創成期第一章
悪魔の子レオンは道に迷う
どうやら自分の住んでいた魔界から離れてしまった。彷徨うと空から突然自分より大きくて白い胸が大きく開いた服に白い羽、そして金色に光る輪、透明に近いシルバーブルーの髪の女性が近づいてきた。
ねぇ、君はここで何をしてるのかしら?もしかして迷子かしら?
その女性はレオンの目線まで屈み青い瞳が彼を見つめる
レオンは幼くても聞かされたことがある。悪魔の敵でそれは白い羽と金色の輪を頭に浮かべてる、そしてそれは天界にいる”天使”と言われてるのだとそう理解してます。
お前は誰だ?僕に何のようだ?
レオンは震えながら精一杯声を振り絞ります。
そして女性は微笑みながら
私は天界から来た天使ルミエラ、よろしくね小さな悪魔の子くん。天使は優しい微笑みをレオンに向ける
ところで君の名前はなんて言うのかな?よかったらお姉さんに教えてくれないかしら?
なんで僕が天使のお前なんかに名前を教えなきゃならないんだ!天使は敵だ!
ウフフ随分と元気な子ね、んーそうね、お姉さんがあなたの名前を当ててあげましょうか?
ルミエラは人差し指を口元に当てながらニヤリとした悪い顔をしてレオンに言う
レオンは自己紹介してないのにわかるはずがない!と心の中で思う
残念ながら君の考えもお姉さんには全て丸わかりなのよ。そうねーあなたの名前は”レオン”
合ってるかしら?
な!?レオンは目を大きく開いて驚く。レオンは目の前のルミエラに一言も自分の名前も伝えていない、それなのに当てられたからだ
驚いてるレオンを見ながら笑い、そしてルミエラはレオンに伝える
実は私は天使の中でも上の階級なの、そして私には”見通す目”があるから私が見たものは”どんな者”でも正体がわかってしまうのよ
意地悪してごめんなさいね。
それと君にもう一つアドバイスだけど、その小さな羽でレオンは天界と魔界の境界線に来てしまってるのよ、遊びで遠くにいくのはいいけどあなた今ものすごく危ない状態なのよ?
ルミエラはレオンにそう告げる
天界と魔界は近くの場所にあり、そしてその間には”無の間”が広がる
無の間は一見綺麗な青空のように見えるが先に進むと二度と帰れなくなる危険な場所でもある
それをたまたま見回りしてたルミエラがレオンを見つけ声をかけた
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