島民、なんかヘンだよ？

第1話 たぶん、何かあった

「プアーーン」

食料などを載せた船が武蔵島の港・武蔵第一港に入船。第一となっているが第二・第三は存在しない。おそらくだが、船がいっぱい来るようになったら港を増やす計画で、この港を第一と付けたが、結局増えず名前だけが残ってしまったのだろうと推測している。

近年は、武蔵島に訪れる観光客も島の人口も減っており、船が来る度に「○○さんとこの若いヤツが本土に行く船に乗っていった。たぶん帰って来ない！」と島の重鎮？が言うほど若い人の流出が激しい。

それでも島の人口は500人弱。ただ、島内には教育機関(学校)が存在しないので、みんな本土に一旦引っ越して学校に通う人もいる。もちろん実費なのでお金がない世帯は、島内に留まっている。村長も「せめて、武蔵島内に小中学校の開校を！」と検討したが、人員確保と資金繰り等の問題で断念している。

そんなある日、平和なこの島に異変が発生。巨人化や小人化・性別変更(身体のみ)・飼っているペットが会話出来るようになるなどの異変が起きる。ただ、影響を受けず本来の姿の人もいる。

島内ではこの現象を「武蔵島、怪奇事件」と呼んでいる。