第36話

 父さんからの素材ではスペーススライム、火炎石スライム、流水石スライム、硬土石スライム、烈風石スライム、アルコールスライム、ボックススライムが召喚可能になった。


 属性石系の素材で火炎石スライム、流水石スライム、硬土石スライム、烈風石スライムの4匹が増えて。


 貴重なマジックバックやアイテムボックスなどの魔道具に、ミスズ姉さんからダンジョンで手に入れた宝箱を捕食してスペーススライムとボックススライムが召喚可能になる。


 その中で唯一違和感のあるアルコールスライムは父さんがお酒を出すスライムが召喚可能になるのかと思ったから誕生日プレゼントに追加したらしい。


 それで本当にアルコールスライムが召喚可能になるのがこのギフトの凄いところで、熟成させたワインなんかもスライムが捕食したそのままの状態でアルコールスライムは生成することが可能だった。


 アルコールスライムはお酒好きに取って是が非でも欲しいスライムになっただろうし、こんなスライムが野生で生まれることはないと思う。


 今回のスライムたちに捕食させた中で1番高額な魔道具であるマジックバックとアイテムボックスの2つを捕食させたことでスライムたちが空間収納を使えることになったのは嬉しいことだ。


 これで俺はいつでもマジックバックやアイテムボックスを何処でも使えるようになるし、それにスライムたちだけでの行動をさせる時でもこれまで捨てていた素材を回収させることも可能になった。


 そして色々と試してみたら、リムやボックススライムが収納したアイテムはどちらも空間同士で繋がっているようだ。


 そのせいで一定量しか収納空間に入れられない。これはこれで良いのだが出来れば召喚したボックススライムの数に応じて収納空間の容量も増えてくれるのが1番良かったのだけどそうはなっていなかったのは残念だった。


 次に母さんから貰った物を食べさせて召喚できるようになったのが、この3種類のスライムたちだ。


 ティースライムはいろいろな種類のお茶である紅茶や緑茶に薬草茶などを飲ませたことで召喚可能になる。


 実際にティースライムに捕食したことがあるお茶を出して貰ったが、出されたお茶がどれも温いのは問題だ。


 これはファイアスライムやアイススライムと掛け合わせ召喚をしないと温度を変えたお茶を生成は出来ないと思い、実際にやってみれば温度の変えたお茶の生成が出来た。


 次にアロマスライムとフレグランススライムだ。こちらはどちらも似たようなスライムだが、アロマスライムの方は何かしらの効能のある匂いを放つのに対してフレグランススライムは効能はないけれど色々な良い匂いを掛け合わせたりも出来るようだ。


 一つの匂いで効能があるアロマスライム。


 複数の匂いを混ぜたりも可能なフレグランススライム。


 このスライムたちの使い道は今のところは思い付かないが、アロマスライムは安眠効果のある匂いでも眠る時にでも出して貰うのはありかも知れない。


 そしてこれは召喚可能になったスライムではないが、魔力で生成する事がスライムたちはミスズ姉さんと父さんから貰った誕生日プレゼントの中の素材で増えた。


 その中には高額で取引されるような素材もあり、今後の金策には役に立つはずだが、高額で貴重な素材ほど生成するのに必要な魔力量が多く、今の俺でも1日で生成可能な量はそれなりの量しか出来ない。


 今までは魔力のせいで辛い思いばかりしていたが、これからはこの魔力を利用してこれから生きていこう。


 その為にも魔力を増やす為に魔力を使ったり、魔力を増やす為の修行を本格的にやろうと思う。


 今まではスライムたちを召喚したり、スライムたちに素材を生成させたりして魔力を減らしていたが、自発的に魔力を増やすのは初めてだから慎重にやらないといけないけど。

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