動物たちと、のんびり異世界暮らし!

マー坊

プロローグ

 木々が風にそよそよと揺れている。心地よい自然のなか、

コーヒーをごくりと飲んで、立ち上がる。

           「よし!」

 主の声に動物たちは耳をピクリと動かした。僕は微笑み、そ

ばにいた犬(本当に犬なのかわからない少なくともハスキー

の3,4倍はある)の耳をカリカリと撫でてやる。


 空を見上げてすぅーっと鼻から新鮮な空気を吸って、深ーく

はく。   はぁ…癒される…

 

 そんな思いに浸かっていたのもつかの間、ふとあることを思い

出し、僕はポケットに入っていた何やら丸く白いものを取り出して、

ボタンを 押す。

 するとそれはふっと浮いて、四つに割れてしまったと思え

ば、そこにはモニターが浮いていた。

 う~んと…少し考えてから、モニターの画面をスワイプして、

『斧』をタップする。その時には斧は手にあった。

 犬(本当にそうなのかはわからないし、猫のようなものもい

た)は、主がモニターをタップしたのを合図に、立ち上がって

尻尾をぶんぶん振っていた。


 もう一度雲一つない真っ青な異世界の空を見上げ、つぶやく。

     さあ、今日ものんびり過ごすのだ!!

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