紅彗戦記

汐織博

プロローグ

「レッドマーキュリー。異常はありませんか。」

冷たいコックピットの中に機械的なオペレーターの声が響く。

「あぁ。問題ない。」

「それでは暁0‐1出撃どうぞ。お気をつけて」

両手の操縦桿を握り直し、ゆっくりとスロットルを上げながらペダルを踏み込む。

「レッドマーキュリー、暁出撃する。」

脚部、腰部スラスターを全開にしカタパルトに火花を散らせながら機体が前へ押し出される。

この戦いは一体いつまで続くのだろうか。

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