第10話 東京中央ダンジョン6

 「誰?」


 


 《あ、姉貴たち》


 


 「姉貴たち?」


 


 《それじゃ伝わらないでしょう?初めまして死神の適合者白雪真白さん。私は水の管理精霊マイヤと申します。宜しくお願いしますね》


 


 《僕は土の管理精霊ノームだよ。よろしくね!》


 


 《私は風の管理精霊シルフィだよ!よろしく!》


 


 《...私は氷の管理精霊エイス...よろしく...》


 


 《俺は雷の管理精霊トニトルスだ!よろしく頼む!》


 


 《僕は闇の管理精霊フォンセ。よろしくね?》


 


 《私は光の管理精霊ルーチェですわ!よろしくですわ》


 


 「他の管理精霊さんでしたか。名前は知られてるみたいだけど、こんにちは、白雪真白です。宜しくお願いします。それで他の管理精霊さんたちはどうしてここに?」




 日の管理精霊の試練をクリアしたと思ったらほかの管理精霊も集まってきた。


 もしかしてここで一気に試練やるの?


 さすがにもう体力もきついよ?久しぶりに全力で戦闘したし。




 《最難関試練の火の試練も合格したみたいですしそれの報酬を渡すのとこれからの情報について話に来たんです》


 


 「火の精霊の試練って一番難しかったんだ...」


 


 《ええ、そもそもピュールの戦闘能力は私たちの中でも群を抜いてますし、能力も戦闘向きですからね。まあそれで先に報酬の方からですね》


 


 「何がもらえるんですか?」


 


 《私たちの能力の一部...あなたの場合は生死に関わる能力をそれぞれの管理精霊が持ってるなら一つずつ差し上げます》


 


 「私火の精霊の試練しかやってないのにもらっていいの?」


 


 《ええ、今さっきも言った通り最難関試練ですからね。ほかの試練はどうやっても基本的に合格できます。なので先に報酬を上げちゃおうと言わけです。まあ、報酬もらったから何しなくちゃいけないとかはないですけど、できれば私たちのところにも試練を受けに遊びに来てもらえると嬉しいです。基本的に暇なので》


 


 「そうなの?ならいつか試練受けに行くね」


 


 《ええ、ぜひ来てくださいな。...こほん。それでは火の試練を突破した白雪真白に水の精霊から報酬を渡します。私からは命魔法を差し上げます》


 


 《土の精霊からは植物の生死にも関われるように植物魔法をあげる》


 


 《風の精霊からは生きるものに必要である大気、空気に関する空気魔法をあげるね!》


 


 《...氷の精霊からは上げられるものがないから今あなたが持ってる氷魔法を強化させるね...》


 


 《雷の精霊からは雷が生命の誕生に関係してる可能性があるらしいからそのまま雷魔法をあげるぜ!》


 


 《闇の精霊からは上げられるものは特にないからあなたが持ってる闇魔法の強化にしようかな》


 


 《光の精霊からは回復魔法をあげますわ!》


 


 《最後に俺、火の精霊からは魂をも焼く獄炎魔法をあげるぜ!》




 《プライベートメッセージ:命魔法、植物魔法、空気魔法、雷魔法、回復魔法、獄炎魔法を取得しました。生死に関連する能力のため神級技能『死神』に統合されます。神級技能『死神』の内包スキル氷魔法、闇魔法が強化されました。名称変更、氷魔法→極寒魔法。闇魔法→深淵魔法。技能『死神』内で統合スキルの可能性を発見。実行...成功。技能変更:獄炎魔法、極寒魔法を統合し氷炎操作に変化。命魔法、植物魔法、回復魔法、即死魔法、魂魄魔法、死霊魔法、精神魔法を統合し生命操作に変化。生命操作、空間魔法、空気魔法、氷炎操作を確認...星からの認証、神からの認証が必須。認証コードを送信します。...認証。条件:神級技能の保持、強化を達成。生命操作、空間魔法、空気魔法、氷炎操作を統合し創造魔法を取得。これから魔法はすべて創造魔法に統合されます。条件:神級技能の強化を達成。種族進化の可能性の拡張。種族進化が可能です。技能進化が可能です》




 《ワールドアナウンス:技能強化を世界で初めて確認。これより技能進化の道が開けます。さらに技能進化の可能性を世界で初めて確認。これより種族進化への道が開けます》




 「????????????いろいろ起こりすぎてよくわかんない」


 


 《あら、もう種族進化の道が開けたのですか》




 《不確定だったけどほんとに開けたか》


 


 《はやいね。もしかしたらこの世界は無事に生き残るかもね》




 《ええ、そうね》




 一気にいろんなことが起こりすぎて思考停止してる。


 え?技能が強化された。しかも内包スキルも進化してるし。


 それに種族進化ってなに?精霊たちが何か言ってるけどもうわけわかんなくて頭に入ってこない


 と、とりあえず帰ったら真っ先に会長のところ行って技能を確認しないと




 《とりあえず混乱してるみたいだし一度帰りますか?》




 「お、お願いしてもいい?」


 


 《ええ、ではまた今度来た時にこれからの情報について話しますね。それと探索者リング?なるものにここの階層を登録しておきましたのでいつでも転移してくることができるので落ち着いて話が効けるようになったらまた来てくださいな》




 「う、うん。わかった」




 《それでは送りますね》




 水の精霊様がそういうと探索者リングが光りダンジョン前まで戻ってきていた。


 いろいろ起こりすぎて配信していることを忘れていた。




 「...あ、配信終わらせないと...さていろいろあって置き去りにしちゃったね。最初は義務ってことでやってたけど割と面白かったからこれからはいろいろやっていくと思う。チャンネル登録とかいろいろよろしくね。次の配信は落ち着いたらやると思う。それじゃあまたね」




 そう言って配信を切った。




 ...さて協会に行こう。

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