　その日以降、1年が経った。

　1年後の私たちの身体は、5歳くらいの子どもと見なせる程度になっていた。

　来年には7歳くらいの体格を持つことになるだろうと思うが、どう考えても一般的な基準に合致する成長ではないため、7歳程度の体格が完成した時点から成人になる時点まで正常に成長できるようにコントロールしている。

　Chabertに関しては、非常に良く仕事をしてくれているため、かなり助かっている。側室に対する監視や策略の事前防止、今まで知っている全ての情報を私たちに提供してくれた。

　これにより、ある程度私たちが安心できる環境が整ったのと同時に、まだ言及していなかった過去の日々について思い返している。

　1年前、公爵家の長男で異母兄弟であるTerrausが5歳の誕生日パーティーと共に正式な貴族として社交界にデビューする大規模なパーティーが開催された。

　確かに、そのパーティーの主役は長男であったはずだが、まだ0～1歳ほどだと思われていた私たちもそのパーティーに参加することで、パーティー会場の全ての人々が主役よりも私たちに注目するという効果を生んだ。

　私たちはこれに関連して政治的な対応を選択したが、逆にその点においてさらに注目を集めることとなり、少し苦労があったということは間違いないと言いたい。

　その同時に、当然ながらTerrausは気分が良くないという印象で私たちを覚えているだろう。

　その後、私たちは今後の計画についても大まかに結論を出した。

　私たちが考える未来設計の一つが側室とその子供たちを排除することだった。

　究極的には、私たちが世界全体を掌握できる方向性に関して方法論を研究し、計画を立てていた。

　その第一歩としては、私たちの祖国を背後から掌握し、私たちの意図どおりに進むようにすることが必要だ。

　その第一段階を達成するために、私たちは外部活動の必要性を痛感していた。そして同時に、私たちの急速な身体的成長と優れた素質は外部活動のための最適な条件を整えてくれることを確認した。

　そして現在、5歳程度の体格を持つに至った今、私たちは外部活動をする絶好の機会が訪れたと思うようになった。

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