が大きくしてやった」
手をワキワキと動かした。
「最低過ぎる」
ライラは呆れて、立ち去った。
「奴隷は正義に反している」
「その奴隷をお前は一度でも開放してやったか」
「屁理屈を、お前はどうなんだ」
「俺か。俺は悪だからそんなことはしない」
「悪党なのに僕を批判するのか」
「正義を語るなら行動で示せ」
「言われなくても」
信者が呼びにきた。
邪神教の信者に夢を見させているから改宗してほしいそうだ。
現場に行くと、栗の花の匂いが立ち込めていた。
フラッチェが鼻をつまむ。
「派手にやったな」
夢見心地の邪神教信者を改宗する。
「やった邪気が宿った」
「教義を説明してやれ」
「はい、教祖様」
「こんなの見せられたら我慢できない」
「発情したのか。ディータ、帰ったらフラッチェを慰めてやれ。あまり吸い取り過ぎるなよ」
「かしこまりました」
「女同士は嫌」
「じゃあ、どうするんだ」
「モンスター討伐に行きましょう。オーガが良いわ」
オーガとやるフラッチェの絵が脳内に浮かび上がった。
頭を振って妄想を振り払う。
俺も淫気に当てられたらしい。
街を出て出会ったモンスターはオークだった。
「【性魔法】、火球」
ディータのファイヤーボールがオークの顔面を焼く。
フラッチェは銃を試すようだ。
魔力の拳銃が形作られ、魔力の弾が飛び出した。
その弾はオークの右目を潰した。
「プギャー!」
オークが悲鳴を上げる。
「【供与】、魔力」
空になったフラッチェの魔力を補充した。
フラッチェはオークの死角に入り剣で切り刻んだ
「【性魔法】、身体強化」
ディータは投げナイフを抜くと、オークに投げた。
投げナイフは見事オークに刺さる。
だが脂肪があるので大したダメージにはなってない。
二人の実力は現時点ではCランクぐらいだな。
仕留めるのに10分は超えた。
「ご主人様、魔力を使ったので補充させて下さい」
「ここでか」
「はい」
「【供与】、魔力棒」
仕方ない奴だな。
地面に魔力の棒が生える。
ディータはそれに腰を沈めた。
あられもない嬌声を上げる。
太ももに一筋液体が垂れて伝わる。
「エロいわね」
「まあな。性魔法だからな」
フラッチェと妙な雰囲気になり始めた。
このまま流されたら不味い。
「オークの解体をするぞ」
「そうね」
オークの皮を剥いで、肉をとる。
俺はやったことがないので上手くいかない。
フラッチェは慣れたもんだ。
フラッチェの体に俺の腕が当たった。
「あん」
「ごめん」
「あー、モヤモヤする。ディータ、うるさい」
「あっ、あっ、声が出てすみません」
だから、ディータにしてもらえば良かったのに。
たぶんディータはそういう技も仕込まれている。
処女だから男との経験はないが、女同士の経験はあるだろう。
「分かった。気持ちよくさせてやる」
邪気でフラッチェを気持ちよくさせてやった。
ディータとフラッチェで嬌声のデュエットになった。
邪気による精神の捻じ曲げは思っていないことはあまり効果がない。
死にたい奴は、何でも良いから逃避したいと思っている。
そこを突くのだ。
フラッチェはピンク色の気分だったから容易いものだ。
二人が絶叫を上げ終わった。
気絶してどうするんだ。
モンスターが闊歩する屋外だぞ。
俺がいるから安心しているのか。
襲われないと信用してくれているんだな。
オークの解体が終わる頃に二人は起きた。
「邪気、凄いわね。スカッとしたわ」
「欲しいならやるぞ」
「ええ、お願い」
フラッチェもネジル教信徒になった。
うーん、もう少し二人を強くしないとな。
オーガぐらいは瞬殺できるぐらいに。
「もう一狩り行くぞ」
「ええ」
「はい」
またしても敵はオーク。
「二人とも邪気を使え。弱体化させれるはずだ」
「分かったわ」
「かしこまりました」
二人の手から邪気が伸びる。
そしてそれはオークにまとわりついた。
フラッチェの剣の一撃はオークの体を引き裂いた。
止めはディータの投げナイフ
オークの額に深々と刺さった。
うん、邪気を使うとBランクぐらいか。
オーガにはまだ届かないが、邪気って善行を積むと増える。
信者にも増えた奴はいるし、俺の邪気は何倍もになっている。
邪気を増やすのが二人のパワーアップの近道か。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます