第4話神達の会合

地球の神のところにはケルバイアスの神とラザイールの神が来ていた。

ラザイールの神は他の二人とは違い若い姿をしている男だ。

金髪で青い目のためチャラ男に見える。

神なので見た目通りの年齢ではないのだが。


三人は話し合いを始めた。

「それで、何でよりにもよってあの子がミスで死んだんだい?流石に説明して貰わないと納得できないね」

そう口にしたのはケルバイアスの神。

「それがわからんのじゃ。今も世界をまわすシステムは正常に動いておるのに何故かあの子が死ぬことになったんじゃ」

原因が分からないという地球の神。

「あの子は大切にしてたんじゃ無かったの?」

そう言うのはラザイールの神。

「もちろん大切にしておったとも。しかし、特別扱いをすれば何かに勘づかれる危険もある。よって良すぎもせず悪すぎもしない環境にしておったのじゃ」

「じゃあなんでミスが起こったのさ。あの子がその気になればこの三連結世界の核である地球が無くなっていたかもしれないんだよ」

凄く怒っている様子のケルバイアスの神。

それも当然のことである。

先に出てきたように地球、ケルバイアス、ラザイールの三つの世界は連結している。

その中心が地球であり核となっているのだ。

なので守りは堅固なものとなっている。


例を上げるとするなら魔法が無いことが上げられる。

もちろん普通の人間が魔法を撃った程度で世界が壊れることはない。

しかし、熟練した魔法使いが命をかけた魔法を使えば壊れかねない。

実際凄く昔の話だが地球にも魔法の概念があり、一人の魔法使いがそれを実行したのだ。

その時あった文明は滅び人間もほぼ絶滅。

世界も存在を維持するのがやっとの状態になった。

地球の神だけでは力が足りずケルバイアスの神、ラザイールの神の力もあわせ何とか世界を維持したのだ。


そんな過去があるからこそ核ともいえる地球から魔法の概念を無くしたのだ。

それでもおとぎ話程度には残ってしまったが使うことが出来なければ問題なかった。


他にも例をあげるとすると魔物がいなかったりスポーツというものを作る事により勝負というものを殺し合い以外のものにしているなど様々ある。


「何者かがそうしたとしか言えんの~」

「何者かってシジイしかいねぇじゃん」

ラザイールの神が茶化すように言う。

「わしがやるわけ無かろう。そんなことをしてしもうたら世界が壊れかねん」

「ということは外部からの干渉を許したということかい?」

「まだどうとも言えないのぅ。しかしその可能性がある以上ラザイールでは気を付けてくれ」

「へい、へい。まあ可愛い女の子に一目ぼれしてたようだから彼がどうこうすることはないと思うよ。外部からの干渉は気を付けとくよ」


こうして一旦神達の話し合いが終わった。

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