第二章:各地での活躍 第6話:海辺の村の危機
幸明と月白の旅は、広大な海に面した小さな漁村へと続いた。
しかし、村に到着すると、彼らは深刻な状況に直面した。
海が荒れ、漁に出られない日が続いていたのだ。
さらに、海水温の上昇により、魚の種類や数も変化していた。
「このままでは、村が立ち行かなくなる」と、村長が嘆いた。
幸明は村人たちと話し合い、問題の本質を探ろうとした。
その中で、過剰な漁や海洋汚染が問題を悪化させていることが分かってきた。
月白は、海岸線に沿って歩き回り、何かを感じ取っているようだった。
ある夜、月白は幸明を海岸へと導いた。そこで月白は、体から光を放ち始めた。
その光は海面に広がり、波や潮の流れが変化していくのが見えた。
翌朝、村人たちは驚いた。海が穏やかになり、久しぶりに漁に出られたのだ。しかし、幸明は警告した。
「これは一時的なものです。根本的な解決には、私たち人間の行動を変える必要があります」
幸明の提案で、村人たちは持続可能な漁法を学び始めた。
また、海洋環境の保護活動も始まった。
月白の力は、時折海を鎮めるのに役立った。
しかし、それ以上に重要だったのは、月白の存在が村人たちの自然に対する畏敬の念を呼び覚ましたことだった。
数週間後、村に少しずつ活気が戻ってきた。
「幸明さん、月白さん、あなたたちのおかげで、私たちは海との付き合い方を学び直すことができました」と、村長が感謝の言葉を述べた。
幸明と月白は、希望を取り戻した村を後にした。海との共生という新たな課題に直面しながらも、彼らの旅はまだ続く。
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