自分の事を振った好きな人に自分の正体が人気YouTuberな事を明かしたら好きな人は私のオタクだった件

豆腐

お前私のオタクだったのかよ笑

私、姫乃舞花は凄く不細工。

1000年に一度の不細工と言ってもいいだろう。

パーツ自体はいいのだが顔の配置が魚なのだ。


こんな容姿からなのか色んな男子からはイジリ役としてイジられ、女子からはねっとりとした陰口を言われている。


私をいじめてる男子のボスは宮園縁くん。

私の好きな人だ。

宮園縁君は運動神経抜群。イケメン。偏差値68。

いわゆる完璧人間だ。

そんな完璧人間なのだが、私のことだけをいじめている。なぜかというと、私の容姿が悪すぎるからだ。


そんな私でも一つ長所がある。

それは、私が人気ヨウチューバー「まいちゃんねる」のまいなのだ。登録者200万人。1日で貰えるスパチャは8万円くらい。今日はまいちゃんねるという事を伝えて宮園縁君に告白するんだ。


宮園縁君を探しに大きい体で廊下へ飛び出した。

飛び出したはいいものの、皆がいるこの時間帯に告白なんてできる訳ないと気づいた。

廊下から教室へ戻り、椅子に座った。 

女子のボス、美優はやはり私の悪口を言っている。

……コソコソ喋ってるつもりだと思うけど聞こえてますよー…

ノートの紙に「放課後、体育館裏に来てください。」と書き、千切って宮園縁君の靴箱に入れる。

私が書いたとバレない様に文字の字体を変えて書いた。完璧だ。


「これで授業は終わりです。起立、気をつけ、礼。」

放課後だ…!!

ドキドキしながらも体育館裏を覗く。

い、いたー!!!宮園縁君がいる…!!

心臓が破裂しそうなほど緊張してしまう。

「あ、縁くん…お、おはよう!」

笑いが起こった。縁君が1人で笑っている。

「縁君?な、なんで笑ってるの…?」

そう言ったら

「え、お前みたいな不細工に呼ばれるなんて思ってもいなかったからだよ。お前勇気だけはあるんだね、ある意味尊敬だわw」


「え、?どういう事?

さすがにそこまでいう必要無くない?」


流石にここまで言われたのは初めてだ。

ショックすぎる、縁君がこんなにも最低だなんて思いもしなかった。


「いやお前みたいなネット依存してそうな奴に告白されるとかこっちの身にもなって欲しいわ…」


最低だな。

でも…

…ネット依存はしている。

というかこの流れだと、私が有名な事を明かせるチャンスでは!?


「ネット依存はしているよw

でもお前の様な10いいねしかついてないヨーチューブとは大違いだわ」


「えwwお前は20いいねとか?笑

ヨーチューバー憧れちゃった系?笑」


「じゃあ誰だと思う?」


「絶対有名ちゃうから当てられへんよ笑」




「正解は、まいちゃんねるのまいでしたー!」




一瞬縁の顔が変わる。

「まいちゃんねるとか沢山あるし登録者何人かくらい言えよw」




「え?213万人」




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